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マレーシア政府観光局とセパンサーキットがモータースポーツ観戦旅行を提案

セパンサーキットCEO ダト・ラズラン氏が来日

2016年3月15日 発表

マレーシア政府観光局 東京支局長 ノール・アズラン氏(左)と、来日したセパンサーキットCEO(最高経営責任者) ダト・ラズラン氏(右)

 マレーシア政府観光局は3月15日、JATA(日本旅行業協会)の会議室においてマレーシア セパン国際サーキットの説明会を開催した。これは、マレーシア観光の一環としてセパンサーキットを、旅行会社や報道向けに紹介するもの。マレーシアからはセパンサーキットCEO(最高経営責任者) ダト・ラズラン氏が来日し、プレゼンテーションを行なった。

 マレーシアの首都クアラルンプールの玄関口となるクアラルンプール国際空港へは、日本からは航空機で約7時間ほどの距離。90日以内の滞在であればビザは不要(ただし、パスポートの残存期間が入国時6カ月必要)で、時差は1時間となる。日本からは直行便も数多く飛んでおり、地理的に近いことからシンガポール経由で入国する観光客も多い。

マレーシアへの航空便(クアラルンプールへの直行便)

マレーシア航空:成田~クアラルンプール(週10便)、関空~クアラルンプール(週7便)
JAL(日本航空):成田~クアラルンプール(週7便)
ANA(全日本空輸):成田~クアラルンプール(週7便)
エア・アジアX:羽田~クアラルンプール(週7便)、関空~クアラルンプール(週7便)、札幌~クアラルンプール(週4便/8時間)

 セパンサーキットCEO ダト・ラズラン氏は、「美しい日本の国への来日は2度目」と語り、以前は鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎとの打ち合わせのために来日し、ミーティングなどをこなしたという。

 今回の来日は、主に旅行会社にセパンサーキットの魅力を伝え、日本からのモータースポーツ観戦旅行を商品化してもらうため。セパンサーキットは、F1などを開催している国際格式のサーキットで、2016年は5月13日~15日にスーパーバイク世界選手権が、9月30日~10月2日にF1マレーシアグランプリが、10月28日~30日にMotoGP マレーシアグランプリが開催される。

2016年シーズンのビッグレース

 ラズランCEOは、F1グランプリの日付は鈴鹿の1週間前、MotoGPはもてぎの2週間後にあたるとし、シーズン後半戦になるため重要な戦いになってくるとした。

 セパンサーキットに訪れる日本人観光客も年々増えており、2015年はF1で昨年比66%増、MotoGPは2012年比で900%増になったとのこと。実数は、F1で574人から956人へ、MotoGPで50人から500人へと増加している。実数では小さな数字だが、増加傾向にあることは間違いなく、日本からのモータースポーツ観戦旅行に大きな期待をしているという。

 これを後押しするのが、セパンサーキットの空港からのアクセスのよさと、観戦チケットが安価なこと。チケットはF1で2700円~5万8500円ほど、MotoGPで1500円~1万円ほど。驚異的なのはMotoGPの安さで、これだけ安価であれば観光旅行のついでの観戦アクティビティとしても組み込みやすいだろう。

 2016年のセパンサーキットのトピックは、サーキットの舗装を全面的に再舗装するなどの改修工事を行なったことで、3つのコーナーについては水はけをよくするためにカント(路面の角度)を変更したという。スーパーバイクはおよそ1カ月後の開催となるが、F1やMotoGPについてはまだまだ時間がある。マレーシア観光の選択肢として、セパンサーキットでのモータースポーツ観戦を検討してみるのもありだろう。旅行会社からそのような商品が登場することにも期待したい。

(編集部:谷川 潔)