旅レポ

グレートバリアリーフから熱帯雨林、さらに鉄道までオーストラリア・ケアンズ大自然旅(その2)

世界遺産・グレートバリアリーフを空から海までたっぷり4時間楽しむ

グレートバリアリーフを上空から眺めるアクティビティも大人気

 滞在2日目は、ケアンズを訪れたなら必ず足を運びたい世界遺産グレートバリアリーフへ。2300kmに渡り2900のサンゴ礁があり、約6600種類を超える海洋生物が暮らすエリアだが、そのなかでも目指すモアリーフは多くの生き物を見ることができる場所だ。

 まずはパームコーブを出発しケアンズ市内へ。ホテルに荷物を預け、そのまま「REEF FLEET TERMINAL」へ。ここは8社のクルーズ会社のカウンターがあり、グレートバリアリーフ行きの高速船のチェックインができる場所だ。

ケアンズのハーバーから高速船で約1時間半。ポンツーン滞在でグレートバリアリーフで充実のときを過ごす

 利用したのは「サンラバー・リーフクルーズ」。沖合いに浮かぶ最新型のポンツーン(人工の浮島)へ350名乗りの高速船カタマランで向かい、シュノーケリングや各種アクティビティを約4時間楽しむことができるツアー「Moore Reef Full Day Tour」(大人212オーストラリアドル、約1万9716円、子供4~15歳106オーストラリアドル、約9858円、1オーストラリアドル=約93円換算)を選択。シュノーケル機材の一式レンタルやランチ、グラスボトムボートに半潜水艦ツアーなどが含まれている。

船に向かう前に「REEF FLEET TERMINAL」のクルーズ会社のカウンターへ
乗船前に専用カウンターにてチェックイン
チケットを手に入れて、早速港へ向かう

 8時半にチェックインがスタートし、8時45分から乗船。9時30分出発のスケジュールだ。チェックインを終え、チケットを握りしめながらすぐ横の「Ports North」へ。看板で自分が乗る船の停泊場所をチェックし、たくさんのクルーザーが並ぶ埠頭の先へと向かおう。「サンラバー・リーフクルーズ」の高速船は一番奥に停泊中。一艘350名乗りだけあってかなり大きめ。乗り込む前にロゴ入りの浮き輪を囲んだ記念撮影も可能だ。そのまま船内へ進んだ。

「Ports North」から出航する
ボードで自分の乗船する船の停泊場所を確認
「サンラバー・リーフクルーズ」は高速船2隻で運営している
チケットチェックをしてから記念撮影も楽しめる

 なお、船を見上げると「CITIZENS OF THE GREAT BARRIER REEF」に賛同する企業に与えられるロゴマークを発見。これは自分自身の行動がグレーバリアリーフをはじめ環境に影響を与えることを意識させ、日々の生活の改善と環境保護を促す運動だ。2017年8月にはケアンズのラグーンプール周辺にもモニュメント「CITIZENS GATEWAY TO THE GREAT BARRIER REEF」が設置され、現在大きなうねりとなっている。

船を見上げると「CITIZENS OF THE GREAT BARRIER REEF」のロゴが
ケアンズ市内のラグーンプール周辺にもモニュメント「CITIZENS GATEWAY TO THE GREAT BARRIER REEF」が2017年8月に建てられたばかり

 船内に入るとアイスクリームやスナック、ライクラスーツの貸し出し(5オーストラリアドル、約465円)とウェットスーツの貸し出し(10オーストラリアドル、約930円)時に支払いを行なうカウンター。そしてドライ専用の座席が並んでいる。自由席のため見晴らしのよい窓際がオススメだが、2階はソファがあったり、後方で風を感じながら乗船を楽しめるオープンデッキなどもあるのでお好みで。

 時間ぴったりに出航し、ひと段落したタイミングで全員が船内に集められ、人数確認とライフジャケットの取り扱い方法を学ぶ。

中に入るとカウンターが目の前に。スナックのほか水着や日焼け止めなどが購入できる
ドライ専用の座席がずらり。濡れたままだと座れないのでご注意を
予定時刻どおりに出航
出航後は船内で人数確認とライフジャケットの取り扱い方法を学ぶ

