旅レポ

奈良・興福寺中金堂で波乱に満ちた1300年の歴史を再発見。和牛に日本酒、ならまちを深掘りできるグルメも!

JR東海「いざいざ奈良」

興福寺中金堂

 1300年以上もの歴史を紡ぐ古都、奈良。日本の歴史のなかでは長きにわたり重要な都に位置づけられ栄えてきた。昭和生まれの読者なら相当の割合で修学旅行で訪れる目的地の1つになっていたはずだ。

 そんな奈良を「大人になってから気づく奥深い再発見ができる場所」としてアピールするのが、JR東海が行なっている「いざいざ奈良」だ。このキャンペーンは2022年5月からスタートし、この秋始まる「興福寺編」で第6弾になる。テレビCMはこれまでどおり俳優の鈴木亮平氏を起用、タイトルどおり興福寺を中心に奈良の魅力を伝えていく流れとなっている。

 キャンペーン開始に先立ち、テレビCMやモデルコースに登場するスポットをめぐるプレスツアーに参加することができた。ちなみに、個人的な話をすれば観光として訪れるのはまさに修学旅行以来で、そのときは観光バスで連れ回されるだけだったので、知識的にはもちろん地理的にもあまり頭に入っていないという状態だ。キャンペーンのターゲットとしてはドンピシャな世代の筆者だが、実にうん十年ぶりの奈良をどう感じたかを含めて紹介していこう。今回、訪れたのはJR奈良駅と近鉄奈良駅に囲まれたエリアで、徒歩でも十分に楽しむことができる距離感になる。

 このエリアは「ならまち」と呼ばれ、平城京の外京として奈良時代から栄え、多くの社寺とともに発展してきた。時代の変遷とともに住宅地や商業地などへと変化してきたが、今でも社寺の跡や屈折した街路などとともに江戸時代から昭和初期の面影が残っている。なお、興福寺をはじめ東大寺、春日大社、薬師寺、唐招提寺、元興時など、この周辺の寺社仏閣などは、1998年に「古都奈良の文化財」としてユネスコ世界遺産に登録されている。

興福寺(法相宗大本山 興福寺)

中金堂を西側から。右手奥に見える五重塔は工事中でその姿を見ることができなくなっている
南西側から。右手に見える高くなっているところは南大門跡

 藤原氏の氏寺として710年の平城遷都と時期を同じくして創建された興福寺。前身となった「山階寺(厩坂寺)」が遷都にあわせて移される際、平城京を見下ろす高台に寺域を求めたが、現在では近鉄奈良駅の至近となり徒歩でもラクに訪れることができるロケーションにある。境内には五重塔や東金堂などの建物が並び、その一角にある国宝館には千手観音菩薩像などの仏像や絵画といった多くの国宝や重要文化財が収蔵されている。なお、興福寺のみならず奈良のシンボルともいえる高さ51mの五重塔は瓦の葺き替え工事を行なうため全体が覆われており、2031年3月まで姿を見ることができなくなっている。

 その歴史を少し紐解いてみると、前述した創建から現在に至るまでには多くの波乱があった。隆盛を極めたのは奈良時代から平安時代にかけて。最盛期には北は現在の奈良県庁、南は奈良ホテルあたりまでを寺域とし、大和一国を支配する大きな力を持つまでに至った。しかし、大小合わせると100回以上の火災に見舞われており、1180年の平重衡による焼き討ちや1717年の火災により多くの伽藍を焼失。五重塔は5回(現在は6代目)、中金堂は7回も焼失(同8代目)の憂き目に遭う。そのたびに再建を果たすものの廃仏毀釈などもあり、次第にその規模を縮小していくことになる。

南大門跡から見た中金堂。本来は中門とともに回廊で囲まれていたという
中金堂内中央に釈迦如来座像が安置されている。現在の像は5代目で1811年に造立されたもの
几帳

