大城和歌子の沖縄グルメ&スポット
那覇の中心で「あり乾杯！」緑いっぱいのビアガーデン
（2016/5/31 13:07）
以前、このコラムで「沖縄にはビアガーデンが少ない」と書いた。暑い屋外よりもクーラーの効いた屋内で飲みたいのだろう、と。
でもやっぱりビアガーデンは夏の風物詩。仕事終わりには開放的な気分でビールを流し込みたいものだ。
目下、沖縄は梅雨の真っ最中だが、晴れ間が続いた5月の終わりに那覇の中心地のビアガーデンに行ってきた。「パレットくもじ」の屋上で開催されている「パレットスカイビアガーデン」だ。
パレットくもじは那覇市内唯一のデパート「リウボウ」をメインとしたショッピングビルで、地元の主婦から愛されている憩いのスポット。この辺りはオフィス街であり、国際通りの入口でもあるので交通の便もよく、気軽に立ち寄れる場所。毎年ここのビアガーデンを楽しみにしている人も多い。
オープン時刻の17時ちょっと過ぎに来てみると、まだまだ空は明るく昼間の様相。明るいうちから飲むというのは、なぜか贅沢な気分になる。屋根やテントで日差し対策がされており、風が通るので思ったより涼しい。
料金システムはチケット制になっており、まずチケットカウンターでチケットを購入する。チケットは100円券が税込み108円で販売されている。店内のメニューは税抜き価格で書かれているので、オーダー時にはチケット何枚分という感じで渡すことになる。いちいち消費税を計算したり端数が出ることもないので計算しやすい。
チケットは1枚単位で購入できるが、あらかじめまとめて数千円分買っておくのがよいだろう。
ドリンクはビールのほかカクテルやサワー、ソフトドリンクなどが揃っている。もちろんノンアルコールビールもある。
オリオンドラフトビールが400円分のチケット（税込432円）、カロリーオフのビールテイスト「オリオンスタイル」は300円（税込324円）とお手軽だ。
たくさん飲みたい人には飲み放題プランがオススメ（税込2160円～）。時間無制限というのがうれしい。
フードは、パレットくもじ内のお店から5店舗が参加。沖縄料理、ピザ、パスタと沖縄で人気のケンタッキーフライドチキンなどが揃っている。チキンの唐揚げやポテトはお店ごとにオリジナルのものを出しているので食べ比べも面白いかもしれない。
私は、もずく天ぷら、あぐーの揚げ餃子、沖縄焼きそばのケチャップ味をチョイス。そう、沖縄焼きそばにはケチャップ味があるのだ！ ご想像のとおりナポリタン風。ちゃんぷるー（ごちゃ混ぜ）文化の沖縄らしい地元フード。隠れた沖縄B級グルメだ。
大人数用にパーティープラン（税込3240円～）も用意されている。4名分から対応可能とのこと。前日までの予約が必要となる。実際、歓送迎会やサークルの集まり、模合（もあい）などでの利用も多いそうだ。
観月祭なども開催され、満月がきれいに見えるという。
那覇は都会とはいえそれほど高いビルが周りにないので、夜空がきれいに見えることも大きなポイント。会場にはたくさんの緑が植えられているので、まさに都会のオアシスというビアガーデンだ。
座席は全部で約200席ある。ドリンクカウンターに近いテーブル席やステージ前の席はワイワイ楽しみたい人におすすめ。
ステージから離れた奥のほうの席は、ゆっくり会話を楽しみたい人にオススメだ。カウンター席もあり、お一人さまでも全然オッケー！
ステージでは毎週水、金、土曜には地元アーティストによるライブを開催。ステージ前がダンスフロアのように盛り上がることもしばしばだとか。今後、オンシーズンには毎日開催する予定だそうだ。
クローズは22時（ラストオーダーはフード21時、ドリンク21時半）。余裕でモノレールのゆいレールで帰れる時間だ。パレットくもじは、県庁前駅に直結しているので、帰りも便利。目の前にはバス停もある。
すっかり日も落ち、気分も良くなってしまった。風が気持ちいい。
さて、明日に備えて素直に帰りますか。それとも2軒目に繰り出しますか…？
パレットスカイビアガーデン
- 所在地
- 沖縄県那覇市久茂地1-1-1
- TEL：
- 080-1772-7489（ビアガーデン予約・問合せ）
- 営業時間：
- 17時～22時（ラストオーダー： フード21時、ドリンク21時30分）
- 定休日：
- なし（台風等、荒天時は中止）
- 開催期間：
- 開催中 ～10月29日
大城和歌子
横浜生まれのウチナーンチュ二世。東京での出版社勤務を経て1998年11月に沖縄移住、フリーのライターとなり「和歌之介」のペンネームで活動。主に音楽系記事を得意とし、沖縄インディーズの隆盛を間近で体感した。自らも音楽活動をゆる～く展開。現在、那覇市内でレコードバー「リンドウ」を営んでいる。