 続いては、初心者のためのレクチャーがスタート。シュノーケリング用のゴーグルとシュノーケルの装着方法と息継ぎの仕方。シュノーケルに水が入った際に「TWO」と勢いよく息を出すことなどを教えてくれる。また、ポンツーン周辺でのライフガードとの意思疎通の仕方や注意事項なども伝授。英語、日本語、中国語などで解説。話を聞いたあとは各アクティビティを楽しむ際の宣誓書の記入をすることに。その後、参加者用のリストバンドを装着。途中フィッツロイ島に立ち寄りつつ到着を待つ。

ゴーグルの着け方や水の抜き方などを丁寧に教えてくれる
ライフガードとの意思疎通の方法についても。これは「大丈夫」のサイン
各種アクティビティ参加のための宣誓書に記入する
別料金のアクティビティに参加する場合はリストバンドが渡される

 今回は「GUIDED SNORKEL SAFARI」(大人49オーストラリアドル、約4557円、子供35オーストラリアドル、約3255円)に参加するため、事前にマリンナチュラリストよりグレートバリアリーフについて解説を受けることに。担当したパブロ氏が、サンゴはサンゴポリプと呼ばれる動物であること、そしてプランクトンを食べていること。さらにグレートバリアリーフ周辺は海が澄んでいるためプランクトンが少なく、褐色藻と共生し光合成により発生する栄養をもらっていることなどを説明。さらに共生ゆえさまざまな色合いのサンゴとなることなども教えてもらえた。また、サンゴは25~29℃の水温で浅いところでしか育たず、2017年はめずらしく1年に2回産卵があり、それが数日後のスーパームーンの日であることなども。

 なお、水温の上昇によるサンゴの死滅が話題にもなっているが、水温が最適な状態に戻るとサンゴも戻ってくることも知っておいてほしいとのことだった。話を聞いているとあっという間にポンツーンに到着。下船をし、シュノーケル用具とライクラスーツを受け取りに。シュノーケリング用品はXS~Lまで各種サイズがあり、子供用も用意。使い終わったら消毒液入りのボックスに入れるだけでOKだ。

 クラゲ&日焼け対策に欠かせないライクラスーツもスタッフがピッタリサイズを選んでくれる。

ポンツーンに到着し、シュノーケリングに必要なライクラスーツなどの各種装備の貸し出し場所へ
ポンツーンから見ても分かるほど魚がたくさん
フィンも試し履きをして脱げないかどうか確認を
ゴーグルとシュノーケルは消毒液の中から取り出す
子供用も各種サイズがあるのでじっくり選ぼう
初心者は必ず安全のためライフジャケット着用も忘れずに

 まずは、先ほどのパブロ氏と一緒に「GUIDED SNORKEL SAFARI」へ出発。浮き輪を掴みつつ、ポンツーン周辺を散策。オオシャコガイやナンヨウハギ、カクレクマノミを発見したり、ブルーコーラルを見付けた際には、潜水して「ここだよ!」と教えてくれるのでありがたい。さらに初心者の場合、常に気遣ってくれるため、すぐにSOSを出せるのも安心。なお、35分ほどかけてじっくり&ゆっくりと初グレートバリアリーフを堪能し、ファーストコンタクトは完了。14時ごろには干潮になるためサンゴ礁をより近くに感じられるとのアドバイスも。

マリンナチュラリストのパブロ氏と「GUIDED SNORKEL SAFARI」へ
ウメイロモドキと一緒に海を泳ぎ自分も魚になったような気分
ナポレオンフィッシュもゆるーりご挨拶に来てくれた
サンゴ礁が目の前に広がり、そのダイナミックさに水中で声が出てしまうほど

 続いては「SEA WALKER HELMET DIVE」(1人あたり155オーストラリアドル、約1万4415円)に挑戦。コップを逆さにしたのと同じ原理で鼻で呼吸をしながら水中探索ができるアクティビティだ。ウェットスーツを着込み、約4kgの重りと約37kgのヘルメットを被り水中散歩へ。宇宙のように静かな世界と泳ぐ魚たちに、ただただ感動。ナポレオンフィッシュも先ほど同様にやって来たりと愛らしさを振りまいてくれる。