 と、お勉強をしたところで話を本題に戻そう。今回のキャンペーンCM冒頭に登場するのが、興福寺伽藍の中心となる中金堂だ。1717年に焼失後、規模を縮小した仮堂を再建(1819年)、長らく利用されてきたが老朽化により2000年に解体。その際に発掘調査を行なったところ奈良時代の基壇や礎石などの遺構が発掘され、位置の特定と平面規模が判明。外観に関しては鎌倉時代に再建された際の絵図などに基づき天平様式での復元を策定。奈良時代から受け継がれてきた伝統的な木工技法を踏襲しつつ2010年の立柱式、2014年の上棟式を経て2018年に再建落慶(らっけい)されたものとなる。

 中金堂は通路から眺めることも可能だが、前庭や堂内に入るためには拝観料が必要になる。拝観受け付けを通って回廊跡、そして広い前庭と進む。目の前にする中金堂は正面37.0m、側面23.0mと現代の感覚においてもスケールが大きく、創建当時はどれほどの威容を誇っていたのかと思わずにはいられない。堂内には興福寺の本尊となる釈迦如来座像の両側には薬王・薬上菩薩立像、四天王立像が並ぶ。まさに荘厳という言葉がピッタリの空間だった。

 なお、11月にはライトアップされた中金堂に参拝できる「中金堂 夜間特別拝観」が実施される予定だ。中金堂の拝観時間は9時~17時(受付終了16時45分)。年中無休で拝観料は大人・大学生500円、高校生・中学生300円、小学生100円。

 中金堂から西へ向かうと南円堂があり、その南北、寺域の西端に三重塔と北円堂がある。どちらも1200年ごろに再建されたという興福寺ではもっとも古い建物ながら、観光客の姿は少ないエリアだという。優美な姿を見ながら当時の文化に思いをはせるにはピッタリの場所といえそうだ。

三条通側から興福寺を訪れる際は階段を上る。平城京を見下ろす高台に位置していたというのがうなずける
階段を途中で曲がると延命地蔵尊がある
そこからさらに進むと興福寺最古の建物となる三重塔が見えてくる
西国三十三所の第九番札所となっている南円堂。八角形をした円堂で現在の建物は4代目。再建時に拝所(手前の屋根がある部分)が設けられている
興福寺伽藍の北西に位置する北円堂。三重塔とともに興福寺でもっとも歴史ある建物
境内ではいたるところで鹿が寛いでいた

 中金堂の東に位置するのが国宝館。昭和34年に開館した館内には国宝の千手観音菩薩像をはじめとする仏像、書籍、古文書などが収蔵、展示されている。間近で見る国宝、重要文化財の数々は美しくも迫力満点。通常、館内は撮影禁止となっているが特別に許可をいただいたので一部を掲載する。

 今回はプレスツアーということもあって正味1時間ほどの超駆け足になってしまったが、本来ならもっとゆっくりと見て回りたいところ。修学旅行のときもそれなりに感銘を受けはしたものの、やはり歴史的なバックボーンなどをある程度知ってから訪れた方が深く感じられる場所だと改めて認識した。同様に写真ではスケール感や繊細さなどその素晴らしさを伝えきることができないため、ぜひ現地で本物を見てほしいところだ。拝観時間は9時~17時(受付終了16時45分)。拝観料は大人・大学生700円、高校生・中学生600円、小学生300円。年中無休。

国宝館
千手観音菩薩像
左右が国宝の金剛力士像(吽形、阿形)。中央が天燈鬼、龍燈鬼
釈迦如来像頭部(中央)、帝釈天像(左)、梵天像(右)
八部衆立像
阿修羅像

NIPPONIA HOTEL 奈良ならまち

風格を感じさせる入口
エントランスは奥に見えるのれんの場所
ホテルとは別にレストランの入口が設けられている
CMでも使われた105号室「KANOE」は築120年の米倉をリノベーション。太い梁などはそのままに足元には絨毯を敷くなどモダンな雰囲気も感じさせる

