星野リゾートがこっそり伝える食の裏側
フレンチ風干物やヒモノラスクも登場！ おやつ感覚で干物を楽しむ「3時のヒモノ」（星野リゾート リゾナーレ熱海）
干物と一緒に過ごせる特別な客室「ヒモノルーム」も登場
2022年10月31日 11:00
「星のや」「リゾナーレ」「界」「OMO（おも）」「BEB（ベブ）」と5つのサブブランドを中心に、国内外に施設を展開している星野リゾート。その知られざる食の魅力を深堀りしていく連載の第7回は、「星野リゾート リゾナーレ熱海」（静岡県熱海市）の秋のイベント「3時のヒモノ」を紹介する。
「実は静岡県はアジの干物の生産量と購入量が日本一。秋は脂がのった魚が多く、風が涼しくなるため干物を作るのに最適な季節です。このイベントは年々消費量が減っている干物の魅力をより多くの方々に体験してしてほしいと思い、2019年から開催しています」と話すのは、星野リゾート リゾナーレ熱海総支配人の相山さん。
「3時のヒモノ」の会場となるホテル最上階「ソラノビーチBooks&Cafe」は、干物をモチーフにしたグッズに彩られ、遊び心たっぷりの空間に。とくにユニークなのが、干物が干される網をイメージした「干物ベッド」だ。全長約130cmの「干物クッション」と一緒に寝れば、まるで干物の仲間入りをした気分!? 楽しさいっぱいの会場で食べられるユニークな干物メニューを紹介しよう。
伝統＆モダン！ 新旧干物の食べ比べ
干物というと、サバやアジに塩やみりんで味を付けた昔ながらの味を思い浮かべる人がほとんどだろう。このイベントでは、そうした伝統的な味付けの干物を「クラシック干物」と名付け、さらに新しい味付けの「アップデート干物」も用意して、計6種類から食べ比べを楽しめるようになっている。
アップデート干物は、“フレンチの技術で干物をアップデートする”ことを目指すブランド「アタラシイヒモノ」の協力で提供。ハーブとガーリックで味を付けて南フランス風に仕上げた金目鯛の干物や、チョリソー風味でピリ辛の銀鮭ハラスの干物など、従来の干物の概念を覆すユニークな味に出会える。
干物はスティック状の手頃なサイズで提供されるので、3時のおやつにちょうどいいし、食べ比べも楽しみやすい。テラスに出て目の前に広がる熱海の海と街を眺めながら、七輪の上で干物を炙って食べるという、なんともオツな時間を過ごせる。
干物と楽しむティータイム「ヒモノラスク」
今年はイベント限定のラスクが初登場。1日5セット限定で「ヒモノラスクセット」として提供される。
ラスクは3種類。サバのみりん干しのペーストを使った「プレーン干物味」が2枚、それに干物と静岡県の名産を組み合わせた「干物×桜エビ味」と「干物×あおさ味」が各1枚ずつ。2種類のトッピングも付くので、途中で味変もできる。甘酸っぱい柑橘バターは、干物の塩気と好相性。桜エビのオイル漬けは、食感の変化が楽しい。
干物と相性抜群の「ブルーオーシャンハーブティー」もセットになっている。レモンマートル、ジンジャー、ラベンダー、ミントなどを使ったオリジナルブレンドのお茶で、鼻に抜けるようなすっきりとした味わいが、魚の臭みを打ち消してくれる。
干物に囲まれる客室「ヒモノルーム」も！
イベント期間中、ホテル内には干物と一緒に過ごせる特別な客室「ヒモノルーム」も登場する。部屋中が干物モチーフのアイテムで彩られ、干物一色の滞在ができる。とことん干物を堪能したい人には、こちらもおすすめだ。客室のテラスで相模湾の絶景を独占しながら、干物の食べ比べセットも楽しめる。
総支配人の相山さんは、「おやつ感覚での食べ比べやヒモノラスクを通して、干物に親しんでいただくきっかけになればと思っています。大人の方はもちろん、お子さまも楽しみながら干物の美味しさを発見いただけたらうれしいです」と語ってくれた。江戸時代から日本人に親しまれてきた干物だが、現代でここまで干物の世界にどっぷり浸かれるチャンスはそうない。このイベントで干物の魅力を再発見してみよう。
星野リゾート リゾナーレ熱海「3時のヒモノ」
実施日時： 2022年9月1日～11月30日 各日15時～17時
料金： 入場無料。干物2種食べ比べセット1000円、単品500円～、ヒモノラスクセット850円
場所： 星野リゾート リゾナーレ熱海（静岡県熱海市水口町2-13-1） ソラノビーチBooks＆Cafe
対象： 宿泊客
Webサイト： 星野リゾート リゾナーレ熱海