 ポンツーン下の約5mの海中で約20分間に渡る静かで不思議な時間が過ごせる。ゆっくり歩くだけなので、泳げない人やメイク崩れ、髪濡れが気になる人にもオススメ。

ウェットスーツを着込み、4kgの重りを体に巻きつける
マリンシューズも貸し出ししてくれる
準備ができたらポンツーンの下へと階段で向かう
「SEA WALKER HELMET DIVE」用のプラットフォームが広がっており順番でヘルメットをかぶる
手すりを掴みながら、ゆっくりと海の中を歩いていくと
たくさんの魚たちが待っていた

 そしてラストは、「10 MINUTE SCENIC HELICOPTER FLIGHT」(1人あたり179オーストラリアドル、約1万6647円)。ノーティラス・アビエーション所有のヘリコプターに乗り込み約10分間、上空からグレートバリアリーフを楽しむことができる。グラスボトムボートで離発着のヘリポートまでの送迎があり、そこから乗り込むことに。

 一気に上昇すると、通常の目線の高さからは知ることができないグレートバリアリーフの広大さを実感できるとともに、その美しさにため息が出るほど。もっと見ていたいと誰もが思う素晴らしい景色が広がっている。なお、海面に近いタイミングではウミガメやエイの姿を確認できることも。上から中から、さまざまな角度でグレートバリアリーフを堪能したいならば、絶対に体験すべきだ。

日本語の安全ビデオを鑑賞
足元のガラス越しに海の世界を見ることもできる
ヘリポートに到着し、ライフジャケットを着込み乗り込む
大空へ出発!
一気に上昇。広範囲に広がるグレートバリアリーフの姿が目前に広がる

 無料で遊べるアクティビティが満載なのもツアーのポイント。半潜水艦ツアーでは座って美しいサンゴ礁や魚の群れが見られて、水中展望室ではポンツーンにいながらゆったりと海の世界が堪能できる。さらに、新しく導入されたウォータースライダーならば勢いよく海中へダイブも。さらにフォトロケーションに日光浴が楽しめるデッキなども用意。子供用の海水プールも併設しているので、ファミリーで楽しく時間を過ごすことができる。

半潜水艦もポンツーンに横付けされるので乗り込んで、海中をじっくり見ることができる
ポンツーン内には海中展望室がある。見るタイミングで海洋生物も異なりずっといられる
2階のデッキにはフォトロケーションやビーチチェアを用意
ウォータースライダーは一度遊ぶと病みつきに。暗闇を高速で駆け抜け、そのまま海へ
各種スケジュールはポンツーン内のボードで確認しよう
自由にポンツーン周辺の遊泳可能エリア内でシュノーケルなどが楽しめる。四角いものは浮き。海の中でちょっと休みたい場合はここへつかまる

 なお、ポンツーンには真水のシャワーと更衣室も完備。海から上がる際に利用ができる。また、休憩用のベンチやテーブルも多めに用意されているので、海を見ながら思い思いの時間が過ごせるのもうれしい。12時からはランチタイムがスタート。ビュッフェスタイルとなっており、地元産のエビをはじめ、運動をしたときに頬張りたくなる具沢山カレーやフレッシュフルーツなど盛りだくさん。泳ぎ疲れて、パワーチャージしたいときに便利だ。

更衣室を完備しているので海から上がったら着替えてのんびりすることもできる
ベンチやテーブルもあるので、ちょっとした休憩もしやすい
ランチはビュッフェスタイル。きちんと並んで順番を待とう
地元産のエビを使ったカクテルも発見
カレーなど運動後にありがたいボリュームメニューも揃う
窓越しにグレートバリアリーフを眺めながら優雅にランチ

 14時の干潮を狙って再びシュノーケリングを楽しんでいるとあっという間に出発の15時30分近くに。休憩用の四角い浮きで休んでいると笛の音が鳴り響き「全員上がってください!」の声が聞こえ、幸せなグレートバリアリーフの滞在が終了した。一度泳いだのならば、絶対に再び訪れたくなる場所であると実感。数日かけてじっくり泳ぎたい、そんな魅力が詰まった場所だった。

Sunlover Reef Cruises

Webサイト:Sunlover Reef Cruises(英語)

