旅レポ
オーストラリアの2つの都市とフルマラソンを体験! ブリスベン&ゴールドコースト4泊5日のよくばり旅(その1)
ブリスベングルメと街並みを楽しむ到着日プラン
2017年8月23日 00:00
美しいサンゴ礁に、愛らしいコアラにカンガルー、そしてジューシーなビーフとオーガニック素材のアイテムなどなど魅力満載のオーストラリア。飛行時間は約8時間半ながら時差が1時間と、到着日から時差ぼけもなくアクティブに動き回れるのが魅力だ。今回、クイーンズランド州政府観光局が主催するツアーに参加し、オーストラリア第3の都市ブリスベンと、海岸線やそびえ立つビル群の景色が秀逸なゴールドコーストを訪問した。レポート第1弾はブリスベン到着日に楽しめる街歩きとグルメを中心にお届けする。
深夜便でブリスベンに朝到着。着いた瞬間から観光モードで動き回れる
4泊5日でオーストラリアを満喫した今回の旅。往路に利用したのはカンタス航空のQF62便。20時50分に成田国際空港第2ターミナルを出発し、翌6時55分にブリスベン空港に到着した。機材はエアバス A330-300型機でビジネスクラス28席、エコノミークラス269席の2クラスで運航している。エコノミークラスは2-4-2の8アブレスト。人間工学的に設計されたスリムシートはしっかりしていながら体にフィット。ヘッドレストには調整可能なウィングがある。シートには枕とブラックを基調としたブランケット、ヘッドフォンが用意されている。
シート前面には11.1インチのタッチパネル式の個人用モニターがあり、映画の話題作やテレビ番組、音楽、ラジオ、ゲームなどが楽しめる。モニターの左下にはUSBポートが設置されスマホの充電も。なお、その下の奥行きのあるポケットが便利。スマホやペットボトルが入る大きさで重宝した。座席の下にはユニバーサルコンセントも備えている。テーブルは2段階式。コップの置き場所は手前にある。テーブルの下には機内誌や機内販売のパンフレットなどが入っている。
カンタス航空はオーストラリア人の日常をテーマにした機内安全ビデオが特徴的。メルボルンのファッションショーのランウェイから、シドニー湾での「ワイルドオーツXI」のクルー、そしてバンガラ・ダンスなど思わず見入ってしまう6分21秒。その映像はYouTubeでも公開されている。
離陸してしばらくするとミネラルウォーターを配布。そして機内食の時間に。カンタス航空は一般的なエコノミークラスのようなお盆にすべてが乗っているタイプではなく、ビジネスクラスのように、食事を1皿ずつ手渡ししてくれるのがポイント。
メニューは「寿司盛り合わせ 醤油とわさび添え」「ペンネ、トマト・ラグー、ブロッコリー、パセリ、パルメザンチーズ添え」「ビーフのタラゴン風味トマトソースかけ ローストポテト、グリーンビーン、人参添え」。お寿司が大人気で終了してしまっていたため「ペンネ、トマト・ラグー、ブロッコリー、パセリ、パルメザンチーズ添え」をチョイス。プラスして「温かいベーカリー」とデザートに「ピーチのシュー皮包み アールグレーティークリームかけ」が付属した。
メインは大きめのペンネにたっぷりとトマトをじっくり煮込んだラグーが絡み想像以上の美味しさ。一品料理で簡潔なうえ、テーブル上もすっきりして食事中はかなり快適だった。デザートもシュー皮の中にあふれるほどのクリームが入っており大満足。ほのかに香るアールグレーも◎。ベーカリーもバターが溶け出る温かさでもう1個味わいたかったほど。
なお、就寝時間中にはフレッシュフルーツとしてバナナも配布。着陸90分前には朝食に「卵とベーコンのトルティーヤ」と「季節のフルーツサラダ」が提供された。「卵とベーコンのトルティーヤ」はアツアツの卵にしっかりと味のついたベーコンが入っており、寝起きにはちょうどよい量だった。
あっという間の8時間弱でブリスベン空港に到着。出発が21時50分と遅れたものの、到着時間は定刻どおり。入国手続きは自動化されているためサクッと終了し、8時前には空港の外へ。早速、ブリスベンの市内へ移動し街歩き&グルメ巡りをすることにした。
ブリスベンのシンボルをまずは見学。サインを眺めながら、公園でほっと一息
最初に訪れたのは、ブリスベンのシンボル「ストーリー・ブリッジ」。ブリスベン川にかかるトレス式の巨大な橋梁で、橋の完成に力を注いだ公務員のジョン・ダグラス・ストーリーの名にちなんでつけられた。全長1072mで1940年代の世界恐慌のとても苦しい時代に貧困対策の一つとして建設。橋を2時間ほどかけて登る有料ツアー「Story Bridge Adventure Climb」などのアクティビティが楽しめるうえ、ライトアップも美しく観光名所の一つとなっている。
続いては、ファミリーにも人気&SNS映えする写真が撮れる「ホイール・オブ・ブリスベン大観覧車」にほど近い「ブリスベン・サイン」へ。全長60mの、しかもほどよく速い大観覧車が目印となっており、そのまま道に沿って進むと青空の下、大きなサインが出迎えてくれる。2014年のG20サミット開催を記念して生まれた新名所で、当初は合板製だったため終了後に安全のため撤去された。その後、素材の強化が行なわれ2015年11月に再設置。現在、観光客とともに地元の人々の憩いの場として機能している。
