旅レポ
ヨーロッパとアジアの文化が交差する国・トルコの絶景を満喫する(その4)
奇岩群を空から楽しむ気球と、泊まって楽しむ洞窟ホテル
2018年6月7日 00:00
トルコ共和国大使館・文化広報参事官室は、トルコ最大の都市イスタンブル、および同国有数の観光スポットであるカッパドキアを巡るプレスツアーを実施した。
レポート4回目となる今回は、カッパドキア名物といえる気球と、岩窟住居をホテルに改築した洞窟ホテルなどを紹介する。
奇岩を背景に飛ぶ気球群を激写
カッパドキアでは、熱気球に乗って奇岩群を楽しめるサービスが行なわれている。日の出のタイミングには数多くの気球が上空に打ち上げられる。
気球の打ち上げは毎日開催されているが、安全に配慮して強風など天候状況によってキャンセルされることがあり、催行の可否は当日の朝まで分からないという。
カッパドキアに来たからには写真だけでも撮りたいと思い、早朝5時にホテルのフロントで催行状況を確認。ギョレメ野外博物館にほど近い、谷の上方から気球を撮影した。5時15分ごろに到着した時点ですでにいくつかの気球が飛んでいたが、ほとんどの気球は日の出を見ることを目的として飛ぶため、見頃は日の出の少し前。5時40分ごろのピーク時には、100個近い色とりどりの気球が上空を埋め尽くす、まさにファンタスティックな情景が目の前に展開された。
訪れる前は遠目から撮影できれば十分と思っていたが、実際に美しい気球が浮かび上がる様子を目のあたりにしてみると、やはり実際に乗ってみたいという思いが強くなった。カッパドキアを訪れるならば、ぜひとも体験してみたいアクティビティといえる。
肉の食感とスパイスが絶妙なトルコ名物料理「キョフテ」
ギョレメは、カッパドキアでもっともにぎやかな街と言われており、飲食店なども多数ある。今回は街の少し外れの辺りにあるレストラン「Aydede Cafe&Restaurant」でランチをいただいた。
カッパドキア名物の「壺焼きケバブ(テスティケバブ)」と並ぶ、トルコでよく知られる肉料理の1つ「キョフテ」。トルコ風の肉団子、あるいはハンバーグといったところだ。見た目は意外と地味だと感じたが、食べ応えは十分。肉の食感がしっかり楽しめる粗挽き肉にクミンやハーブなどのスパイスが絶妙に効いていて、噛むたびに旨みがじゅわーっと染み出してくる。付け合わせの野菜とも実によく合い、実に美味だった。トルコに行ったら一度は本場の味を体験しておくべき料理の1つといえる。
非日常感を満喫できる魅惑の洞窟ホテル
気球とともに近年のカッパドキア名物となっているのが、洞窟ホテルだ。カッパドキアの奇岩に掘られた昔の住居跡を利用し、ホテルとしてリノベーションした宿泊施設だ。
今回は「Canyon Cave Hotel」と「Dere Suites Cappadocia」という2つの洞窟ホテルを見学できた。自然の岩、洞窟の雰囲気を最大限に活かした建物は雰囲気たっぷり。客室の壁は岩肌をそのまま利用するなど洞窟の空気感を残しながら、照明や調度品なども自然との調和を考えて備え付けられており、本当の洞窟に住むような感覚を味わえる。
トルコは親日国として知られており、カッパドキアの人々は皆フレンドリーで、日本語を話せる人も少なくない。「Dere Suites Cappadocia」は日本語のWebサイトも用意されている。