最新のアクアリウムで熱帯雨林からグレートバリアリーフまでの生き物を観察

 グレートバリアリーフを訪れる前後に足を運んでおきたいのが「CAIRNS AQUARIUM」だ。2017年9月19日にオープンしたばかりで、6年の歳月をかけて建設。フロア面積7500m2の水族館となっている。外観はクイーンズランド州北部エリアの山脈やグレートバリアリーフを生み出した地殻変動のプレートをイメージしたデザイン。エントランスには18×11.5mのブルーのガラスがはめ込まれ、サンゴ礁の海へと誘うような雰囲気となっている。なお入場料は一般(大人42オーストラリアドル、約3906円、子供28オーストラリアドル、約2604円、3歳以下無料)、年間パス(大人93オーストラリアドル、約8649円、子供62オーストラリアドル、約5766円)とともにシニア割引やファミリー割引なども用意している。さらにガイド付きやレストランでの食事付きパッケージもあるので、滞在時間にあったコースを選んでみよう。

9月19日にオープンしたばかりの「CAIRNS AQUARIUM」
真っ青なガラスはまるで美しい海のよう
エントランスを入るとチケット売り場となっている。バックにはサンゴ礁が描かれてている
チケットを受け取ったらバーコードを読み込んでから展示室へ

「CAIRNS AQUARIUM」の特徴は、雨水が小川や河川に合流し、熱帯雨林やマングローブの森を通り、グレートバリアリーフをはじめとするサンゴ礁に流れ出る過程を追いながら、そこに住む生き物たちを観察&学習できるようになっている部分。「RIVER SYSTEMS」に「RAINFOREST FLOOR」、そして「THE CORAL SEA」。さらにサンゴ礁に住む危険な生き物「DANGERS OF THE REEF」までさまざまな生き物たちを知ることができる。また、海洋生物だけではなく森に住む爬虫類に蛇、昆虫まで網羅している部分もうれしい。

オーストラリア料理でもおなじみなバラマンディの姿が。小さなころはオス、成長するとメスに変化するなどを教えてもらえる
円柱の水槽を囲んで静かに魚が泳ぐ姿も楽しめる
汽水域に住む生物の展示では成長に合わせて個体を適応可能な水質への移動も行なうとのこと
草で暖をとっているところをなでることも。ブルーの舌がとてもキュートだった

 水の流れに沿って、進んでいくとマングローブの森に、そしてグレートバリアリーフエリアへ。サンゴが揺れるようなデコレーションが施されたエリア内の水槽には巨大なヒトデやロクセンスズメダイ、大型のエビなどが待っていた。ドームを潜ると中央に行ける構造となっているため子供たちが中に入って眺めることも。また、カラー別に紹介されているエリアやタッチプールなどもあり知り、触れて楽しめる空間となっていた。

マングローブのオブジェとともに、そこに住む生き物たちが間近に
「GREAT BARRIER REEF」のエリアはブルーのライトで幻想的な雰囲気
水槽の中央にぽっかりと穴が空いており、そこから見ることもできる
ナマコやヒトデ、ウニたちと触れ合うタッチプールも。ヒトデやナマコは意外と硬かった

 さらに進むと、360度包まれるように広がる約20mにも渡る海中トンネルを備えた「Oceanarium」。そして10×8.5mのオーストラリア内唯一の深海サンゴ礁の展示エリアに。笑顔で仲間と一緒に泳ぎ回るエイやナポレオンフィッシュ。さらに柔らかに揺れるイソギンチャクやハンマーヘッドシャークなど、時間を忘れて眺めることができる。シュノーケリングではサンゴ礁の上部のみだが、ベテランダイバーのように深い部分からサンゴ礁の構造を眺めることができ、その景色は圧巻の一言。吸い込まれるような美しい青の世界をたっぷり堪能しよう。

ふと見上げるとエイたちが空を飛んでいた
海の底を歩いているような気分になれる「Oceanarium」のトンネル
トンネルの先には約10mの高さの深海サンゴ礁が待っている

 館内では指定の時間に海洋生物について解説を行なうレクチャーが毎日開催されている。スケジュールがパンフレットに記載されているのでチェックも忘れずに。なお、スタッフに「サンゴの研究も同水族館で行なっているが、どうやって増やしているのか?」と聞いたところ「潮や月の満ち欠けなどさまざまな要因でサンゴの産卵は影響されるため、館内では産卵は現在行なえていません。ですが細胞分裂で増やしています」と情報も教えてもらえた。館内をまわり質問が湧き出た場合はスタッフに積極的に声をかけ、イベントに参加してみよう。