文字のデコレーションはアーティストが1文字ずつ担当。サインの設置はブリスベンにおける文化の象徴の意味を持つともボードに書かれている。なお、サインの周辺は柔らかなゴム製の床となっている。また、まわりのキューブ型のモニュメントや芝生でくつろぐこともでき、旅先ながらまったりした時間が過ごせる。
美味しいチョコレートがたっぷり。人気のコスメでお土産探しも安心
その後は中心地であるシティ(CBD)へ移動し、ショッピングストリート「クイーン・ストリート・モール」へ。ブリスベンの観光情報が集まる「リージェント・シアター&ブリスベン観光案内所」を訪れた。1929年に建造された映画劇場「リージェント・シアター」を改装し、インフォメーションセンターへと生まれ変わった場所で、華やかさと壮大さを感じるエントランスが奥にあり、その美しさは圧倒されるほど。ゴシック様式と帝国時代のスタイルがミックスされた装飾、そして大理石の階段の優雅さにうっとり。雰囲気たっぷりのなかでアクティビティの検索や予約などができるとっておきの場所だ。
インフォメーションセンターで情報を入手し、次は市内最古の商店街「ブリスベン・アーケード」へ。1923年に建てられたイタリア様式のアーケードで、歴史遺産としても重要視されている。独自のこだわりアイテムをラインアップしているショップを厳選しており、ほかでは見つからない商品がずらり。
アフタヌーンティーを楽しめるカフェをはじめ、宝飾関係のリペアショップやオーダーでの販売店が約20店舗。この場所で作り販売するショップが集まっている。まるでタイムスリップしたかのような階段にエレベータ、そして天井とウィンドウショッピングをしながら歴史ある佇まいとショッピングをじっくり楽しもう。
続いては、こだわりカカオで話題のサンシャインコースト・ヌーサ生まれのチョコレート専門店「ヌーサ・チョコレート・ファクトリー」へ。2009年に創業し、祖父、父の代から受け継がれて来たチョコレート作りを活かした製品を販売。特にダークチョコレートは100%ビーガンで、動物由来なしのクオリティ。自然環境の保全とチョコレートの品質を保つためにパームオイルも未使用で、ピーナッツにも触れないためピーナッツフリーだ。
店内には天然木で手作りされた木箱が美しく並び、60種以上のチョコレートを季節の旬に合わせて販売。ドライストロベリーがホワイトチョコでコーティングされた「Freeze-dried strawberrys」やマカデミアナッツ入りの「Sunshine Coast Macadamia」なども人気。とにかく種類の多さで迷うことは確実なので、時間をかけて吟味をしよう。
チョコレートドリンクも人気でそれぞれのパーセントがチョイスできるのもうれしい。29%から90%までお好みの配合で。今回は「73% cacao dark hot chocolate」(4.5オーストラリアドル、約427円)をオーダー。プラスして自分で選んだ袋入りのミックスのチョコレート(7オーストラリアドル、約665円)を購入した。
「73% cacao dark hot chocolate」はとにかく濃い味という印象。とろりと濃厚なダークチョコレートは、現在冬のブリスベンの寒さにはぴったりの温かさ。たっぷり量も入っているので1食分ほどの満腹感がある。
「Freeze-dried strawberries」は、37%のカカオが入ったホワイトチョコレートでコーティング。さっくりとしたドライストリベリーの酸味と甘さがホワイトチョコと相性抜群。77%のダークチョコレートでコーティングした「Victorian blueberries」は、かなりの大人味で苦みとフルーティーさが共存する味わい。
ヌーサ・チョコレート・ファクトリー
所在地:156 Adelaide Street, Brisbane City, QLD 4000
Webサイト:ヌーサ・チョコレート・ファクトリー(英文)
続いては、2006年創業のスイーツショップ「DELLO MANO」へ。こちらもハンドメイドのブラウニーをはじめ、チョコレートを使ったスイーツやケーキが人気のショップだ。
3cmほどの小振りのブラウニーは口に含むと濃厚なチョコレートフレーバーがあふれ出てくる。底に敷かれたナッツもカリカリとした食感でリズムを生んでくれる。人気のフレーバーはやはり「CLASSIC BROWNIE」(1個4.5オーストラリアドル、約428円)。「PEANUTS BUTTER」や「GINGER ORANGE」をはじめ、カラフルな銀紙にくるまれたブラウニーはプレゼントにもぴったり。ブラウニーを包む包装紙も手作りで一つ一つを丁寧にラッピングしているとのことだ。
DELLO MANO
所在地:Tattersalls Arcade, Shop 8 B, 215 Queen Street, Brisbane City QLD 4000
Webサイト:DELLO MANO(英文)
