旅レポ
ANAの直行便でクアラルンプールへ! マレーシアで開運&美スポット巡り(その2)
ピンクモスクにブルーモスク、スカイミラーと美スポット&エリアを訪問
2018年3月15日 00:00
午前着のANA便でクアラルンプールに到着し、初日から時間たっぷりの今回の旅。まずはクアラルンプールの中心から約30分のプトラジャヤへ向かうことに。ここは1990年代から建設を開始し、1999年より行政機構が移転した新たな行政地区。“インテリジェント・ガーデン・シティ”と呼ばれ、自然との共存を提唱し、都市と緑が調和するエリアとなっている。
特に体験しておきたいのが水上クルーズ「Cruise Tasik Putrajaya」(大人50リンギット:約1400円、子供35リンギット:約980円、1リンギット=約28円換算)。首相府の「Perdana Putra」に、通称ピンクモスクと呼ばれる「Putra Mosque」など、クルーズ船に乗りながら約45分かけて伝統的なデザインから最新鋭のデザインまで幅広い建築様式で建てられたプトラジャヤの名所を巡ることができる。
ANAの直行便でクアラルンプールへ! マレーシアで開運&美スポット巡り 記事一覧
クルーズ中はスタッフによる英語の解説も。名所に近づくと案内してくれるので初めての旅でも安心。気球のアクティビティが人気の「Skyrides Festivals Park」や「Millennium Monumento」、鉄製でモダンな印象のモスク「Tuanku Mizan Mosque」はぜひ写真に収めたいところ。
ハイライトはやはり「Putra Mosque」。昼間はもちろん夕暮れどきの幻想的な美しさは格別とのこと。「Perdana Putra」とともに見られるのは水上のみ。目に焼き付けておこう。
Cruise Tasik Putrajaya
所在地:Jeti Putra, Jambatan Putra Presint 1, 62000 Putrajaya
Webサイト:Cruise Tasik Putrajaya(英語)
下船したら、そのまま歩いて「Putra Mosque」へ。「Putra Mosque」はローズカラーの花崗岩で作られており、1万5000名の人々が祈ることが可能。ミナレットは116mとなっている。
陸からもその美しさを愛でてみると、近くでみるからこそのよさが分かるはず。女性は必ずローブ着用となるので、貸し出しカウンターで受け取ろう。早速入場するとドーム部分の息を飲むほどの精巧さと美麗さに驚く。イスラム教では偶像崇拝が禁じられているため、幾何学模様等の連続を使ったデザインが特徴となっている。ローブを着ているため、相当の暑さにも関わらずモスク内はひんやり。座るとさらに居心地がよくなってくる。なお、観光客は指定されたエリアのみの入場となっている。
Putra Mosque
所在地:Presint1, Putrajaya, Federal territory of Putrajaya
Webサイト:Putra Mosque(英語)
暑さで体力が消耗したならば、海鮮料理の美味しさで定評のある「PUTRAJAYA SEAFOOD RESTAURANT」がお勧め。人工湖のほとりに建てられており、デッキに出ての食事も楽しめるが今回は冷房の効いた室内へ。
ランチは温かなプーアール茶とともに「Crab Meat Broth with Sweet Corn」からスタート。スープはトロッとした口当たりと優しい風味でほっと一息つける味わい。続いてはカリカリに揚げられたエビが丸ごと頬張れる「Prawns with Salted Egg Yolk」や巨大な卵焼き「Foo Yong Egg」などがテーブルに。デザートに「Longan Sea Coconuts」のさっぱり味でフィニッシュ。
PUTRAJAYA SEAFOOD RESTAURANT
所在地:Taman Botani Putrajaya Precinct 1, 62000 Putrajaya
Webサイト:PUTRAJAYA SEAFOOD RESTAURANT(英語)
ブルーモスク内をじっくり見学。静けさと美しさの共演に感動
ムスリムの祈りの場であるモスクの美しさを堪能したいのならば、ブルーモスクと呼ばれている「Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah Mosque」へもぜひ訪れてみたいもの。ならばと一路“マレーシアの玄関口”として知られるセランゴール州へと向かった。
ブルーモスクは1988年に建てられ、マレーシア最大級のドームとミナレットが特徴。東南アジア最大級のモスクとも言われている。カリグラフィーがドームの内側と外側に描かれており、エジプトの著名なカリグラファーが地元のカリグラファーとともに作り上げたとのこと。ホール内の美しい4つのシャンデリアも見どころで、マレーシアの伝統的なデザイン要素も多い。
ブルーモスクはピンクモスクのように観光客が自由に入ることはできず、必ずガイドが付いた状態での入場となっている。今回は火曜日の午前中に主にモスクにいらっしゃるYUKO氏と一緒にモスク内をまわることに。また、見学時間は細かく決められているので訪れる際は必ず確認を。
