旅レポ
千年の歴史を新羅の古都・慶州で体感! 10ウォンパンを食べたり韓服で街歩きも
2025年5月26日 12:00
韓国観光公社主催の視察ツアーで、韓国南東部の観光都市、慶州(キョンジュ)、釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)を巡ってきました。前編・後編の全2回でレポートします。まずは新羅の古都・慶州から!
成田から2時間半、ジンエアーで金海(キムヘ)国際空港へ
今回、成田空港から利用したのは大韓航空グループ会社のジンエアー。LCCですが第3ターミナルではなく、第1ターミナルにチェックインカウンターがあります。ジンエアーは関空、福岡、札幌からも釜山行きを就航しています。
今年10月にAPEC首脳会議が開催される慶尚北道・慶州市
金海国際空港からバスで約1時間半で到着した「ヒルトン慶州」は、普門湖のほとりに佇むリゾートホテルです。慶州の中心地とは少し離れていて、街までは9kmほどの距離。大型のホテルはこの普門湖の周辺に集中しているようで、近くには絶叫マシンが充実の人気テーマパーク「慶州ワールド」もあります。
実は今年10月にAPEC首脳会議が開催される予定の慶州市。その会場となるコンベンションセンター「HICO」は、ヒルトン慶州のすぐ近くにあります。
“屋根のない博物館”慶州の歴史観光スポットを紹介
かつて新羅の都が置かれた慶州は、数多くの歴史的建造物や史跡が点在していることから“屋根のない博物館”と称されることも。そんな古都・慶州で最初に訪れたのは、郊外の山間部に位置する石窟庵(ソックラム)と仏国寺(プルグクサ)。どちらも世界文化遺産に登録されていて、当時の仏教文化の水準の高さを感じることができる史跡です。
676年に韓半島(朝鮮半島)を統一した新羅は仏教を手厚く保護し、あちこちにお寺が造られました。仏教の理想社会を建築で表現しているとされる仏国寺は、俗世から石橋をわたって仏の世界(=境内)に入るような造りが特徴で、10ウォン硬貨にも描かれている多宝塔なども有名。韓国の国内でも老若男女問わず人気の観光名所なんですって。
慶州でのランチは「韓国絶品グルメ30選~慶尚・大邱・釜山編~」で堂々の3位に選ばれているユッケビビンバ。渋く光る真鍮の器に彩りよく盛られて運ばれてきました。
コクのあるコチュジャンタレをかけて、ごはんと一緒によ~く混ぜたら完成。「野菜たっぷりだからヘルシー」と思ってついつい食べ過ぎてしまう韓国料理はいつだって箸が止まりません! 日本では牛の生肉は限られたお店でしか食べることができないので、私は韓国に行ったら必ず食べるグルメです。
お腹がいっぱいになったところで、いよいよ慶州の中心地へ。バスを降りて向かったのは韓服(ハンボク)レンタルショップ。そう、今回は韓国伝統衣装での街歩きを楽しんできました!
参考までに、こちらのお店の韓服レンタル料金は、1時間1万2000ウォン、2時間1万6000ウォン、3時間2万ウォン、終日3万ウォン。ちょっとだけお高い新羅韓服という伝統的な衣装もあるようです。武官気分になれる(?)男性の衣装もありますよ。
慶州の人気観光コースといえば韓屋を改装したカフェやレストラン、写真館、ショップなどが立ち並ぶおしゃれストリート「ファンニダンギル(皇理団ギル)」の散策です。新しくてどこかレトロな“ニュートロ”がブームの韓国。ここ慶州でもそれを感じることができました。若者がいっぱいです。
多くの観光客や修学旅行生などであふれるファンニダンギルのすぐ近くには、大小の古墳がいくつも点在する大陵苑(テルンウォン)があります。「こんな街の真ん中に古墳がたくさん!」とびっくり! 公園として整備されているので写真撮影にもオススメです。
そんな大陵苑から南へ少し歩いたところには、新羅第27代の善徳(ソンドク)女王のときに造られたと言われている東洋最古の天文台「瞻星台(チョムソンデ)」が建っています。
56人の国王が統治したと言われている新羅ですが、そのうち女性は2人いて善徳女王はそのうちの1人。2009年に放送された韓国の人気歴史ドラマ「善徳女王」にも、この天文台が出てくるシーンがあるそうですよ。
慶州は夜の観光コンテンツも充実しています。夕食後に美しいライトアップ夜景を堪能したのは東宮と月池、そして月精橋。東宮と月池は韓国のテレビドラマ「僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~」にも登場する名所です。
韓国ではほとんどの人が修学旅行で訪れるという歴史のまち、慶州。ソウル駅からも高速鉄道(KTX)で2時間ちょっと、高速バスでも3時間半ほどで到着します。次の韓国旅行は古都・慶州に数泊して、千年の都の栄華を感じる歴史旅を計画してみては?































