 もちろん、思う存分海の世界を楽しんだらスーベニアも。出口エリアにゆるふわなグッズが並んでいるのでチェック。1日滞在しても足りないほどの充実ぶりなため、鑑賞は時間に余裕を持って訪れることをオススメしたい。

ロゴ入りグッズやふわふわの海洋生物プラッシュなどが揃う
水辺で気軽に羽織れる薄めのショールなどもカウンターで販売中
CAIRNS AQUARIUM

所在地:5 Florence St, Cairns City QLD
Webサイト:CAIRNS AQUARIUM(英語)

コアラ抱っこにラグーンプールでリラックス。遠出せずにケアンズ市内で滞在を楽しもう

 予定を入れずに気の向くまま歩くのも旅の一つの楽しみ。ケアンズ市内の水族館を楽しんだあとはそのまま「Cairns Esplanade Lagoon」へ行ってみよう。このラグーンは市民や観光客に開放されている無料のプール。ビーチリゾートながらクラゲやワニがいるため海では泳ぐことができない。その代わりにトリニティ・インレットの海水を浄化後に利用した環境にも優しい水でプールにいながら海で泳いでいるのと同じ状態にしているのだ。営業時間内はライフセーバーがおり、コインロッカーやトイレ、シャワーなどの設備も完備。ふらりと行って泳ぐにはもってこいなのだ。

 なお、手前には海岸のように砂が敷いてあり水深も浅く子供と一緒に遊ぶことも。奥の遊歩道沿いに近付くほど深くなる。手軽にインフィニティ・プールが1年中楽しめ、4800m2と広大。すぐ目の前に警察の駐在所が見えるのも安心だ。

真夏のクリスマスツリーの先を進むとまもなく海辺
突如インフィニティ・プールを彷彿させる「Cairns Esplanade Lagoon」が現われる
そのまま海ではなく、散歩に最適な遊歩道も
Cairns Esplanade Lagoon

所在地:5/41 Wharf St, Cairns City QLD
Webサイト:Cairns Esplanade Lagoon(英語)

 さらにコアラ抱っこやオーストラリアならではの生き物たちに会いたくなったら「Cairns ZOOM&Wildlife Dome」へ出発。5つ星ホテルの「Pullman The Reef Hotel Casino」の屋上ドーム部分を利用しキュートな顔立ちで人気のコアラ・ネリちゃんや鳴き声が特徴的なワライカワセミ、ビロードのようなふわふわな毛並みのモモンガと会えるだけでなく、「ZOOM」と呼ばれるアスレチックも楽しめる場所となっている。入場料はワイルドライフ・ドームのみの場合、大人24オーストラリアドル(約2232円)、子供12オーストラリアドル(約1116円)とリーズナブル。アクティビティ用の回数券付きのチケットも各種あり、自分好みに滞在プランを考えることもできる。また、入場せずとも動物たちと写真ができるのもポイント。ケアンズ滞在の思い出を作りたいが、時間がない! そんなときにも重宝する。

「Pullman The Reef Hotel Casino」のエレベータを降りると「Cairns ZOOM&Wildlife Dome」に到着
チケット売り場の横に写真撮影ブースが用意されている

 園内はホテルの屋上とは思えないほどワイルドな空間が広がっておりビックリ。大きめの鳥たちが自由に飛び回ったり歩いたり。目の前にそびえ立つアトラクションからは滝が流れ落ちるなど、一気にその世界観に浸ることができる。園内を歩いて振り向くとガマグチヨタカがこちらをじっと見つめていたり動物好きにはたまらない。ギュッと濃厚な作りだからこそ楽しめる要素がたっぷり。

 アスレチックや綱渡りなどに挑戦する「ZOOM」は「ミッドズーム」「ハイズーム」さらにドームの外側を歩く「ドームクライム」などを用意。4mものワニの上の綱渡りは高さとは違う恐怖も押し寄せスリル満点だ。なお、ハーネスは7tまで耐えられるので安全性も抜群だ。

 なお、ホテル上という立地を活かしてタイミングが合えばコアラのネリちゃんたちがお部屋を訪問してくれる場合も。コアラ自身の体調も含め、各種条件もあるのでホテル側と要相談となっている。

