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ついに開通した首都高 横浜北線(K7)。第三京浜と首都高を新たに接続

新横浜入口開通レポート。「施工者冥利に尽きる」と工事関係者

2017年3月18日16時 開通

日産スタジアムの対岸に新設された新横浜入口。奥が第三京浜方面。この場所から昭和島や臨海副都心まで高速道路でつながった

 3月18日16時。2001年から建設が進められていた首都高 神奈川7号 横浜北線(K7)が開通した。ここでは第三京浜との接続点となる横浜港北JCT(ジャンクション)近くに新設された、新横浜入口の開通前後の様子をレポートしたい。

 現地に到着したのは15時を少し回ったころ。開通を待っているとおぼしきクルマがチラホラと見受けられるものの、まずまず平常運転といった状況。K7へとつながる流入路はパイロンでふさがれており、開通待ちのクルマが来ると「ここで開通を待つことはできない」旨が告げられるといったことが繰り返される。その奥では開通前の最終作業となる、入口に掲げられた看板の保護テープが丁寧に剥がされていた。

新横浜入口に隣接する亀の甲橋交差点。ここと都市計画道路「宮内新横浜線」をつなぐ「長島大竹線」も新たに開通している
交差点から見た新横浜入口。まだパイロンで規制されている
クレーンを使って保護シートの除去作業が行なわれていた

 15時30分を回ると工事関係者とともに周囲には見学者が増えてくる。これまで相当数の道路開通を取材してきているが、こういった状況になるのは初めて。以前、「首都高、第三京浜と接続する『横浜環状北線』の橋梁を1250t吊クローラクレーンで架設」の取材時にも、深夜にもかかわらず多くの見学者が作業を見つめていたことを思い出し、8kmあまりと短距離の区間ながら「きたせん」が高い注目を集めていることがうかがえた。そんな状況を見て工事関係者の1人が「施工者冥利に尽きる」と、ポツリと漏らしていたのが印象的だった。

方面案内看板
自動車専用道路も
ゲートまわりに注意書きが多い
パイロンで規制中
出入口周辺の至る所にバナーが掲示されていた
開通10分前にパイロンが撤去された

 15時50分。流入路に置かれていたパイロンが撤去される。開通待ちのクルマは少し離れたところに自主的に列をなしているようで、その数は25台あまりとのこと。

 16時とほぼ同時にゲート上にある情報板が点灯、区間所要時間とともに渋滞情報が表示された。「浜川崎」や「空港中央」の文字が見えるのがちょっと新鮮な感じ。交差点奥で列をなしていた開通待ちのクルマが流入路に案内され、「これより開通します」のアナウンスとともに首都高速道路のパトロールカー(PC)が列を先導。次々に料金所へとクルマが向かっていった。

警備員による規制に
交差点の反対側では開通を待つ車両の列ができていた
16時とともにゲート上にある情報板が点る

 新横浜入口からは横浜港北JCT、生麦JCTの両方に向かうことが可能となっており、首都高のPCは横浜港北JCT方面のクルマを先導。生麦JCT方面は第三京浜道路から走行してきた列の後ろに付く流れになっていた。

 16時40分過ぎ、新横浜入口から横浜港北JCTに向かって走行してみた。合流後、2車線から1車線になることもあって渋滞が始まっていたが、高い高架の上から見る新横浜の眺めは、なんとも新鮮だった。

工事関係者に見守られながら車列が続く
あっという間に長い列ができた。ほとんどのクルマは湾岸線方面へ
第三京浜からの車列が通過していった