旅レポ

ヨーロッパとアジアの文化が交差する国・トルコの絶景を満喫する(その4)

奇岩群を空から楽しむ気球と、泊まって楽しむ洞窟ホテル

熱気球サービスは基本的に毎日行なわれており、好天時にギョレメ付近に行けば、奇岩をバックに多数の気球が上がる風景を見られる

 トルコ共和国大使館・文化広報参事官室は、トルコ最大の都市イスタンブル、および同国有数の観光スポットであるカッパドキアを巡るプレスツアーを実施した。

 レポート4回目となる今回は、カッパドキア名物といえる気球と、岩窟住居をホテルに改築した洞窟ホテルなどを紹介する。

奇岩を背景に飛ぶ気球群を激写

 カッパドキアでは、熱気球に乗って奇岩群を楽しめるサービスが行なわれている。日の出のタイミングには数多くの気球が上空に打ち上げられる。

 気球の打ち上げは毎日開催されているが、安全に配慮して強風など天候状況によってキャンセルされることがあり、催行の可否は当日の朝まで分からないという。

 カッパドキアに来たからには写真だけでも撮りたいと思い、早朝5時にホテルのフロントで催行状況を確認。ギョレメ野外博物館にほど近い、谷の上方から気球を撮影した。5時15分ごろに到着した時点ですでにいくつかの気球が飛んでいたが、ほとんどの気球は日の出を見ることを目的として飛ぶため、見頃は日の出の少し前。5時40分ごろのピーク時には、100個近い色とりどりの気球が上空を埋め尽くす、まさにファンタスティックな情景が目の前に展開された。

 訪れる前は遠目から撮影できれば十分と思っていたが、実際に美しい気球が浮かび上がる様子を目のあたりにしてみると、やはり実際に乗ってみたいという思いが強くなった。カッパドキアを訪れるならば、ぜひとも体験してみたいアクティビティといえる。

安全に配慮し、雨天時はもちろん、強風などでも中止になることもあるという
奇岩とカラフルな気球が織りなす光景はまさにファンタスティック
気球はギョレメからウチヒサルの辺りまで広がって上がるため、いろいろな景色が楽しめる
カッパドキア独特の街並みに気球が浮かぶ様が印象的
街外れの方角では、奇岩や山々の美しさが強く感じられる
ピーク時は100前後の気球が上がるという
朝日が上る方向に向かって飛んでいく気球
奇岩とカラフルな気球との相性は抜群
自然の山々の美しさも一層引き立つ
日の出後は着地する気球がちらほら。トラックの荷台に直接降ろすそうだ
近くの上空に来た気球をズームで
バーナーがたかれると一層きれいに見える
コントロールがうまくいっていないように見え、頻繁にバーナーがたかれていた
一度は平地でない斜面へ降下しそうに見えたが、うまくリカバリーしてことなきを得た
ウチヒサルの辺りに着地する気球も多い
日の出から10~20分もすると、だいぶ数は減ってくる。光が当たり、気球が上空に多数広がるという時間は意外と短い
街中に降りてくる様子もおもしろい
帰り際に、撮影地点(撮影しているうちにここからかなり下まで降りていったが)の看板を。さりげなく気球が映り込んでいる情景がたまらなくよい

肉の食感とスパイスが絶妙なトルコ名物料理「キョフテ」

 ギョレメは、カッパドキアでもっともにぎやかな街と言われており、飲食店なども多数ある。今回は街の少し外れの辺りにあるレストラン「Aydede Cafe&Restaurant」でランチをいただいた。

 カッパドキア名物の「壺焼きケバブ(テスティケバブ)」と並ぶ、トルコでよく知られる肉料理の1つ「キョフテ」。トルコ風の肉団子、あるいはハンバーグといったところだ。見た目は意外と地味だと感じたが、食べ応えは十分。肉の食感がしっかり楽しめる粗挽き肉にクミンやハーブなどのスパイスが絶妙に効いていて、噛むたびに旨みがじゅわーっと染み出してくる。付け合わせの野菜とも実によく合い、実に美味だった。トルコに行ったら一度は本場の味を体験しておくべき料理の1つといえる。

Aydede Cafe&Restaurant
ギョレメの中心部から少し北へ行ったところにある「Aydede Cafe&Restaurant」
レストランからギョレメの中心部を見たところ
店内の様子。予定が押して昼食の時間からはかなりズレてしまったこともあり、空いていた
前菜(メゼ)は定番の3種類。ひよこ豆のペースト(フムス)、ミントとヨーグルトのディップ(ハイダリ)、野菜と唐辛子のペースト(アジュルエズメ)
パンにつけて食べる
レンズ豆のスープ(メルジメックチョルバス)。トルコでは定番的なスープだ
これがキョフテ。スパイスが効いていてとても美味しい