 近鉄奈良駅から南へ歩いて8分ほど。時代を感じさせるならまちの街並みのなかに溶け込むように建つ大きな古民家ホテルが目的地。移転する昭和10年までこの地で酒造りをおこなっていた豊澤酒造の跡地で、母屋をはじめ米倉、内倉なども客室とした全8室は梁や漆喰の壁など最小限の補修にとどめつつリノベーション。

 清酒発祥の地といわれる奈良だけに“酒ホテル”をコンセプトにしており、日本の古民家に滞在するひとときともに、酒粕風呂や酒造見学などさまざまな酒体験を提供している。朝食や夕食が楽しめるダイニングで提供される料理は地産地消を意識しつつ、日本酒とのマリアージュを追求したもの。ランチとディナーでは「レストラン ルアン」としてフレンチを提供しており宿泊者以外も利用可能。豊澤酒造のお酒などをゆっくりと楽しめる。

 ホテル内に一歩足を踏み入れるといたるところに酒蔵時代の面影が残り、歴史の重みを感じさせる佇まい。現代の感覚からすると通路や入口などに狭さを感じつつも柱や梁などの太さ、床の間や欄間のしつらえなど、日本建築の素晴らしさを存分に味わうことができる。おっさんの筆者には「懐かしい」と思える雰囲気で好ましく感じられるが、もう少し若い世代の目にはどう写るのかちょっと気になるところではある。

ゆったりとしたベッド
枕元のランプも美しい
湯飲みやグラス
客室内のミニバーが飲み放題になるプランも用意される
レストルームは扉以外は洋風な仕上がり
扉の先にはトイレとお風呂
お風呂にはシャワーと浴槽がある
1階にある103号室「KINOE」は入口から廊下を歩いていく
床の間がある居間。こちらは畳が敷かれた純和風の部屋となる
隣はベッドルーム
レストルームは洋風
こちらは檜風呂
酒粕を使った入浴剤を用意している
108号室「KANOTO」。こちらも庭の眺めが楽しめる廊下がある
居間には囲炉裏の跡が残る
ベッドルーム
レストルーム
こちらも檜風呂
朝食は和食。雑穀ご飯に酒粕を使った粕汁、焼き魚、卵焼きなど
ディナーはコーススタイル。蔵元直送の日本酒も用意される
豊澤酒造の酒粕を使った粕汁をいただいた。具だくさんかつ濃厚で旨みもタップリ。あとは白米があれば十分な朝ご飯になりそう
宿泊者が利用できるテラスも

cafe&gallery メカブ

 奈良時代、大陸との交易によりさまざまな文化や品々が輸入されていた。スパイスやハーブなども同様に伝わってきており、それを裏付けるように正倉院には胡椒や桂皮といったスパイスの数々が納められている。そんなバックボーンもあってか、奈良にはスパイスを使った料理を提供する店が多く、なかでもスパイスカレーが人気となっている。cafe&gallery メカブもそうしたお店の1軒で、注目は11月のランチメニューに登場する「たぬきカレー」だ。これは今回のキャンペーンのために興福寺の僧侶を務める辻明俊氏が発案、同店店長の佐々木繭氏がレシピと調理を担当したものとなる。

2023年1月にオープンしたcafe&gallery メカブ。名前の由来はオーナーの出身地で採れる海藻の和布蕪から

所在地: 奈良市西木辻町208 2階
営業時間: 11時~17時(LO16時)
定休日: 日・月・火曜・祝日

 たぬきカレーとはなんぞやというと、古来からお寺では動物性タンパク質の摂取が避けられていたため、獣肉の代わりにこんにゃくを油で炒めて具とした汁物を「たぬき汁」と呼び食されていた。それをベースに精進カレーとして仕上げたのがこのメニューとなる。

