旅レポ
村上宗隆が躍動するシカゴ・ホワイトソックス! 本拠地レート・フィールドは一大テーマパークだった
2026年7月13日 12:00
現地時間7月10日、村上宗隆がシカゴ・ホワイトソックスのスターティングラインアップに帰ってきた。5月に太ももの肉離れで故障者リスト入りして以来42日、5月までに史上最速20本塁打を放ち、すわルーキーイヤーで本塁打王かと期待の高まる最中の出来事だった。
ホワイトソックスの本拠地「レート・フィールド」(333 W 35th St, Chicago, IL)は、シカゴの市街中心部から南へクルマで約10分、郊外に突然巨大なスタジアムが現われる。広大な駐車場を併設しており、試合のある日はシカゴ中から人が集まってくるが、すぐ近くにシカゴ交通局(CTA)レッドラインの駅(Sox-35th)があるため、鉄道でのアクセスもよい。
収容人数は4万615人。MLBの球場は1階席、2階席、3階席ではなく、100レベル、200レベル、300レベル……と表現するが、レート・フィールドもおおまかにメインレベル(100番台)とアッパーレベル(500番台)に分かれ、その中間に各種プレミアムシートが存在する。
詳しくは公式のシートマップなどでも確認でき、選手の活躍を間近に感じ取れる100レベルと、(リーズナブルなので)毎日のように観戦に来ている地元ファンの熱量を感じられる500レベルという印象で、日本人がシカゴ旅行で観戦するならできれば100レベル、滞在中数回見に行くつもりなら500レベルの日も設定してみる、という具合だろうか。チケットは公式サイトからオンラインで購入できる。
プレミアムシートは個室やラウンジ付き、あるいはグループ観戦のためのもので、例えば「Rate Club(レート・クラブ)」は、ホームプレートのすぐ後ろの200レベルに屋根付きでクッションの効いたシート、ビュッフェとバーが食べ放題・飲み放題(オールインクルーシブ)、駐車場料金込みでパッケージ化されている。Webサイトにバーチャルツアーがあるので、内部の様子を立体的に体験することが可能だ。
こうしたプレミアムシートの多くは通常のチケット販売では選択できず、個別に問い合わせたうえで手配することになるが、シカゴ・ホワイトソックス取締役副社長 収益・マーケティング最高責任者のブルックス・ボイヤー氏によれば、すでにJTBなど日本の旅行会社と連携して2027年シーズン以降の旅行商品化(ホスピタリティパッケージ)を進めており、個人旅行者に対しても個室やクラブシートを個別手配できるように選択肢を設けたいとのことだ。
ところで、レート・フィールドに行くときは、「バッグポリシー」についても認識しておきたい。危険物などの持ち込みを防ぐため、12×12×6インチ(30.48×30.48×15.24cm)以内の内部が見える透明なバッグのみが許可されており、リュック(バックパック)は透明なものでも禁止。また、せっかく球場に入ったら写真をたくさん撮りたいと思うかもしれないが、レンズ交換式で8インチ(20.32cm)を超えるカメラ、自撮り棒や三脚の持ち込みは禁止されている。持ち込める飲み物にも制限があり、未開封の1L以下のペットボトルが1本までOK。球場外で開栓してしまった場合は持ち込めない。
レート・フィールドは完全キャッシュレスのため、飲食やグッズ購入はすべてスマートフォンやクレジットカードを使用する。クレカは念のため2枚(2ブランド)を持っていった方が安心かもしれない。
村上選手の活躍を受けて日本からのファンが急増していることもあり、球団は「日本の要素を取り入れたメニュー」の開発に余念がない。ボイヤー氏が紹介したのは、アメリカンドッグのとんかつ版のような一品で、照り焼きソース、マヨネーズ、かつお節をトッピングした「Tonkatsu Dog(とんかつドッグ)」や、容器の下から押し出すことで手軽に食べられる仕掛けの「Lucky'sの寿司」で、これらを日本のビール(アサヒやサッポロ)と組み合わせて提供する。
このときボイヤー氏は「試合が始まったら下の階に降りて、コンコースを1周してみてください。この球場でどんな興奮が起きているか体感できると思います」とも述べており、試合展開が気になりつつも後半に差し掛かったところで実際に球場内を巡ってみることにした。
「意外とみんな試合を見ていない」という話のとおり、コンコースに出てみると食事に夢中な人、グッズストアで物色する人、キッズゾーンで子供と一緒にアクティビティに興じる人など、みんな思い思いに過ごしていて、なるほどこれは野球のテーマパークなのだなと感じられた。
スコアボードにはレート・フィールドの象徴的な存在である7基の風車(リアル風車ではなく電光型)が備わっており、ホワイトソックスの選手がホームランを打つとこの風車が回転しつつ20発の花火を打ち上げる。
この日(現地6月14日)はア・リーグ所属のホワイトソックスとナ・リーグ所属のドジャースが対決するインターリーグ(日本でいう交流戦)の3連戦3試合目で、村上選手がIL入りしていなければ、好調続くホワイトソックスとワールドシリーズ2連覇のドジャースの激突というだけでなく、村上選手と大谷選手の打ち合いも期待できた。
ゲームは、ホワイトソックス先発がブライアン・ハドソン、ドジャースはエメット・シーハン。1回表にドジャース3番のフレディ・フリーマンが本塁打を放ち先制するも、6回裏にホワイトソックスがサム・アントナッチ、コルソン・モンゴメリー、チェイス・マイドロスらの本塁打を含む一挙6得点。その後ドジャースが9回表に4点まで追い付き同点のランナーまで出塁するも、ホワイトソックスのセランソニー・ドミンゲスが後続を断ち、6対4で勝利を収めた。
シーズン中の両チームのインターリーグはこの3連戦のみのため、残念ながら村上×大谷の直接対決は来年に持ち越しになってしまったが、好調のホワイトソックス、あるいはポストシーズンにこのマッチアップが実現するかも……? シーズン後半にむけて、今後の展開を楽しみに待ちたい。
最後に、試合前に特別に見せていただいたグラウンドレベルの様子を。















































