女性はローブとトゥドゥンが貸し出される。男性も短パンなどの場合は同様にローブの着用が必須だ。着用後モスク内へ。モスクにはレクチャールームや図書館、会議室などが併設されており、地域住民や信者のための公民館的な役割を持つことや、1日5回の祈りの際には必ず足や顔、耳の中などを綺麗に水で洗い小さな罪を水に流すことなども解説してくれ、宗教的な意味と清潔を習慣づける意味もあると学ぶことができた。
また、今回は特別に4本あるうちの1本の、140mもの高さのミナレットからモスクを見学。お祈りの時間を知らせるアザーンを行なう場所であり、現在はスピーカーを使っているが、以前は地声で行なっていたなども知ることができた。
また、女性が祈りを捧げる2階部分も上がることができた。青で彩られた世界はまさに祈るには最適。静寂に包まれた空間は、ひんやり心地よい温度と細かく作られたステンドグラスで思わずうっとり。さらに白い柱とのコントラストはためいきものの美しさ。
分かりやすいガイドでイスラム教がとても身近で生活に根付いた存在であることを知れた充実の2時間であった。
Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah Mosque
所在地:Persiaran Masjid St., Sekysen 14, 40000 Shah Alam, Selangor
Webサイト:Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah Mosque(英語)
セランゴール州の新名所。スカイミラーで印象的な写真をパチリ
今回マレーシアを訪れた時期はちょうど満月の日。この好機を逃さぬためにも新月・満月の前後で印象的な写真が撮影できると言われる「スカイミラー」へと足を運ぶことにした。
クアラルンプールから約1時間半ほどのJeramという漁村から出発する「Sky Mirror Tour and Travel Sdn Bhd」のツアー「SKY MIRROR」(大人100リンギット:約2800円、子供80リンギット:約2240円)に参加。潮の満ち引きの関係で、出発時間は一定ではない。今回は朝6時過ぎにホテルを出発。船着き場から8時40分発のツアーとなった。
朝ご飯は船着き場からすぐの「Auntie Kaoitiam」を利用。マレーシアの朝ご飯の定番「カヤトースト」や「ナシ・レマ」などが手軽に味わえる。地元っ子も多く集っており、ローカルな雰囲気が心地よい。
小腹も満たされたタイミングで出発場所へ。桟橋からライフジャケット着用でボートに乗り込み約30分ほどかけてスカイミラービーチへと向かった。
しばらくして海の中に鮮やかな色合いや、ウェディングを彷彿させる真っ白な服をまとった人々が見えてくると、ようやくビーチに到着。引き潮が始まり少し経ったくらいの時間帯で足元は若干深め。ヤドカリたちの大移動もあって足の裏がくすぐったい。しばらくすると、ビーチにうっすら水が張り鏡のような状態に。撮影用のプロップスはツアー会社が貸し出してくれるので安心。また、オフィシャルカメラマンが無料で撮影してくれるのもうれしい。
高い位置から撮影するのもいいが、寝そべり手前の砂をならし、かつ遮光することがうまく撮影するコツだとか。約1時間の滞在はあっという間で、さまざまなポーズで撮影を楽しんでいると帰る時間に。なお、うまく撮れるかどうかはその日の天候や潮の具合によりけりなので、最高の1枚が撮れたらラッキーだ。
Sky Mirror Tour and Travel Sdn Bhd
所在地:Jetty Sky Mirror Kuala Selangor
Webサイト:Sky Mirror Tour and Travel Sdn Bhd(英語)
なお、帰り道でセランゴール州のセキンチャンにある「願いごとの木」に立ち寄ることも忘れずに。元々は漁業の安全を祈願する場所であったが、ドラマなどで取り上げられ一躍有名に。菩提樹の枝に自分の名前入りの赤いリボンを投げてひっかかると願いが叶うと言われている。
実際にトライしてみたが、5回目でやっと枝にひっかかるという難易度の高さに、願いが一筋縄では叶わない現実と、努力が大事だということを思い知ったのだった。
なお、風に吹かれる沢山のリボンは撮影スポットとしても人気。スカイミラーからは約50分~1時間ほどの場所なので、近くのレダンビーチとともに、のんびりしたくなったら訪れてみよう。
また、セキンチャンを訪れたのならば獲れたての魚介を贅沢に使ったメニューが人気の「Restaurant Cha Po Tion」へ。プリップリの魚の団子とビーフン入りで優しい味わいのスープや、エビの身を細かくそぼろ状態にした1皿。さらに地元産のカニを豪快に茹で上げたダイナミックなメニューまでたっぷり。
メニュー表は見当たらず、スタッフとの会話の中からお勧めを選んでいくので若干の難易度はあるが、一度は訪れてほしいレストランだ。なお、人気店のため昼時は待ち時間も発生する。
Restaurant Cha Po Tion
所在地:Jalan Bagan, Bagan Sekinchan, 45400 Sekinchan, Selangor
クアラルンプールの夜景を堪能。肉骨茶でスタミナアップ!