 精進料理ということからタマネギなどネギ類を使わず、一方でニンニクと生姜は薬としても用いられていたため風味付けとして利用。具材はこんにゃくをメインにゴボウと大根、そして食感に変化を付けるためにレンズ豆とひよこ豆を加えている。使用しているスパイスはホールを3種類(クローブ、スターアニス、黒胡椒)、パウダーも同様に3種類(ターメリック、コリアンダー、ガラムマサラ)。さらにコクととろみを付けるために酒粕と高野豆腐のミンチを加えているという。

 一般的なカレーはソースがメインなイメージだが、こちらはキーマカレー的な感じでスパイスの効いた具材がメイン。辛さは抑えられておりゴボウや大根といった具材の旨みが強調された感じ。牛や豚といった肉類が入っていないためもの足りなく感じるかと思ったけれど、大きめにカットされたこんにゃくが十分にその代わりを果たしていて満足感を与えてくれた。今回は一般的な酒粕を使っているが、今後奈良漬けなどで利用する土用粕(熟成された酒粕)を使うなど、提供が開始される11月までにもう少し煮詰めていくとのこと。

11月のスパイスカレーランチで提供されるたぬきカレー。ご飯は十六穀米。プレートに添えられた副菜とサラダは時期によって変更になるとのこと
スパイスカレーランチにはスープとミニデザートも付く。こちらもその時々で変更になるとのこと。1300円。ドリンクは別途。写真のラッシーは600円
「ゴボウの旨みと酒粕のコクが合わさって食べやすい彼になったと思います」と佐々木繭氏
店内にはカウンター席とテーブル席

今西家書院

 興福寺から南に歩いていくと「旧大乗院庭園」がある。大乗院(現在は廃絶)は1087年に創建された興福寺の門跡寺院で、ならまち通りを挟んで至近に位置するこの邸宅は、その坊官を務めた福智院氏の居宅を今西家が譲り受けたもの。江戸初期から数々の修復や解体修理が行なわれているものの、室町時代初期の書院造りを今に伝えており、1950年に重要文化財に指定されている。現在は見学とともに喫茶もできるスペースとして一般に開放されており、謁見などに使われた書院をはじめ茶室、そして現代の日本建築にも受け継がれている天井や壁といった細部のしつらえなども見ることができる。

今西家書院
入口へと石畳が続く
書院。江戸時代に畳を敷くとともに二間に変更。中央の鴨居と敷居を取り外すことでもとの板敷き一間に戻すことができるようになっている

所在地: 奈良市福智院町24-1
見学時間: 10時30分~16時(受付は15時30分まで)
休館日: 月、火、水曜日および夏期、冬期、貸切時
見学料: 一般400円、学生および70歳以上350円

 重厚な門をくぐり敷地内に入ると時代劇のセットのなかに入ったような感覚に襲われる。ただ、セットと違うのはやはり人が実際に暮らしてきた年月の重みが感じられることで、現代建築から失われつつある日本の美意識を随所に見ることができる。書院に腰を下ろしいつまでものんびりと庭園を眺めていたい、そんな気分にさせてくれる場所だ。ちなみに、見学は庭園が美しさを増す初夏と秋がオススメとのことで、これからの季節はまさにベストシーズンといえる。

猫間障子。1つの敷居に2枚の障子がはまっており展開すると1枚の障子に見える
縁側も美しい。蔀戸(雨戸のようなもの)は二分割で上部は跳ね上げ式、下部は奥に立てかけられている板をはめ込む
奥にある小部屋が従者などが控える下段の間。書院から奥の部屋に行くに従って少しずつ床と天井が低くなっている。右手が玄関
茶室。庭から出入りする
茶室の天井には龍が描かれている
茶室の外に植えられている多羅葉
多羅葉の別名は葉書(ハガキ)の木。文字を書くことができる
天井は写真のような杉を薄く削った削ぎ板だったり煤竹だったりと部屋によって違っている
CMに登場するデザートプレートセット。春鹿大吟醸酒粕アイス最中、季節の和菓子、干菓子、奈良の和紅茶のセットで2000円(税、見学料込)。提供は9月5日から
庭を眺めながらいただきたい

