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ジェットスター、成田~宮古・下地島線就航を開業した「みやこ下地島空港ターミナル」でお祝い。「一番乗りで就航でき感無量」と片岡社長

2019年3月30日 就航

「下地島空港」への就航を祝いジェットスター・ジャパンが式典を開催。成田国際空港発の初便はほぼ満席だと報告する片岡社長

 ジェットスター・ジャパンは3月30日、「みやこ下地島空港ターミナル」開業に合わせて成田国際空港~宮古・下地島空港線を就航した。下地島空港への定期運航便は1994年7月以来となる。

 使用機材はエアバス A320型機(180席)で、運賃はエコノミークラスの「Starter」で片道6990円から。春/夏休み時期や大型連休時期は毎日運航。さらに7月3日からは、関西国際空港~宮古・下地島空港線の就航も予定している。

 就航当日は、真新しい「みやこ下地島空港ターミナル」において、就航記念式典を開催した。

成田国際空港発の初便はほぼ満席、「みやこ下地島空港ターミナル」開業と同時に一番乗りで就航でき感無量

ジェットスター・ジャパン株式会社 代表取締役社長 片岡優氏が主催者を代表してあいさつ

 式典主催者を代表したジェットスター・ジャパン 代表取締役社長の片岡優氏は、関係者に感謝を述べて、「この真新しい、気持ちのよいリゾートそのものの『みやこ下地島空港ターミナル』開業と同時に一番乗りで就航できますことは大変感無量であると同時に身の引き締まる思いでございます」とあいさつ。

 そして、「本日よりこの美しい海に囲まれた宮古と首都圏を結ぶ、低運賃で気軽な空の旅がいよいよ始まります。本日の成田国際空港発の初便はほぼ満席のお客さまにご搭乗いただき、予定どおり出発し順調に飛行しております。また本日下地島空港からの初便も満席の予約です。

 ジェットスター・ジャパンが得意とする低運賃の旅で、より多くのお客さまが気軽に宮古を訪れ、その魅力を存分に体験していただき、宮古の観光の活性化に貢献できればと考えております。成田から下地島の路線はジェットスター・ジャパンにとって初めてのリゾート路線で、リゾートそのものの下地島空港に降り立たれる当社のお客さまの層に、空港がぴったりマッチすると確信しております」と、初のリゾート線への意気込みを語った。

 また、関係各所との強力な連携により那覇路線が成長したことを例に「多くのお客さまに宮古にお越しいただけるよう、今後も沖縄県、宮古島市、下地島空港、地域の企業の皆さまと協業しながら新たな観光需要を開拓し地域経済のさらなる発展に貢献していきたいと考えております。また、本日就航の下地島~成田路線と7月3日に就航を予定している関西路線も一緒に育てていきたいと思います」と話した。

「下地島空港」への就航記念式典

宮古地域の美しい海、独特の地域文化、芸能、そして宮古の人々の温かさをじかに感じて

富川盛武沖縄県副知事が来賓を代表しあいさつ。玉城デニー沖縄県知事のコメントを代読した

 来賓からは、沖縄県副知事の富川盛武氏が、沖縄県知事の玉城デニー氏の祝辞を代読。「成田~下地島路線の新規路線の新規就航誠におめでとうございます。本日開業します『みやこ下地島空港ターミナル』で成田からのお客さまを乗せた初便をお迎えできることを大変うれしく思います。

 多くの離島を抱える沖縄県にとって、航空ネットワークの拡充は県民生活の利便性を向上させるとともに、観光リゾート産業の振興や各種交流を図るうえできわめて重要であります。

 沖縄県が掲げる2021年度における観光収入は1.1兆円、入域観光客数1200万人の目標達成のためには、離島観光振興が重要であり、この度の新規就航により宮古圏域のみならず、本県全体の観光経済の活性化に大いに享受するものと期待しております。

 また、下地島空港をご利用されるお客さまには、宮古地域の美しい海、独特の地域文化、芸能、そして宮古の人々の温かさをじかに感じていただき、地域の魅力をご堪能いただければ幸いに存じます」と期待を述べた。

 さらに来賓としては、宮古島市長の下地敏彦氏、下地島エアポートマネジメント 代表取締役社長の伴野賢太郎氏、宮古島観光協会 会長の豊見山健児氏、OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)事務局長の目島憲弘氏、成田国際空港 エアライン事業部の高橋広治氏も参加。全員並んで「TOKYO」から「MIYAKO」へと飛行機が飛び2つのエリアを横断幕でつなぐ演出で、就航をお祝いした。

セレモニーでは飛行機が「TOKYO」から「MIYAKO」までをつなぐ演出も
ぐんぐんと横断幕が伸びて、MIYAKOに到達!

