旅レポ
韓国・ソウルに慣れたら次は釜山(プサン)? リゾート感も楽しめる最新アートとグルメの発信地に行ってきた
2025年6月2日 12:00
蔚山で立ち寄った福順都家(ボクスンドガ)醸造所
慶州から釜山への移動の途中、蔚山(ウルサン)広域市にある福順都家醸造所に立ち寄りました。ここで作られているのは100%韓国産の米を使った伝統的な手作り製法の「ボクスンドガソンマッコリ」。各種行事での乾杯酒に使われたり、国内外の酒類品評会で数々のに受賞歴を持つ、韓国を代表する生マッコリなのだそう。今回はマッコリ作り体験をしてきました(5万ウォン/人、要予約)。
トレイに用意されたお米と麹を手でよく混ぜたら、そこに水を加えてドロドロになるまで混ぜます。と、体験はここまで。発酵時間があるので、その場で「ハイ、できあがり! いただきま~す」とはなりませんが、マッコリが製造工程を興味深く学ぶことができました。
この福順都家はソウルや釜山など韓国のKTXの主要駅に直営店があるそうなので、韓国通の人はご存じなのでは? 天然の炭酸がたっぷりでシャンパンのようなボクスンドガソンマッコリは、甘みと酸味のバランスがよくて絶妙のとろみが美味! マッコリ好きさんにはオススメです。
ソウルとはまた違った活気を感じる韓国第2の都市・釜山へ
ソウルに次ぐ韓国第2の都市・釜山は、人口約340万人の湾岸都市。毎年10月に開催されるアジア最大級の映画祭「釜山国際映画祭」でも有名ですね。そして韓国最大級の魚市場がある釜山は、手長ダコを使った旨辛海鮮鍋「ナッコプセ」など海鮮グルメもたくさん!
“ソウルは何度か行ったから次は釜山”という人も多いと聞きます。実は私もここ数年は大都市ソウルより、海があってリゾート感が感じられる釜山の方が肌にあっている気がしてきました。
そんな釜山で訪れたスポットその1が、デジタルデザイン専門会社「d'strict」が展開する没入型メディアアート展示館「アルテミュージアム(ARTE MUSEUM)」です。韓国最大級の規模を誇るここ「アルテミュージアム釜山」は、2024年7月に釜山・影島(ヨンド)にオープンしました。
アルテミュージアムは「永遠の自然」をテーマに、それぞれの地域ごとの自然や文化遺産を用いた展示内容になっているのが特徴。ここアルテミュージアム釜山では、滝や花、波、海、竜巻、ジャングルなどを圧倒的な没入感でデジタル再現した展示が楽しめます。屋内施設なので天気を気にせずに楽しめるのもGood!
アルテミュージアムのすぐ隣にある大型文化複合型空間「P.ARK(ピーアーク)」も外せない釜山のNEWスポットです。人気のカフェやベーカリーが入っていて、映えスイーツの種類には目を見張るほど! アート&カルチャーの発信地でもあって若い世代やファミリーに人気のようです。
釜山の夕食は海雲台にある人気店「ケミチプ」で、この旅一番楽しみにしていたナッコプセを堪能しました。ナッコプセとは手長ダコやエビ、牛ホルモンなどが入った釜山名物のピリ辛鍋料理。エビとタコとホルモンを一緒に煮込む発想が素晴らしい! すべての食材の旨みと辛味が合わさって、その美味しさったら感動的なのです。
ヨットに乗って夜のクルージング、ドローンショーも
慶州同様に、釜山でも夜の観光コンテンツが用意されていました。複合施設「The bay101(ザ・ベイ101)」前からヨットに乗って夜景を見ながらのクルージング&ドローンショー鑑賞です。海から眺める高層ビルがニョキニョキの釜山の夜景は未来都市っぽくてワクワクしました。
金海国際空港から成田へ、復路もジンエアー
現在モバイルバッテリーの機内持ち込み制限を強化中の韓国。成田でもチェックインカウンターでモバイルバッテリーの容量チェックがありましたが、帰りの金海国際空港では、出発ロビーの大きなデジタルサイネージで注意を促していました。
3泊4日で巡った韓国南東部の旅。慶州は千年の歴史を間近で見ることができる数々の遺跡と、若者でにぎわう“ニュートロ”な通りの共存が印象的でした。
そして釜山は、観光やショッピング、グルメも存分に楽しめるうえに、潮風を感じられるビーチリゾートでもあるところが大きな魅力です。この2都市を巡るプラン、ぜひ次の韓国旅行の参考にしてみては? 私も絶品ナッコプセを食べにまた行きたい!