目の前に広がる「ZOOM」のコース
「ミッドズーム」は最大3mの高さ。全27カ所の障害物を越える初心者コース
ハーネスを装着し、ワイヤに沿ってコースを進む
タイミングと条件が合えば動物園の真下の「Pullman The Reef Hotel Casino」の部屋にネリちゃんたちがやってきてくれることも!?
Cairns ZOOM&Wildlife Dome

所在地:35/41 Wharf St, Cairns City QLD, Reef Hotel Casino
Webサイト:Cairns ZOOM&Wildlife Dome(英語)

 なお、動物園のある「Pullman The Reef Hotel Casino」は5つ星ホテルでカジノを併設した人気ホテル。今回「PRESIDENTIAL SUITE」を見学したが、全面窓とバルコニーからマングローブの森が見渡せ、とても贅沢な空間となっていた。ジャグジー付きのバスやウォークインクローゼットなど長期滞在やハネムーンでも使える室内構成も魅力的。

カジノ側ではないフロント直通のエントランスは比較的落ち着いている
自然光が満遍なく入り部屋はとても明るい
ベッドルームもキングサイズのベッドが入っても余裕の広さ
ジャグジー付きのバスルームもとにかく広い
キッチンスペースも完備しているので手料理も振る舞える
マングローブの森を見ながら優雅な朝食も叶う
Pullman The Reef Hotel Casino

所在地:35/41 Wharf St, Cairns City QLD
Webサイト:Pullman The Reef Hotel Casino(英語)

ケアンズの夜はハーバー沿いの地元の人気店「Ochre Restaurant」でモダン・オーストラリア料理を味わう

 せっかくオーストラリアを訪れたならば、その土地ならではの食材を使った料理を選びたいもの。ならば、オーストラリア固有のブッシュフードを現代風にアレンジした1皿を提供する「Ochre Restaurant」へ。ここは先住民アボリジニが食べ伝えてきたカンガルー肉やクロコダイルにグリーンアント、さらにエミューに天然ハーブなどを美味しくアレンジ。実はグリーンアントは公園などどこにでもいるため気軽に食べられるほど身近な食材。実際に捕まえて生で食べてみたが、レモンをギュッと絞ったような酸っぱさとジューシーさを感じるフレーバーだった。

ハーバー沿いのボードウォークに立地する「Ochre Restaurant」
テラス90席、屋内が60席用意。地元っ子&観光客にも人気なので予約を忘れずに
シェフが厨房で腕をふるっていた

 まずオーダーしたのはブッシュフードが思う存分味わえる前菜「オーストラリアンオードブルの盛り合わせ」(26/40オーストラリアドル、約2418/3720円)。ジューシーで食べ応え抜群の天然スパイスとカンガルーの燻製。エミューのワンタン。チーズ鱈に似たおつまみにぴったりなクロコダイルの燻製。さらに独特の酸っぱさがクセになるグリーンアントのサーモンマリネなどが並ぶ。

 そして、訪れた人が必ずオーダーする名物でカリカリの皮とほろりととろける豚バラが絶品の「二度焼き豚バラとQLD州産炙りホタテ、プラムジャムとカリフラワーのピューレ」(22オーストラリアドル、約2046円)。メインには、地元の生産者から提供された厳選熟成肉(35日)「トマホーク(肉付きリブロース)」(75オーストラリアドル、約6975円)、魚の白身のようなフワフワ食感のクロコダイルとプリッとしたエビをスパイシーなソースでいただく「ワニとエビの塩胡椒風味、ベトナム風ピクルス、レモンアスペン入りサンバル」(22/39オーストラリアドル、約2046/3627円)を追加。

 デザートは「アカシア入りパブロバ、デビットソンプラムのシャーベット、マカダミアナッツノビスコッティ」(16オーストラリアドル、約1488円)などの盛り合わせを注文した。ゆったりとした雰囲気のなかで、なかなか日本ではお目にかかれない食材をたっぷり味わえるのはうれしいもの。日本人スタッフもいるため、ワインやメニューのアドバイスをもらうこともできた。

