旅レポ
観光列車あをによしで行く憧れの奈良ホテル! アインシュタイン、ラストエンペラーも訪れた“関西の迎賓館”に泊まってきました
JR東海「いざいざ奈良」
2023年4月24日 06:00
俳優・鈴木亮平さんの「いざ、いざ、春日大社!」という台詞ではじまるJR東海の新しいテレビCMはご覧になりましたか? 2頭の“神の使い(鹿)”が鈴木さんのあとをくっついて歩く様子がなんともかわいいそのCMは、2022年から続く「いざいざ奈良」キャンペーンの第3弾「春日大社・高畑編」です。
先日、その舞台となった春日大社・高畑エリアのスポットを巡るプレスツアーに参加して、奈良の奥深い魅力をたっぷり体感してきました。CMロケ地巡りのように楽しんだ1泊2日の奈良たびの様子を前編・後編でレポートします。
大阪~奈良~京都をむすぶ近鉄観光特急「あをによし」。「あをによし(青丹よし)」とは古都・奈良にかかる枕詞
JR東海「いざいざ奈良」キャンペーン。キャッチコピーの“いざいざ”とは、万葉集や古事記のなかで「人を誘(いざな)う」という意味に用いられた“いざ”を繰り返した言葉で、奈良への旅の誘いを表わしているのだそう。今回のプレスツアーでは近鉄観光特急「あをによし」が奈良に誘(いざな)ってくれました。
2022年4月29日のデビューからまもなく1周年を迎える近鉄の「あをによし」は、大阪~奈良~京都を結ぶ観光特急です。古都・奈良をイメージさせる上質な内外装で、全84席の車内はゆったりした座席配置が特徴。1、3、4号車は2名用のツインシート、2号車のサロンシートは3~4名用のグループ専用席となっています。
車内にはライブラリーのほか、車内限定スイーツやドリンク、オリジナルグッズなどを置く販売カウンターも。いただいた「あをによしバターサンド」を食べながら近鉄奈良駅までの移動を楽しみました。
京都から近鉄奈良駅までの所要時間は34分。バターサンドとプリンを食べていたらあっという間でしたが、さすが観光列車! くつろぎの車内空間はそれだけで旅がグレードアップしますね。ちなみに料金は、普通運賃760円+特急料金520円+「あをによし」特別車両料金210円の合計1490円です(ツインシートを2名で利用する場合の大人1名あたり)
近鉄では4月28日まで、「いざいざ奈良」キャンペーンとのコラボ企画を実施中。東海道新幹線を利用して観光特急「あをによし」に乗車すると記念品(コラボ巾着)がもらえますよ。詳しくはこちらで。
憧れの奈良ホテルに宿泊! 和洋折衷の美しい佇まいにうっとり
私が奈良ホテルのことを知ったのは6~7年前。いつも髪を切ってくれる美容師さんが「奈良ホテルっていう素敵なクラシックホテルが奈良公園のなかにあるんだって」と教えてくれたのがきっかけでした。以来、私の“泊まってみたいホテル”にランクインしていた奈良ホテル。ラッキーなことに今回泊まることができました。
「いざいざ奈良」キャンペーンCMでも、鈴木亮平さんが赤い絨毯の大階段を上るシーンなどがある奈良ホテル。松竹映画「男はつらいよ」の第1作でも登場しているそうですよ。
“関西の迎賓館”ともいわれる奈良ホテルの創業は1909年(明治42年)。114年の歴史を持つクラシックホテルだけあって、過去に訪れた海外ゲストは超豪華。チャールズ・チャップリンやヘレン・ケラー、オードリー・ヘップバーンなどそうそうたる顔ぶれです。大正時代には物理学者のアインシュタイン博士も! そのときに博士が弾いたピアノがロビー「桜の間」に展示されています。
奈良ホテルには本館と新館があり、全62室ある本館は築100年の木造建築の重みを感じるクラシックな雰囲気。パークサイドとタウンサイドがあり、客室はクローゼットの位置が違っていたりして一室ごとに広さも微妙に異なるのだとか。
今回見学させてもらった本館1階のお部屋はパークサイドの角部屋なので緑が見える窓が2か所。広さは25.5m2で、4.2mある高い格天井のおかげか、もっと広いように感じました。
一方、「吉野建て」という建築方式を採用して1984年に建てられた新館は全65室。今回私はこちらの新館に泊まりましたが、緑あふれる中庭に面していて、ベランダ越しに見える景色はまるで高原にいるみたい。新館とはいえ重厚で落ち着いた雰囲気はさすが奈良ホテル!
夕食は奈良町の旧邸宅で大和ポークのしゃぶしゃぶを
夕食は奈良ホテルから徒歩5分の肉懐石料理 冨久傳(ふくでん)へ。暖簾をくぐって店内に一歩入った瞬間から出汁のいい香りが! こちらでは地元・奈良のブランド豚「大和ポーク」や大和野菜をしゃぶしゃぶでいただきました。みずみずしい大和野菜とクセのない柔らかい豚肉はお店特製の出汁とベストマッチ。日本酒もグイグイすすみました。奈良に行ったらぜひまた立ち寄りたいお店です。
あゝ奈良ホテルの夜は更けて
ほろ酔いでホテルに戻って、そのまま同行の記者さんたちと本館1階にあるバー「ザ・バー」へ。せっかくなので奈良ホテルオリジナルカクテルを飲みましょうということになりました。
私は「サイドカー」というカクテルにしたのですが、メニューをよくよく見ると、「1935年、満洲国皇帝 溥儀をお迎えする際に新調した88年前のグラスでどうぞ」と書いてあるではありませんか! ええ~!? 溥儀っていったら清朝最後の皇帝、つまりラストエンペラーのことじゃないですの~!?とびっくり。さすが西の迎賓館、奈良ホテル!
アインシュタインとかラストエンペラーの登場で興奮しまくったので眠れないかと思いきや、ぐっすり眠れた翌朝。朝食を食べにメインダイニングルーム「三笠」へ。ここでは朝定食を和食・洋食・茶がゆの3つから選べます。奈良といえば茶がゆ!ということで迷わず茶がゆ定食をオーダー。さらりと炊き上げているので食べやすいおかゆでした。おかわりもできます。
後編は、CMにも登場する春日大社・高畑エリアのお勧めスポットを盛りだくさんでご紹介! 文化、歴史、自然にグルメと見どころ満載です。お楽しみに!
限定した列車で特別な割引を受けられる旅行商品「ずらし旅」がお勧め!
JR東海は、旅する時間や場所、行動をずらす「ずらし旅」を推進しています。この春のキャンペーン「いざいざ奈良 春日大社・高畑編」×「ずらし旅」プランも登場! 旅行商品「ずらし旅」についてくる“選べる体験”では、春日大社国宝殿の拝観と、高畑エリアを中心としたイチオシ名所6施設のうち2施設を選べる名所クーポンを用意。CMの舞台を満喫できますよ。