宮古~那覇線など「ぜひ短い路線、県内路線も検討していきたい」と片岡社長

 式典後の囲み取材で沖縄県の富川副知事は、「今回のジェットスター・ジャパンの成田~下地島の就航は宮古島の観光の発展のみならず沖縄県全体の発展のその第一歩だと感じております。また、離島振興はこれからまだまだ可能性があり、大いに期待をしていきたいと考えています。

 もともとパイロットの訓練所でしたが今日離島観光の拠点となり非常に喜んでいます。特に成田からの就航ということで、今後国際観光客の導入も見込まれるということで海外の観光客の誘致を期待しています。また、離島も含め滞在日数が増加すると思われ、特に海外からの観光客はより長く滞在していただけるということで、今後の大きな推進力になると考えています。

 海外、特にアジアなどをまわりますと総じて『みやこ下地島空港ターミナル』ができたことで多くの海外航空会社がぜひとも来たいと語ってくれました。『他者を押しのけてでも来たい』という声がとても多いです。また、本島よりも離島の魅力が大きいとも言われており、これから大きな需要が見込まれるため、早急に対応しながら展開していきます」と展望を述べた。

 ジェットスター・ジャパンの片岡社長は、「この真新しい『みやこ下地島空港ターミナル』開業に合わせまして、我々が初便として就航できるのをうれしく、喜ばしく思っております。まだまだ開発の余地がある下地島および宮古地区の観光需要は非常に大きな潜在能力があると思っており、就航することにより宮古島の魅力を全国に伝えたい。そして、観光需要の底上げに微力ながら尽力していきたいと考えております。

 また、宮古地区の皆さまにおいては、私どもがご提供させていただく魅力的な料金により、東京や首都圏、関西地区がより身近な旅行先になると考えておりますし、ご親戚の方や離れて暮らす方も宮古に帰りやすくなりと思います。

 初めてのリゾート路線となり9割近くが県外からの観光客の方かと思っております。そのため、既存の路線を壊すことなく新たな需要を作り出せると考えております。予約状況も春休みはほぼ満席のご予約を頂戴し、かなり先までのご予約をいただいています。

 関西便も予約開始当初から非常に予約状況は好調に推移し、よいスタートが切れました。まずは本日就航する成田路線をしっかりと認知を広げていく、そして宮古の皆さまにもジェットスターを覚えていただき、立派な新ターミナルがございますので我々のほうも需要に合わせた増便を積極的に展開していきたいと考えております。

 宮古から那覇の路線は非常に混雑し予約の取りにくい路線だと聞いていますので、もしも参入機会がありましたら検討材料になると思います。空港も素晴らしいですので、ぜひ短い路線、県内路線も検討していきたいと考えております」と話した。

ジェットスター・ジャパン「成田国際空港~下地島空港線」

・2019年3月30日
GK323便: 成田(07時05分)発~下地島(10時45分)着
・2019年3月31日以降
GK323便: 成田(07時25分)~下地島(10時25分)着
※3月31日~4月8日/4月30日~5月6日/7月1~10月26日は毎日運航
※4月12日~29日/5月10日~6月16日は月・金・土・日曜運航
※6月17日~6月30日は月・火・木・金・土曜運航

・2019年3月30日
GK324便: 下地島(11時30分)発~成田(14時05分)着
・2019年3月31日以降
GK324便: 下地島(11時10分)発~成田(14時05分)着
※3月31日~4月8日/4月30日~5月6日/7月1日~10月26日は毎日運航
※4月12日~29日/5月10日~6月16日は月・金・土・日曜運航
※6月17日~6月30日は月・火・木・金・土曜運航

ジェットスター・ジャパン「関西国際空港~下地島空港線」

・7月3日~19日、9月1日~10月26日
GK377便: 関空(15時50分)発~下地島(18時15分)着、月・水・金・日曜運航
・7月20日~8月31日
GK377便: 関空(15時50分)発~下地島(18時15分)着、毎日運航
※木曜は16時発18時20分着

・7月3日~19日、9月1日~10月26日
GK378便: 下地島(18時55分)発~関空(21時15分)着、月・水・金・日曜運航
・7月20日~8月31日
GK378便: 下地島(18時55分)発~関空(21時15分)着、毎日運航