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首都高 横浜北線(K7)開通式典。「横浜市は渋滞なく日本全国と直結する都市になる」と菅義偉官房長官
崎陽軒の配送バン、日産「リーフ」のメッセージカーなど通り初め
2017年3月18日 23:28
- 2017年3月18日 開催
首都高速道路は3月18日、高速神奈川7号横浜北線の横浜北トンネル内に設けられた会場において、開通記念式典を開催した。
神奈川7号横浜北線は横羽線(K1)と大黒線(K5)の結節点となる生麦JCT(ジャンクション)と、第三京浜道路の横浜港北JCT間、約8.2kmを結ぶ片側2車線、往復4車線の路線。建設中は「横浜環状北線」と呼ばれていたが、開通に伴って「横浜北線(K7)」が正式名称となった。
全長約8.2㎞のうち約5.9kmがトンネルとなり、制限速度は60km/h。出入り口は「新横浜」「馬場」「岸谷生麦」の3カ所が用意されているが、「馬場」の開通は2019年度の予定となっている。また、開通当初は港北IC(インターチェンジ)から一般道へのアクセスはできず、横浜港北JCTを経由して第三京浜道路への分岐のみが可能。直接、港北ICを利用できるのは、2020年の開通を目指して工事が進められている「横浜環状北西線」と同時となる予定だ。
この路線の開通により新横浜周辺から湾岸部へのアクセスが向上。新横浜から羽田空港へは、従来の三ツ沢線(K2)経由での所要時間が約40分だったのに対し、K7経由では10分ほど短縮され約30分で到着することが可能になる。
開通を16時に控えた3月18日の開通式典には、内閣官房長官をはじめ国会議員、関係地方議会議員、周辺自治体、警察・消防、地元企業、工事関係者、地元小学生など約400名が出席した。
初めに主催者を代表して挨拶した首都高速道路 代表取締役社長の宮田年耕氏は、開通により新横浜周辺から横浜港や羽田空港へのアクセスが向上し、「物流の効率化や空港連絡バスの利便性の向上に寄与」するとアピール。また、3月4日に開通した南本牧ふ頭出入口や現在建設中の横浜環状北西線と一体となることで、「陸海空の連携が可能となり国際競争力の強化につながることを期待している」とコメント。
また、全体の約7割をトンネル工法とすることで周辺環境への影響を最小限に抑える一方、生活道路への通過交通や回避交通の減少による安全性向上、生麦JCTの全方向サービス化によるネットワーク強化も防災力強化に寄与するなど、開通によるメリットについて言及。最後に事故や災害から利用者を守るため「24時間365日体制でお客さまの安全を図って参ります」と挨拶を締めくくった。
続いて来賓からの祝辞として、内閣官房長官の菅義偉氏は「開通により横浜の観光やさまざまな街づくりに大きな成果を上げることができる。2020年に向けて完成予定の(横浜環状)北西線と併せて横浜市は渋滞なく日本全国と直結する都市になる」、国土交通副大臣の田中良生氏は「開通により人や物の流れが大きく変わることに期待。国土交通省ではこの地域の道路ネットワークの強化、横浜、首都圏活性化に総力を挙げて取り組んでいく」、神奈川県知事の黒岩祐治氏は「今までつながるべきところがつながっていなかったのが大きなハンデ。横浜北線の開通により1つのハンデを克服したのは我々にとって大きな追い風。その風を活かしていきたい」、横浜市長の林文子氏は「(横浜北線の開通は)田園都市と港湾都市をつなぐ第一歩。横浜経済の発展にとって大きな後押しとなる」と述べた。
そして来賓および関係者によるテープカットとくす玉開披、通り初めが行なわれ、開通式典は終了した。