「願いごとの木」からクルマで約2時間かけてクアラルンプールの中心へ。19時過ぎとなり日も暮れたところで夜景を楽しむことに。まずは街のシンボルである「ペトロナス・ツイン・タワー」を鑑賞。ルーフトップバーから眺めるのもよし、散歩しながらローアングルから見るのもよしだ。
続いては、マレーシア最大の河川再生プロジェクト「RIVER OF LIFE」に関連したライトアップを楽しむためにクラン川へ。河川浄化、河川美化、河川開発の3つの柱からなるプロジェクトで、クラン川の水質改善を目的に、河川周辺を活気に満ちたエリアへ再生するために現在プロジェクトが進行中だ。
元々クアラルンプールは“泥の川が交わる場所”という意味。まさにゴンパック川とクラン川が交わる「Masjid Jamek」周辺がクアラルンプール発祥の地なのだ。その合流地点でライトアップとダイナミックな放水ショーが楽しめるうえ、歩道もヒンヤリとして夜の散策にはもってこい。幻想的なライトアップを見るために人々が集っていた。
また徒歩1分ほどのエリアでは、同じく「RIVER OF LIFE」のプロジェクトの一環として「COUNTDOWN CLOCK」の展示も。2020年に先進国入りを目指すマレーシアが、2020年に向けて時を刻んでおり、ウォーターカーテンにクロックが表示されている。
なお、ウォーターカーテンの中には写真撮影ができるスポットもあり、撮影した写真は「COUNTDOWN CLOCK」の液晶部分にランダムに表示される。笑顔やちょっとタイミングがずれた表情など、なんだかほっとする顔が並んでいるのが楽しい。
COUNTDOWN CLOCK
Webサイト:COUNTDOWN CLOCK(英語)
夜景を堪能してお腹が空いたならば絶品「Bak Kut Teh(肉骨茶)」が味わえる「Restaurant Yu Yi」へ。ここでは骨付き豚肉や腸を漢方薬をじっくり煮込んで仕上げた薬膳スープが自慢。さらにスープなしの「Dry Bak Kut Teh(干肉骨茶)」もあり、食べやすさもピカイチだ。
また「Steam Fish Head」も人気。ジンジャーソースやアッサムソースなど6種類から好みのソースが選べる。「Bak Kut Teh」はほろほろの柔らか肉と薄味で優しい風味。とうがらしとニンニクと醤油で味わいを自分好みに調整ができる。「Dry Bak Kut Teh」は角煮のような印象でご飯が進む。魚類も身が多く豊かな味わいだった。もちろん「タイガービール」と「100PLUS」で乾杯!
Restaurant Yu Yi
所在地:53-6, Jln Barat, Off Jalan Imbi 55100 Kuala Lumpur
Webサイト:Restaurant Yu Yi(英語)
プトラジャヤとセランゴール州の最新スポットや美しいイスラミックアートを目にすることができるモスクなどを巡った2回目。次回は、ヒンドゥー教の聖地「Butu Caves」や美容祈願で話題の「仙四師爺宮」などをご紹介する。