週末駅弁
函館駅「復刻鰊みがき弁当」
2026年10月23日 12:00
青函連絡船が本州と北海道を結んでいた昭和のころ、連絡船の桟橋と直結した函館駅で駅弁を購入し汽車に乗り込み、ここを旅の起点として北海道観光を楽しんだ人は多いと思います。
当時、文字どおり北の玄関口であった函館駅で1936年(昭和11年)から営業している老舗の駅弁屋が「函館みかど」で、現在はJR北海道フレッシュキオスクが伝統の味を引き継いでいます。
今回紹介する「復刻鰊みがき弁当」は1966年(昭和41年)に販売を開始し、今なお非常に人気の高い「鰊みがき弁当」の発売60周年を記念して企画された特別バージョンです。発売当時のデザインをアレンジした掛け紙と、当初幕の内タイプだった中身を復刻させて、年末までの期間限定駅弁として現在販売中です。
この駅弁の主役はもちろん鰊(ニシン)の甘露煮です。甘く煮詰めてありながら鰊の味わいが引き立つ絶妙な味付けはまさにみかどの代表選手。ボリュームも十分で鰊を食べているぞ!という満足感がとても高いです。
そして、もう一つの主役が数の子です。大きく食べ応えのあるものがゴロリと3つ。コリコリとした食感と塩味は、甘くやわらかい鰊とは対照的で味のコントラストが楽しめます。脇をかためるのが茎わかめの醤油煮と大根みそ漬で、どちらもご飯によく合う味付けとなっています。
と、ここまでは通常版の「鰊みがき弁当」と同じ内容です。
これら定番のおかずに加え今回の記念バージョンには、いかのゴロ焼き、ほたて煮、ザリージ、いももちバターがぎっしり詰まっています。いかのゴロ焼きは旨みたっぷりのやさしい味わい、ホタテは貝柱だけではなくひも付きのもので、どちらも北海道らしい味わいを存分に楽しめます。
ザリージとは醤油ベースの下味をつけた豚肉の揚げ物で、函館ならではの料理だそうで味わいはザンギの豚肉バージョンという感じです。また、いももちは蒸したじゃがいもともちの中間的な食感で、ホクホク感がを残しているところが特徴的です。どれを食べても北海道ならではの素材の味が活かされています。
1780円という価格は駅弁として安い部類ではありませんが、北海道らしさ、函館らしさを感じられる料理をこれだけ詰め込んだ充実ぶりを考えるとこの価格にはむしろお買い得感すら感じます。年末までの販売が予定されていますが、予定数量に達し次第終了するとのことなので興味のある方はお早めに。なお購入者にはオリジナルステッカーがプレゼントされます。小さなステッカーですが、青函連絡船が行き来していたころの駅舎のかわいいイラストは、函館の思い出にはピッタリだと思います。
「復刻鰊みがき弁当」
価格: 1780円
販売駅: JR函館駅
購入場所: 駅弁の函館みかど JR函館
購入日: 2026年10月7日




























