【イベントレポート】

【ツーリズムEXPO 2017】フィリピン、タイ、インドネシアなど注目ブースでは最新トレンドを紹介。アジアエリア(その2)

2017年9月21日~9月24日開催

タイ国政府観光庁ブースでパフォーマー、ムエタイボクサーが来場者を待っている

 ツーリズムEXPOジャパン2017のアジアエリアには、日本でも注目を集めつつある技術や話題のエリアへのホテル新規参入をはじめ、旅に関する新しい発見や体験を手助けするブースが多数出展。マッサージや食、今人気の寺院など最新&次のトレンドを紹介する展示が目立った。注目ブースならびにパビリオンを本記事でご紹介する。

ローカル感溢れるアイスカートにマッサージ体験とフィリピンの楽しい!を凝縮したフィリピンブース

 フィリピン政府観光省によるブースは、「もっと楽しいフィリピン ~魅惑のビーチ体験! フィリピンの夏の海!~」をテーマに青い空と海、そして白い砂浜をイメージ。世界一小さいメガネザルを見つけ出す「ターシャを探せ」では、ブース内のすべてのターシャを見つけると航空券やドリンクチケットが当たるアクティビティや、セミナー参加者にはローカルな雰囲気漂うアイスクリームカートから現地自慢のフレーバーをプレゼントなどワクワクするイベントを多数用意している。

 また、語学留学先としても人気ということもあり、ブース内には留学に関する企業の出展も目立っていた。

フィリピンの海をイメージしたステージ前では観客が砂浜に座る感覚でセミナーをゆったりと受けられる
旅行会社やホテル関連企業とともに語学留学を取り扱う企業なども出展していた
ブース内には現地でメジャーなアイスクリームカートを発見
ウベ(紫芋)、ココナッツ味を用意。フィリピンではアイスクリームとともにハロハロも人気だそう
ココナッツ味を試食。サクッとシャーベット的な口溶けでさっぱり

「フィリピンヒロットセミナー」では、講師の山口りつこ氏が日本でも注目度が上がっている現地に伝わるマッサージを解説。フィリピンでは全身をオイルマッサージし、体のエネルギーラインに沿ってほぐしていくのが基本であることや、老廃物を押し流し出すことがポイントであることなどを実践を披露しながら紹介していた。

 竹製の2本の棒を使ったフットケア“ダグダガイ”では、足裏をぐぐっと押し、指の間まで丁寧にマッサージ。手では難しい箇所も細い棒ならばほぐせ、指の間がグッと開き血行を促進。かつ程よい痛みも圧として効果的とのこと。山岳民族が山登りの際、足の疲労を取るために行なっていた方法が元となっている。

フィリピン式のマッサージ、フィリピンヒロットを解説
竹製の2本の棒で足裏や指の間のこりをほぐす“ダグダガイ”。先が尖っていないのが特徴だ
観客から男性スタッフの「服がかわいい!」と絶賛され、バナナの葉やパイナップルの葉で作られた伝統的な衣装であることも解説

 会場では、予約制でマッサージ体験も可能。ジャスミン、レモングラス、イランイランの香りなど5つの中から好きなオイルを選び、腕や足などのマッサージが受けられる。今回腕のマッサージを施術してもらったがグググッと力を入れ、次の瞬間にはスパンと指先に流す動作を繰り返し、まさに“出す”という印象。温かな手でほぐされ睡魔と戦っていると実際に多くの人がその心地よさで眠ってしまうとのことだった。

フィリピンヒロットを実際にビーチで寝転がって施術&南国気分満載で写真が撮れるフォトブース。SNS投稿で景品も当たる
フラミンゴなどのフォトプロップスでキュートな1枚に

話題の「ワット・パークナム寺院」のフォトロケや乃木坂46のグラフィックでタイの“知らなかった”魅力をアピール

 タイ国政府観光庁ブースでは「こんなタイ、知らなかった。」をテーマにブースを展開。観光大使である乃木坂46のグラフィックスをフィーチャーし、都市部や自然の残るエリア、そして歴史とが美しく融合するタイの魅力を打ち出している。特設ステージでは、タイ料理(ヤムウンセン)教室やタイ式健康法のルーシーダットン体験にムエタイパフォーマンス。さらに舞踊やチョーン・グラベン試着体験などアクティビティがたっぷり。観光エリアとともに、ガストロノミーを意識して、人気のタイ料理とともにラグジュアリーなタイグルメや、歴史あるローカルグルメなども紹介。洗練されたタイの魅力とローカルな魅力の両方から食を今後も伝えていきたいとのこと。