今西清兵衛商店

 日本清酒発祥の地といわれる奈良県内には27の酒蔵がある。今西家書院のすぐとなりにある今西清兵衛商店は1884年創業の老舗。ブランドの春鹿は「春日大社とその神獣である鹿」から名付けられたもので、「純米 超辛口」に代表される純米酒を多数揃えるほか、海外でも人気という「発泡清酒 ときめき」、みりん、甘酒などをラインアップする。

 通常は酒造ショップとしてここでしか購入できない限定品をはじめとした日本酒、酒粕を使ったお茶やお菓子、オリジナルグラスなどのグッズ類も販売。そのほか、日本酒の原料となるお米が並べられているあたりは酒蔵ならでは。

 だが、ここを訪れる人のお目当ては別にある。なんと、500円(2024年10月1日から700円)で5種類のお酒を試飲できる「きき酒」を実施しているのだ。銘柄は時期によって変わるそうで、それを楽しみに度々訪れる人もいるとか。残念ながら筆者は下戸のため楽しむことができなかったが、ほかの参加者達は大いに満足していたようだった。また、例年仕込み時期となる2月には酒蔵見学会を実施しているという。

所在地: 奈良市福智院町24-1
営業時間: 10時~17時(きき酒の受付は16時30分まで)
定休日: 第2・第4火曜日(4月~9月)。お盆、年末年始、酒蔵まつり開催時など

今西清兵衛商店
日本酒に使われるお米、有名な山田錦以外も
酒蔵見学会の限定ラベルを貼った瓶も展示されていた
オリジナルのスイーツやグッズなども販売。酒粕を使った「春鹿バーム」が人気だという
もちろん日本酒もある
酒蔵ショップ限定の日本酒などレアな商品も扱っている
きき酒のメニュー
取材時はこの5種類が用意されていた

すき焼きと牛まぶし ももしき

 最後の訪問先として訪れたのがここ。店名通りすき焼きがメインのお店で、奈良のスター食材が楽しめるという。

すき焼きと牛まぶし ももしき。近鉄奈良駅から徒歩すぐの東向商店街にある

所在地: 奈良県奈良市東向中町5-1 浅川ハーベストビル 2階
定休日: なし
営業時間: 11時~22時(LO21時)

 奈良(大和)と牛肉があまり結びつかない人も多いと思うが、実は鎌倉時代末期から良牛の出産地のひとつに数えられ、「大和牛(やまとうし)」の名が知られていたという。その恵まれた飼育環境を現代でも活かし、大切に育てられた黒毛和牛を味わえるのがこのお店ってワケだ。看板メニューのすき焼きは大和牛A4肩ロース(クラシタロース)とともに、とうふや麩、旬の野菜など奈良県の食材を厳選。割り下の醤油にも吉野・梅谷醸造元の「宮滝しょうゆ」を使用するなど、コダワリが詰まった一品だ。

 ツアーを締めくくる夕食として登場したのは、お店お勧めの「大和牛上すき焼きコース」。すき焼きをメインにお作りやご飯、漬物、味噌汁、デザートなどが楽しめる満足感の高いメニューとなっている。

 お作りを楽しんだあと、恭しく運ばれてきた大和牛は見事に入ったサシが見た目にも美しい、まさに和牛ならではといったルックス。牛脂を溶かした鍋に広げ、割り下を回しかけてさっと焼き、溶き卵のなかへ。これだけサシが入っていると見た目には油がキツそうに思えるけれどまったくそんなことはなく、それでいて割り下や溶き卵にも負けない旨みが口のなかに押し寄せてくる。う、美味過ぎる……。続いては野菜や出汁、割り下とともにひと煮立ちさせてからいただく。こちらもホントに美味しい。野菜や豆腐も味わい深く大満足でお店をあとにした。

