旅レポ
下地島空港の撮影ポイントに行ってみた。お勧めは滑走路北側の17エンドか対岸の佐和田漁港
2019年4月3日 15:17
既報のとおり、3月30日からジェットスター・ジャパンが宮古・下地島空港への定期便を開設した。同空港周辺は日本とは思えない抜群のロケーションを誇り、航空写真ファンはもちろん、観光客にとっても人気のスポット(関連記事「ジェットスターの初便が下地島空港に到着! 青空に祝福の放水アーチがかかる」)。
1994年に定期旅客便が廃止され、その後、ANA(全日本空輸)が訓練飛行で使用していたが、それも2014年に終了。2017年にはバニラエアが訓練飛行で使用したものの一時的な利用にとどまり、景色はきれいだけど飛行機は飛んでいない空港、と中途半端な状況に戻ってしまっていた。そこへきての定期旅客便復活だから、これは盛り上がらないワケがない! ってことで、周辺の状況を含めてガイド的な記事をお送りしよう。
……といっても、旅客便が飛んでいたときに訪れたことはなく、この取材も1日だけしか時間を取れなかったため、作例と言えるようなカットもない。詳しい向きからは「ニワカ」の誹りを免れない気がしないわけでもないけれど、そこは「初めて行く人向け」ということでご了承いただきたい。
で、紹介する前にこの空港ならではのネックとなる部分を挙げておきたい。一番の問題点は現状1日1往復しかないこと。ほかの便が飛んでいないため、北側(17エンド/17END)からなのか、南側(35エンド/35END)からなのか、直前まで分からないのだ。風向きである程度は判断できる(基本は向かい風で着陸)ものの確実ではないし、Flightradar24のようなアプリも宮古島周辺では万能ではない。現状、機長の裁量が認められる条件なら17エンドを選択すると思われるけれど、こればっかりは運。まさに神頼みになる。
宮古・下地島空港
北側・17エンド
下地島空港といえばここしかない、ってぐらいのスポット。滑走路の北側端周辺がこう呼ばれている。以前はクルマで入ることができたのだけれど、今回の就航に合わせて車両の通行ができなくなってしまった。ただ、自転車は大丈夫とのことなので、レンタサイクルなどで出かけるのがラク。なのだけれども、空港でのレンタサイクルはまだ準備中だそう。結局、クルマで行けるところまで行ってあとは歩く、っていうのが現状だ。
17エンドへは旅客ターミナルがある東側と、その反対の西側からと、どちらからでもアクセス可能だ。進入禁止となっている場所から先端までは、東側からだと1.5kmほど、西側からだと600mほどと後者の方がラク。ただし、35エンド側をぐるっと回っていくことになるので、その分よけいに時間がかかることになる。
下地島らしい海を入れたカットを撮るなら着陸しか選択肢はなく、前述したようにこればっかりは運。スペースはいくらでもあるから、好きな場所から狙っていただきたい。あんまり投げやりなのもアレなので、少しだけ書いておくと、基本的に順光(太陽を背にする)の方が海はきれいに映るので、西側からの方がそれらしい写真が撮れるハズ。空港側に関しては進入防止用の高い柵が張り巡らされているものの、部分的に低くなっているところが用意されてため、そこからなら子供でもムリせず撮影可能だ。
南側・35エンド
強敵(“とも”とは読まない)なのがこちら。周辺をちょっと歩いてみた限りではあまりよいポイントがなく、タッチダウンポイントまで距離があり、飛行高度が高いとあって、海を入れたカットは撮りづらい。かと言って、機体を大きく切り取ると、どこで撮ったか分からない絵になってしまう。正直、どうせどちらから降りるのか分からないなら、17エンドに勝負をかける方がよいように思える。とはいえ、「相手は強ければ強いほど燃える」なんて人は、この強敵にぜひ挑戦していただきたい。
対岸・佐和田漁港
滑走路周辺以外となると、可能性があるのは佐和田の浜がある対岸。そう思って探してみると、ちょうどよさそうなところに「佐和田漁港」を発見。関係者以外も入ることが可能で駐車スペースも問題なしと、条件面はわるくない感じ。ちょっと距離があるのが難点だけれど、海を大きく入れたイメージカットが撮れそうだ。
佐和田漁港
まとめ
と、非常にざっくりしたガイドになってしまった。飛行機の写真を撮る撮らないは別にしても、17エンドの美しさは必見。のんびり海を眺めているだけで癒されること間違いなし! 下地島を訪れる機会があるなら、ぜひ行ってほしいスポットだ。