「オーストラリアンオードブルの盛り合わせ」
「二度焼き豚バラとQLD州産炙りホタテ、プラムジャムとカリフラワーのピューレ」
「ワニとエビの塩胡椒風味、ベトナム風ピクルス、レモンアスペン入りサンバル」
「トマホーク(肉付きリブロース)」
「アカシア入りパブロバ、デビットソンプラムのシャーベット、マカダミアナッツノビスコッティ」
Ochre Restaurant

所在地:6/1 Marlin Parade, Cairns City QLD
Webサイト:Ochre Restaurant(英語)

海に駅と移動に大助かりの立地が魅力。ケアンズ中心部のホテルがやはり便利

 ハーバーから徒歩圏で帰ることのできる立地抜群のホテルならディナーを楽しんだあとでも帰りやすく安心。「Pullman Cairns International Hotel」は先ほど紹介した「Pullman The Reef Hotel Casino」の正面のため、カジノで遊んだあとでもすぐに部屋に戻ることができる。滞在した「City Mountain View Room」は、クイーンズサイズベッドを中心に、落ち着いた色合い。

ケアンズ中心地でアーケードにもほど近い「Pullman Cairns International Hotel」
「City Mountain View Room」にまず入ると目の前にクイーンサイズのベッド
窓際にはお茶を飲みながらくつろげるチェアとテーブル。ウェルカムスイーツもあった
枕元にはミネラルウォーターが1本ずつ
ベッド正面には鏡とテレビなどを配置

 イタリア製大理石のバスルームはかなり広く、コスメグッズをザッと広げても余るほど。浴槽もあるため海やプールで冷えてしまった体をすぐに温めることもできる。アメニティはニューヨークの老舗調剤薬局であり歴史上の人物も数多く愛用した「C.O. BIGELOW」のもの。シャンプー、コンディショナー、シャワージェルにボディローション。そしてフェイシャルソープも2個添えてあった。ボックスの中にはサニタリーバッグに綿棒&コットン、シャワーキャップにソーイングセットなどが入っていた。さらにボディウォッシュ用のヘチマのスポンジと至れり尽くせり。

アメニティも大充実。「C.O. BIGELOW」製であるのがポイント
浴室はイタリア製の大理石仕様

 ベッド横にはクローゼットを用意。アイロンやアイロン台。セキュリティボックスとバスローブにスリッパなどを用意。ミニバーには各種ドリンクにチョコレートバーがイン。「Dilmah」の紅茶が数フレーバー用意され、ホッと一息つくことも。バルコニーには、テーブルとチェア。ホテルのプールや山々、そしてケアンズ市内が一望できる。

クローゼットにはバスローブやスリッパなど一通り揃っていた
セキュリティボックスは鍵を回すタイプ
ミニバーにはドリンク類とチョコレートバー
「Dilmah」の紅茶も複数フレーバー用意され、ウエルカムスイーツとともに楽しめる
バルコニーにはテーブル&チェア
バルコニーからの眺め。ほぼ真下がプールとなっている

 朝食はホテル内の「COCO's Restaurant」を利用。ヨーグルトにミュズリー。各種ブレッドとハーブハニー。種類豊富な野菜とフレッシュフルーツに自分で絞るジューサーもあり、朝からモリモリと食べられる種類と美味しさだった。

パンケーキなど軽く食べられるものからガッツリメニューまでいろいろ揃った
ブレッドのエリアにはカモミールやローズマリーなどのハーブ系ハニーが並ぶ
フレッシュフルーツもふんだんに用意。オレンジは自分で絞りジュースにもできた
ヨーグルトの上にはたっぷりフルーツのピューレがオン
ハムやチーズなどをサンドしてサンドイッチも作れる
グルテンフリーの主食もミュズリーからライスケーキ、ブレッドなどが用意されていた
Pullman Cairns International Hotel

所在地:17 Abbott Street, Cairns City QLD
Webサイト:Pullman Cairns International Hotel(英語)

 グレートバリアリーフを中心にケアンズ市内のスポットを紹介した今回。グレートバリアリーフの美しい海を目一杯感じた次の日は、徒歩圏で見どころ満載の水族館や動物園を訪れて見てはいかがだろう。疲れた体を休めるためにホテルでゆっくりしたあとでも充実の時間が過ごせるはずだ。

 次回は、キュランダ観光鉄道をはじめ先住民アボリジニの文化施設などを訪ねた様子をお伝えする。

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。