お作りなど
和牛A4肩ロース。写真は4人前でひとりあたり2枚で120gになる
牛脂を溶かしたなべに大和牛を並べていく。研修を受けたというお店の人が焼いてくれるので安心
割り下を回しかける。匂いだけでご飯が食べられそう
そろそろ食べごろ
溶き卵を絡めていただきます。しばし言葉を失う……
続いては野菜などの具材を入れて軽く煮ていく
火が通っても箸で持ち上げるだけでホロホロと解れていってしまうほど柔らかい。食べごろの写真がないのは……、そりゃ食べるのに忙しかったからです

 今回は時間が限られていたこともあり、かなり駆け足で回ることになったが、うん十年ぶりに訪れた奈良の町は魅力にあふれていた。1000年を超える歴史を身近に感じさせてくれる興福寺はもちろん、ならまちの街並みやグルメなど、新たな発見の数々はもう一度ゆっくりと訪れたいと思わせてくれた。冒頭にも書いたけれど、今回のエリアは徒歩で十分に回れる範囲だから時間が読めるのもうれしいところ。また、キャンペーン特設サイトにはモデルコースが紹介されているので、ぜひ参考にして奈良を楽しんでほしい。

キャンペーンにあわせたプランを設定

 JR東海による「東海道・山陽・九州新幹線ネット予約&チケットレス乗車サービス」では、旅行先の観光プランやホテルなどをシームレスに予約可能な「EX旅先予約」を提供している。EX会員限定のサービスとなっているが宿泊施設や観光プラン、レンタカー、観光タクシーなどをそれぞれのサイトで予約&決済を行なわなくても、EXサービスに登録済みのクレジットカードで一括決済できる便利なサービスだ。

 今回のキャンペーンの限定企画として以下のプランを用意している。

興福寺中金堂 夕刻の時間外貸切拝観と几帳を使用した御朱印帳授与

 僧侶の案内で時間外に拝観できる特別なプラン。中金堂などで実際に使用された几帳を使用して制作された貴重な御朱印帳もセットになる
設定日: 2024年9月28日

秋の興福寺三重塔初層の特別開扉と限定切り絵御朱印の授与

 本来、7月7日の弁才天供のみ開帳となっている三重塔の初層を特別に開扉。指定の時間帯では僧侶による解説つきプランも用意される。拝観後には切り絵御朱印がプレゼントされる
設定日: 2024年11月23日、24日

【国宝】天燈鬼・龍燈鬼オリジナルアクスタと興福寺国宝館拝観券

 鈴木亮平氏が国宝館のなかでも特に惹かれたという天燈鬼と龍燈鬼をアクリルスタンドに! 拝観券もセットになっているのでぜひ実物も見てほしい
設定日: 2024年8月29日~11月30日

toi印食店 1日1組限定~お座席確約!Curry2種+本日のおかず(午前・午後の部)

 記事中では紹介していないがCMに登場する奈良で人気のスパイスカレー店の座席確約プラン
設定日: 2024年9月1日~11月30日

【30本限定】興福寺限定「興福寺多聞院×水端1568(みずはな)」1本購入券利付き 興福寺中金堂・国宝館拝観券

 室町時代の僧侶が日常を綴った「多聞院日記」。そこに記されている酒造りを参考に油長酒造が醸造した日本酒を購入できる権利がセット(購入代金は別途必要)になったプラン。中金堂と国宝館の拝観券もセットになっている
設定日: 2024年9月1日~11月30日

【日本清酒発祥の地 奈良】油長酒造特別見学と興福寺限定「興福寺多聞院×水端1568(みずはな)」おひとり様1本購入券付

 油長酒造の酒蔵や醸造所の見学とともに興福寺多聞院×水端を1本購入できる権利付き(購入代金は別途必要)のプラン。橿原神宮前駅出発から観光タクシーで周遊する
設定日: 2024年11月17日、11月30日、12月7日

安田 剛