タイ国政府観光庁ブースでは観光大使の乃木坂46をフィーチャー
笑顔が素敵なムエタイのボクサーや舞踊のダンサーとの記念撮影も忘れずに

 さらにブース内にはインスタグラムで人気のバンコク「ワット・パークナム寺院」の天井画を再現し、撮影できるフォトスポットも用意。乃木坂46のメンバーが訪れた場所で、同じようなポーズの写真をアップすることができる。指定された3つのハッシュタグ付きでFacebookなどのSNSで投稿するとオリジナルグッズをプレゼントしている。

「ワット・パークナム寺院」の天井画を再現したフォトスポットを用意
顔出しパネル的な顔半分用のパネルもあり、気兼ねなくSNS投稿ができる

 タイ国際航空のエリアもブース内に。カウンター前では、蘭の花をプレゼントするキャンペーンやFacebookのフォローで各1日1名ずつタイ国際航空 モデルプレーンやオリジナル・フリクションペンが50名に当たるなどのイベントも行っている。

タイ国際航空カウンターでは蘭の花のプレゼントやSNSキャンペーンを実施
配布された蘭の花
ステッカーもキャンペーンに参加した全員にプレゼント

マレーシア観光文化大臣も駆け付けた“したい!”が揃うマレーシア政府観光局ブース

 マレーシア独立60周年、そして日本・マレーシア国交樹立60周年記念の2017年。マレーシア政府観光局ブースではセレモニーを実施。ダト・スリ・モハメッド・ナズリ・ビン・アブドゥル・アジズ マレーシア観光文化大臣が来日し、ブースオープンのリボンカッティングを行なった。スピーチでは例年に比べて州や観光関連の企業が多く来日し、EXPOに参加していることをふまえ、人気の高いマレーシアでのロングステイや観光エリアをはじめ、現地の詳細な情報を得ることが可能だと太鼓判。文化や食をはじめマレーシアの素晴らしさを来場者に知ってほしいと挨拶した。

 さらに、iFREE GROUP JAPANのローンチイベントも実施。世界200カ国以上で利用できるSIMカード「iFREE MOGO S」の日本上陸を祝い、スペシャルパネルにサインを入れた。

マレーシア政府観光局
サバ州観光局、ジョホール州観光局、セランゴール州観光局など5つの州と語学やロングステイ、観光系企業が揃っていた
記念の年により多くの観光客を日本から迎えられることを楽しみにしているとダト・スリ・モハメッド・ナズリ・ビン・アブドゥル・アジズ マレーシア観光文化大臣
リボンカッティングを行ないブースのオープンを祝福
「iFREE MOGO S」の日本展開を祝ってパネルにサイン

舞踊パフォーマンスに絶品コーヒ&ケーキ。オリエンタルムード溢れるインドネシア共和国観光省ブース

 インドネシア共和国観光省ブースでは、“ワンダフルインドネシアブース”として展開。中央ステージにてアルティナ・プロダクションによる南スマトラや各地の伝統舞踊パフォーマンス、ガムランやクンダンなどの民族楽器を使った生演奏をお届け。ジャワ島、バリ島などから訪れた40社以上の観光関連ブースが並び、エントランスでは、パフォーマーたちとの記念撮影も楽しめる。旅行の相談はもちろんインドネシア・コーヒーの試飲も可能。クエラピスと呼ばれる12層のケーキも用意、お祝いごとなどで出されるお菓子だとのこと。

インドネシア共和国観光省ブースは心地よい民族音楽が常に流れリラックスムード満点
ガムランやクンダンなどで生演奏を披露
南スマトラをはじめとする日本語版のパンフがズラリ
華やかな民族衣装姿のアルティナ・プロダクションのパフォーマー
インドネシア・コーヒーの試飲ブースには、各種スウィーツとともにクエラピスもあった

大注目のコモドにアヤナ ホテルズがリゾートの参入を発表

 アヤナ ホテルズのブースでは、「アヤナ コドモ リゾート ワエチチュ ビーチ」の発表会を開催。バリ島から飛行機で45分とアクセス抜群なフローレス島ラプアンバジョーに位置し、美しい自然の中最高のバケーションが過ごせるという。201室全てがオーシャンビューで桟橋には「アヤナ ラコディア号」が停泊。船上ウェディングや各種クルージングプランが楽しめる。また、世界最大のトカゲ・コモドドラゴン観察ツアーなども用意。国立公園のガイドレンジャーとともに、撮影なども楽しめる。

 周辺の島々の開発とともに都市化が進むなかで、自然と共存し、その恩恵を肌で感じることのできる極上リゾートを提案。売り上げの一部を自然保護のために寄付すると説明した。

アヤナ ホテルズのブースでは、「アヤナ コドモ リゾート ワエチチュ ビーチ」の発表会を開催
コモドドラゴンと遭遇したような1枚が撮れるフォトブースも用意