週末駅弁
米沢駅「米沢牛 牛肉どまん中 限定パッケージ」
2022年4月8日 11:00
米沢駅には、全国的に有名な人気駅弁があります。「牛肉どまん中」です。米沢駅はもちろん、東京駅など首都圏の駅でも販売されていますし、催事などで全国的に販売されることも多いので、一度は目にしたことがある人も多いことと思います。
ただ、通常の牛肉どまん中は、残念ながら米沢牛ではなく、国産牛が使われています。もちろん国産牛が使われているからといって、牛肉どまん中が美味しいのは間違いないのですが、実は米沢駅では米沢牛を使った特別な牛肉どまん中が販売されています。それがこの「米沢牛 牛肉どまん中 限定パッケージ」です。
2021年4月から9月まで実施された地域観光企画「東北デスティネーションキャンペーン」に合わせて発売されましたが、東北デスティネーションキャンペーンが終了した現在でも米沢駅で引き続き販売しています。
パッケージの写真を見れば分かると思いますが、人気コミックス「花の慶次」の主人公・前田慶次のイラストが描かれた、特別なパッケージデザインとなっています。また、「米沢牛 Premium」という文字も印刷されているように、お肉に米沢牛が使われている点も、通常の牛肉どまん中と大きく異なる点です。つまり、米沢牛を使った牛肉どまん中のプレミアムバージョンと言ってよいでしょう。
お弁当の構成は通常の牛肉どまん中に近いですが、プレミアムバージョンらしくほぼすべてがパワーアップしています。まず、山形のブランド米・どまんなかのご飯の上に敷き詰められている牛肉煮には、もちろん米沢牛を利用。また、牛肉煮とご飯の間には錦糸玉子も敷き詰められていて、見た目にも豪華な印象となっています。
おかずは、昆布、人参、里芋の煮物に、かまぼこ、玉子焼き、漬け物と、こちらは通常の牛肉どまん中とほぼ同じです。ただ、玉子焼きはサイズが大きくなっていますし、漬け物も赤かぶ漬けと南蛮味噌漬けになっているなど、こちらもパワーアップしています。このあたりは、プレミアムバージョンらしいと感じます。
肝心のお肉の味ですが、まずそのまま食べてみたところ、やや歯応えが強く、味も濃いめで、牛肉の佃煮に近い印象を受けました。しかし、米沢牛 牛肉どまん中には、別途タレが付いています。そのタレをお肉にかけてみると、お肉の味わいが一変します。ピリッとした辛みと甘みのバランスのよい、焼肉のタレに近い味わいですが、このタレをお肉にかけることで、まろやかさが増すとともに、ピリ辛な風味も加わって高級感が一気に増す印象です。さらに、お肉自体もしっとりとして、食感もとてもよくなります。
かといって、お肉の味わいがタレに負けることもありません。もともとお肉自体は強めの味付けで煮込まれ、そこにタレをかけているのに、牛肉の風味もまったく負けていません。このあたりも、米沢牛を使っているからこそだと感じます。食べ進めるほどに、通常の牛肉どまん中とは違う美味しさが実現されていることを実感できました。
通常の牛肉どまん中に比べると、価格は2000円とやや高いですが、この味わいなら十分その価値があると思います。米沢駅なので人気の牛肉どまん中を目当てにしていたけれど、どうせなら米沢牛が使われている駅弁がいい、という人にお勧めです。
なお、今回は米沢駅の売店「おみやげ処よねざわ」で購入しましたが、在庫がなくても製造元に確認して届けてもらえましたので、もし在庫がなかった場合には店舗に聞いてみることをお勧めします。
「米沢牛 牛肉どまん中 限定パッケージ」
価格: 2000円
販売駅: JR米沢駅
購入場所: おみやげ処よねざわ
購入日: 2022年3月1日
©隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス 1990