旅レポ
エチオピア・世界一過酷なダナキル砂漠ツアー(その1)
2018年2月26日 00:00
2018年の幕開けは一番行きたかったところに行こう。モロッコのサハラ砂漠、ナミビアのナミブ砂漠など砂漠好きの旅人としては、外せないのがエチオピアのダナキル砂漠でした。
ネットで情報を調べていると“世界一過酷なツアー”と出てくるので、体力に自信がない私でも大丈夫かなと不安もありました。でも今しかない! という勢いで参加を決めました。
いのうえのぞみのエチオピア旅
日本からは、エチオピア航空で成田~香港~アディスアベバまで国際線で行き、そこから国内線に乗り換えてダナキル砂漠ツアーの出発地であるメケレまで向かいます。
アディスアベバ空港でアライバルビザ(シングルビザ30日、50米ドル、約5350円、1ドル=約107円換算)を取得し、イエローカード(黄熱病)の提示をして入国します。黄熱の予防接種証明書は接種を受けた10日後から有効になるので、10日以前に接種が必要です。
メケレ空港に到着し、送迎を頼んでいた旅行会社のクルマで町の中心部に向かいます。今回お世話になったのは、ダナキル砂漠ツアーで日本人の利用者が多いETT(Ethio Travel and Tours)です。
ETTのオフィスに行き、Web予約していた3泊4日のツアーに参加するはずだったのですが、エルタ・アレ火山からガスが大量に発生という情報があり、今日出発のツアーはキャンセルになってしまいました……。
4日後に国内線を予約していた私は、今日ツアーに参加できなかったらダナキル砂漠には行けなくなってしまう……なんとかしなければ! とETTに交渉して、2泊3日のダナキル砂漠ツアーに変更してもらいました。2泊と3泊のツアー内容は同じで、2泊の方が時間が少ない分、急ぎ足になるようです。
考えてみたら、東京→香港→アディスアベバ→メケレ→ダナキル砂漠ツアー(野宿)という6日間シャワーなしという強行日程だったので、メケレで1泊することになってよかったかも。
何はともあれツアーに行けることになり一安心。
当初、メケレでは泊まる予定がなかったので、ETTに荷物を預け宿探しへ。
エチオピアの安宿で南京虫やダニなどに刺されたと聞いていたので、日差しが入らないジメジメした部屋は避け、清潔そうな部屋を見付けるため何軒か歩いてまわりました。
そして、事件は起きました……。
部屋を見せてもらってるとき、中学生くらいの少年が階段で私にぶつかってきました。なんとなく違和感を感じると、すれ違った少年の手には私の携帯電話らしきものが! スリだっ!! と驚きながらもその少年を追いかけた私は、なんとか携帯電話を取り返すことができました。
ポケットに貴重品を入れとくなんて……。背負っていたリュックも後ろだった……。警戒心が欠けていたと反省しつつ、これは気を付けてという知らせだったんだと思い直しました。
それからは宿の入り口にはセキュリティがいるか、リュックは前で抱えてポケットには貴重品を入れないこと、ぶつかってくる人や後ろからつけてくる人がいないかも注意するようにしました。観光客であることはすぐ分かるし、携帯電話やカメラなど高価なものを持っていたら狙われるのは当然だから、もっと気を付けなければ。
そんなこんなでホットシャワー、Wi-Fiが入る1泊シングルルーム210ブル(約840円、1ブル=約4円換算)のユニオンペンションという宿に決めました。
翌朝9時にETTが宿に迎えに来てくれることになり、近くのレストランへ。
エチオピアの主食であるインジェラを注文。
インジェラとは、テフという穀物を水と混ぜて発酵させたものを、クレープ状に焼いたものです。これを野菜やお肉などのおかずと一緒に食べます。
うぅーん……不思議な食感で酸味が強い、私は少し苦手な感じでした。
宿に戻り、ダナキル砂漠ツアーの準備。日本からの持ち物はこんな感じです。
サングラスとヘッドライト(エルタ・アレ火山を登るのは夜から明け方にかけてなので)という致命的な忘れものをしてしまいました。
翌朝、宿に迎えに来てもらいETTのオフィスへ。
ここでダナキル砂漠ツアーに持って行かない衣類などを預けて出発です。
年末年始ということもあり、ツアーの半分くらいは日本人の方で安心しました。
それぞれのグループに分かれ、出発です。
途中、眺めのいい場所で停車したり、小さな街でランチをとりました。
サングラスが売ってないか探しているとき、とってもかわいい少女に出会いました。
私が自分のカメラを指さして「オッケ-?」と聞くと、恥ずかしそうにうなずいてくれました。
結局、サングラスは見付からず、困っていたらドライバーさんが貸してくれました。
そして、しばらくクルマで移動し今日の目的地である塩湖に到着。
塩を運ぶラクダのキャラバンが幻想的な雰囲気を醸し出しています。
目の前に広がるのは、刻一刻と変化する絶景。
日が沈むと、深い彩りに吸い込まれていくような感覚に。
地球を感じることができる場所。
この日は2017年最後の日。1年の感謝と来年へ向けてジャンプ!!
次回、エチオピア・世界一過酷なダナキル砂漠ツアー、ダロール火山へ続きます。
【お詫びと訂正】初出時、タイトルに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。