ニュース

JALのシカゴ路線、5年ぶりの成田発開設で羽田とあわせて1日2便化。初便はビジネスクラス満席に

2025年5月31日 就航
JALの成田~シカゴ線が5年ぶりに開設

 JALは5月31日、成田~シカゴ線を就航した。機材はファーストクラス含む244席のボーイング 777-300ER型機。

 同社のシカゴ路線は、1983年4月にシアトル経由の成田~シアトル~シカゴ線として開設。当時の機材はボーイング 747-LR型機で、週3往復で運航を開始した。その3年後、1986年4月にシアトル便を分離して成田~シカゴ線(週3往復)、成田~シアトル線(週2往復)の直行便化を行ない、1991年7月にデイリー化(1日1往復)、以来2020年に羽田へ移管されるまで運航を続けた。

 今回の5年ぶりの成田~シカゴ線(JL55/56便)開設により、羽田(JL09/10便)とあわせて1日2便化を実現し、北米発あるいはインド・東南アジア発で成田を経由する活発な需要の取り込みを狙う。

JALの成田~シカゴ線(2025年5月31日~)

JL056便: 成田(18時15分)発~シカゴ(16時00分)着、毎日運航
JL055便: シカゴ(12時30分)発~成田(翌15時15分)着、毎日運航

 JAL 成田空港支店 副支店長の濱田健氏と、国際路線事業部 米州・リゾート路線グループ アシスタントマネージャーの山根俊基氏によると、シカゴは北米中東部の中心地であり、パートナーのアメリカン航空のハブにもなっているため、シカゴ以遠の乗り継ぎ需要にも応えやすく、既存の羽田~シカゴ線が8割超という高い搭乗率を維持していることから、東京発の増便という形で再び成田便の開設に至ったという。

 また、路線の特性上、ビジネスクラスの利用率の高さが期待できることから、機材はファーストクラス8席、ビジネスクラス49席の777-300ER型機が選ばれており、実際に初便のビジネスクラスは満席(49席)になっていた。

第2ターミナルMカウンター付近に80年代の開設当時のアーカイブを展示していた
出発を待つJL56便(ボーイング 777-300ER型機、登録記号:JA735J)
出発は62番ゲート
JL56の初便利用者にはステッカーなどのギフトを配布
雨のなか出発の準備が進む
18時18分にブロックアウト
18時43分に成田を離陸した