週末駅弁
米沢駅「米澤牛牛肉辨當」
2022年4月1日 11:00
山形県米沢市の名物といえば、なんといっても米沢牛でしょう。日本の各地でブランド和牛を生産していますが、そのなかでも“日本三大和牛”に数えられている米沢牛は、ブランド和牛のなかでもトップクラスと言ってよいでしょう。
これだけ有名なブランド和牛を生産している土地ということもあって、米沢駅では牛肉をメイン食材とする駅弁が多数販売されています。
そのなかから今回は、米沢牛を使った駅弁「米澤牛牛肉辨當」を選びました。実は、米沢駅で販売されている牛肉をメイン食材としている駅弁でも、すべてが米沢牛を使っているわけではありません。米沢牛が使われていなくても美味しいとは思いますが、せっかく米沢駅で駅弁を買うなら米沢牛を使った駅弁がよいと考えて、こちらを選びました。
パッケージには大きく「米澤牛」と書かれていますので、一目で米沢牛が使われていると分かります。旧字体の漢字を使ったセピア色のパッケージも、なかなかよい雰囲気です。
パッケージを取ってなかを見ると、ご飯の上にぎっしり敷き詰められた牛肉煮がどーんと目に飛び込んできます。このほかに、玉子焼き、たけのこや人参、シイタケの煮物、しば漬けなども盛り付けられていて、そちらも美味しそうではありますが、やはり牛肉煮の存在感にはかなわない印象です。
そのメインの牛肉煮ですが、甘めの強い味わいに煮付けられています。印象としては、甘みの強いすき焼きといった感じで、個人的にもかなり好みの味わいです。そして、その甘めの味に、まったく臭みがなく旨味の強い米沢牛がとてもよく合っています。米沢牛のすき焼きでイメージする、とろけるような柔らかさではなく、少々歯応えのあるお肉ではありますが、それでも駅弁の牛肉煮としてはかなり上質で、とても美味しく感じます。
また、牛肉煮の下に敷き詰められているご飯は山形県産米が使われています。このご飯も甘みが強く、甘く煮込まれた牛肉煮との相性も抜群です。一般的な牛丼も美味しいですが、こちらはまた違った美味しさで、どんどん箸が進みます。
また、先ほど存在感が牛肉煮にかなわないと紹介したおかずも、十分な美味しさです。特にたけのこ、人参、シイタケの煮物は、ほっとする懐かしい味わいで、比較的こってりした牛肉煮との対比も楽しめますし、箸休めとして欠かせない存在と感じます。
このように、米澤牛牛肉辨當は全体的にはシンプルな構成の駅弁ですが、米沢牛を使った牛肉煮の美味しさを存分に楽しめる、お勧めの駅弁と言えます。牛肉好きなら、間違いなく選んでほしいと思います。
ちなみに、米澤牛牛肉辨當を製造している松川弁当店の売店は米沢駅の1番ホームにありますが、現在その売店の営業は土日祝のみとなっています。週末や休日に米沢を訪れたときには駅の売店で購入できますが、平日は米沢駅の駅前にある松川弁当店で購入する必要がありますので、ご注意ください。
「米澤牛牛肉辨當」
価格: 1350円
販売駅: JR米沢駅、JR山形駅、JR仙台駅など
購入場所: 松川弁当店(駅前店)
購入日: 2022年3月1日