非日常感を満喫できる魅惑の洞窟ホテル

 気球とともに近年のカッパドキア名物となっているのが、洞窟ホテルだ。カッパドキアの奇岩に掘られた昔の住居跡を利用し、ホテルとしてリノベーションした宿泊施設だ。

 今回は「Canyon Cave Hotel」と「Dere Suites Cappadocia」という2つの洞窟ホテルを見学できた。自然の岩、洞窟の雰囲気を最大限に活かした建物は雰囲気たっぷり。客室の壁は岩肌をそのまま利用するなど洞窟の空気感を残しながら、照明や調度品なども自然との調和を考えて備え付けられており、本当の洞窟に住むような感覚を味わえる。

 トルコは親日国として知られており、カッパドキアの人々は皆フレンドリーで、日本語を話せる人も少なくない。「Dere Suites Cappadocia」は日本語のWebサイトも用意されている。

Canyon Cave Hotel

Webサイト:Canyon Cave Hotel(英語)

Canyon Cave Hotelは、TURASANのワイナリーの近くにある。洞窟的な雰囲気を残したエントランスが印象的
入ってすぐのロビー的なスペース。向かって見えるのが客室だ
レセプションの様子
自然にできた岩山を活かして客室を作っている
リゾート気分が満喫できる開放的な作りだ
客室内の様子
洞窟を活かしつつ、電気、水道など生活に必要な設備を備え付けている
浴室には大きなバスタブがある
別の客室の入り口
ダブルベッドが置かれている
浴室の様子
メインの建物の最上階にある食堂の様子
バーカウンター付きのテラス席。奥が食堂
オーナーのMurat ISNEL氏。「最近はあまり使う機会がないけれど、少し話せます」とフレンドリーに日本語で話しかけてくれた
カウンターバーの様子。地元TURASANのワインを振る舞ってくれた
バーベキューグリルも置かれていた
とても見晴らしがよい
ゆったりとくつろげるスペースが用意されている
Dere Suites Cappadocia

Webサイト:Dere Suites Cappadocia

「Dere Suites Cappadocia」のエントランス。ヤモリをモチーフにしたシンボルが目印だ
エントランスをホテルの内側から
カラフルなクッションが印象的だ
上の階にあるレセプションの様子
美人スタッフがお出迎えしてくれた
レセプションの外の休憩スペース。ここにもカラフルなクッションが置かれている
開放的な空間で落ち着いて過ごせる
上の階からエントランスを見下ろしたところ
客室の外の様子
客室内の様子
洞窟らしい雰囲気だ
洞窟内の温度は一定に保たれるため夏でも涼しく過ごせる
バスルームの様子
バスルーム内から居室を見たところ
最上階には洞窟レストランがある
中の様子
スルタンをモチーフにした絵皿や陶器などもある
ヤモリのシンボルはここにも
洞窟レストラン奥の様子
もう1つのエントランス

カッパドキア最古の集落・チャウシン村で洞窟の家を見る

 チャウシン村は、カッパドキアで最も古い集落の1つと言われる。岩を掘って造られた岩窟住居が多数あるが、現在は廃墟となっている(50~60年前までは人が住んでいたという)。

 現在は小規模な観光地となっており、洞窟ホテルのほか、古いモスク、洞窟の家を再現したスポットがあり、昔の人の暮らしを垣間見ることができる。

チャウシン村の露店
古いモスク
モスクの内部
きれいに再現されている
洞窟ホテルの看板
岩窟住居(洞窟の家)が多数あるが、現在は廃墟になっている
あちこちに「SATILIK」看板が見える。SATILIKは「販売用(for Sale)」という意味。洞窟ホテル用などのために売りに出されている
こちらの廃墟もまたSATILIK
昔の人の暮らしを再現したスポットがある
生活に使った道具が吊り下げられている
内部の様子
また別の部屋。小ぎれいに再現されている
こちらもまた別の部屋
案内板。独特の字体でなかなか雰囲気がある

鈴木雅暢

フリーランスのライター、時々フォトグラファー。IT系雑誌の編集者を経て独立。主にIT系雑誌やWebメディアへの寄稿を中心に活動している。旅先の写真はさりげないライブ感を大事にしている。