疲れを一粒で吹き飛ばしてくれるチョコレートを口にしたあとは、「パーフェクトポーション」へ。同ショップはブリスベン発のナチュラルスキンケアブランドで、世界から集めた天然素材を使用しており、自然治癒力を高めることをコンセプトに1991年に第1号店をブリスベンでオープン。特にアウトドアシリーズが人気で、ペパーミントやティーツリー、ユーカリなどの天然エッシェンシャルオイルを使用し、肌に優しい使い心地でリピーターも多い。オーガニックコスメの世界統一基準であるCOSMOS認証も取得するなど安全性もお墨付きだ。
スタッフお勧めは、やはりアウトドアシリーズから「outdoor body spray natural insect repellet」(15.95オーストラリアドル、約1515円)。シトロネラ、ニアウリ、ユーカリ、ペパーミント、ティーツリーのエッセンシャルオイルを使った100%天然の防虫スプレーだ。
ほかにも、眠れない日にちょっと使うだけでぐっすり眠れるアロマの「sweet dreams」の各シリーズや、ブレンドしたエッセンシャルオイルが6本入った見た目もカラフルな「lifestyle essential oil blends kit」(89.95オーストラリアドル、約8545円)も自分で使うのはもちろん、ギフトとしても最適だとアドバイスをもらった。
パーフェクトポーション
所在地:230 Albert St, Brisbane City QLD 4000
Webサイト:パーフェクトポーション(英文)
ランチは赤いコンテナが目印の行列必須な人気店で特大バーガーにかぶりつく
ブリスベン散策中に必ず訪れたいのが、地元っ子や周辺で働くビジネスマンの間で話題の「MieL CONTAINER」だ。プレミアムな手作りバーガーを味わえると、常に行列ができている状態。持ち帰りも可能なので、ベンチに座って散歩途中にほおばることもできる。
この日は11時から14時30分までのランチタイムに訪問。ランチ価格のおかげで、通常よりも若干お得に味わえた。オーダーしたのは「MeiL Beef Pattie Burger」(11.90オーストラリアドル、約1130円)、「Mozzarella Cheese Burger」(14.90オーストラリアドル、約1415円)、「New York Burger」(13.90オーストラリアドル、約1320円)の3種類。
MieL CONTAINERの特徴はバンズにブリオッシュを使っていること。「MeiL Beef Pattie Burger」は、バターたっぷりのブリオッシュに、肉厚のビーフパティと新鮮な野菜や、最大限まで甘みを引き出したオニオンジャムやこだわりソースが組み合わさり、一口ほおばると肉汁がじゅわっとあふれ出し、思わず笑顔に。
「Mozzarella Cheese Burger」は、モッツアレッラチーズを揚げたフライが中央にあり、あふれるほどのチーズを楽しめるのがポイント。チーズ好きにはたまらない一品だ。とろっとろのチーズはブリオッシュと、ビーフパティとの相性も抜群。マッシュルームやマカデミア、サワークリームとトマトクリームとのハーモニーとともに、もう一度食べたくなる。
「New York Burger」は、見た目からも分かるように1段目にソーセージととろとろチーズがお出迎え。ビーフパティの下にはトマトをはじめとする野菜にニューヨークスタイルのソースがオン。ブリオッシュで挟むとかなりの大きさながら、ガブリと全部の層を一気に味わうのが通。
サイドメニューとして「Sweet Potato Wedges(M)」(8.90オーストラリアドル、約845円)、「MASSIVE HAND CUT ONION RINGS」(11.90オーストラリアドル、約1130円)も追加。揚げることでサツマイモの甘さがかなりアップしたサックサクのポテトに、ゴロッと大きめにカットされたオニオンリングもアツアツ&サクサク。ソースやサラダと一緒に味わおう。
ドリンクはオーストラリアの定番の味「BUNDABERG GINGER BEER」をチョイス。見た目はビールと思いきや、実は日本でいうところの子供ビール的なもので、小さい頃からオーストラリアに住む人々には馴染みの味。
厳選されたサトウキビと生姜をブレンドし生み出された一杯は、クラシックなボトルを開ける前に逆さにしておくことで生姜の風味が味わえる泡も楽しめる。開けた瞬間から飲み終わるまで強めの炭酸としっかりしたジンジャーの香りでごくごくスッキリと飲める。
個人的にはスーパーや空港でも入手できる「BUNDABERG TRADITIONAL LAMONADE」もお勧めだ。
MieL CONTAINER
所在地:72/88 Mary St, Brisbane City QLD 4000
Webサイト:MielContainer 公式Facebookページ(英文)
オーストラリアのブリスベン到着日の朝からガッツリ楽しめる定番観光地に、人気のブリスベングルメを巡った1日目。次回は、コアラ抱っこやカンガルーとのふれあいを楽しめる「ローンパイン・コアラ・サンクチュアリー」に、朝のヨガ教室、連泊したくなるおしゃれなシティホテルなどを訪れた様子をお届けする。