旅レポ
ハワイ島のカイルア・コナを朝からサイクリング。帰国日もたっぷり楽しめるJAL コナ~成田直行便
潮風を浴びつつホロホロ
2017年9月25日 12:21
- 2017年9月15日 開設
2017年9月15日より約7年ぶりに開設されたJAL(日本航空)の成田~コナ線。ハワイ島へ乗り継ぎなしで行けるのはもちろん、帰国もエリソン・オニヅカ・コナ国際空港からそのまま日本へ戻ることができる。今回の旅は、成田~コナ線の初便となるJL770便に成田から搭乗し、時差の関係で同日となる9月15日10時15分にコナ国際空港到着。翌日にコナ国際空港から12時15分に飛び立つJL779便に搭乗し帰国するスケジュール。往路については関連記事「7年ぶりに復活の初便に搭乗。JALのコナ直行便でハワイ島へひとっ飛び」でお届けしたとおり。この記事では、帰国日の午前中を使い、滞在先のカイルア・コナを散策した様子、ならびに帰国便に関してレポートする。
空港から車利用で約15分。地元気分でカイルア・コナをホロホロ
今回訪れたハワイ島は、ハワイ諸島最大の島。「ビッグアイランド」とも呼ばれており、ハワイ諸島のほかの7つの島が中に入ってしまうほどの大きさ。島1周のドライブには約5時間ほど必要で、11種類の気候帯があり山頂では積雪も。現在も活動中のキラウエア火山から流れ出る溶岩により常に陸地が広がり続けている新しい島でもある。
滞在したカイルア・コナ地区は、エリソン・オニヅカ・コナ国際空港からクルマで約15分ほどで到着する西海岸エリアに位置する港町。山側には名産品であるコナコーヒーの農園が多数。町までのハイウェイ沿いには溶岩台地が広がっており、そのダイナミックさに生まれたままの姿のハワイを感じることができる。
カフェやレストラン、商店で賑わう「アリイ・ドライブ」にほど近い「コナ・シーサイド・ホテル」で1泊。朝一で無料のレンタサイクルを利用しホロホロ(ハワイ語:ぶらぶらする、散歩する)してみることに。なお、貸し出しの際には、写真付きのID(パスポート)とクレジットカードなどが必要だった。ヘルメットと自転車を借り、ロックの仕方を丁寧に教えてもらい、いざ出発。まずはカイルア湾&カイルア桟橋へ。
行動を開始したのが7時ごろだったが、釣りをする人々で防波堤周辺は大賑わい。カイルア桟橋に入るとシュノーケリングやスタンドアップパドルボートを楽しむ人たちも。桟橋の向こう側にはカメハメハ大王が晩年を過ごした神殿を復元した「アフエナ・ヘイアウ」が。
なお、宿泊先で自転車を借りられない場合は「BIKE SHARE KONA HAWAII ISLAND」を利用しよう。「アリイ・ドライブ」沿いに3カ所設置されており、その場でクレジット払いをするプランは、30分以内の利用で1回3.50ドル(約392円、1ドル=112円換算)、300分利用で20ドル(約2240円)の2種類がある。公式ホームページからの申し込みが必要になるが60分以内の利用で1カ月25ドル(約2800円)、30分以内の利用で1カ月15ドル(約1680円)のプランも用意されている。
写真などを撮りながら走っていると30分はあっという間。できれば300分利用やマンスリーを使った方がお得だなと、実際に「アリイ・ドライブ」を走っていて感じた。
BIKE SHARE KONA HAWAII ISLAND
海岸線を走りながら、「コナ・イン・ショッピング・ヴィレッジ」の前を通り、そのままハレ・ハラワイ公園へ。青い海と空を堪能しつつ、以外と荒い波を横目に地元気分で海岸線をひた走る。なお、自転車専用レーンは特に見当たらないため車道を走ったが、土曜日&早朝でクルマの通りが少なかったのはありがたかった。
寄り道をしながら7時50分ごろに朝食のために目指していたアサイボウルの人気店「BASIK CAFE」へ到着。8時オープンと同時に入店し「PUNA」(11ドル:約1232円)をオーダー。2010年にオープンした同店はアサイボウルとスムージーの専門店。ハワイ島の文化を取り入れたメニューで無農薬にこだわっており、観光客はもちろん地元民にも愛されている。メニュー名もユニークでキラウエアやプナなどのハワイ島にちなんだ名前が付けられているものも。
朝食に注文した「PUNA」はアサイにヘンプミルク、ケアホレで育ったスピルリナをブレンド。トッピングにグラノーラ、ストロベリー、地元産バナナに天然のヘンプ種、新鮮なブルーベリーに地元産のハチミツがたっぷり。
こぼれないように静かにスプーンですくい、口に入れた瞬間、ヒンヤリ冷たいアサイが瞬時にとろけ、ハードめのザクザク食感のグラノーラとベリーの甘酸っぱさのハーモニーが押し寄せ幸せの頂点に。今回はSサイズをオーダーしたが、ラージをオーダーすればよかったと思うほど。
オープンエアの2階席からは、海も見え、まったりしながら味わう時間はもう格別。宿泊先からは徒歩で20分弱、自転車ならば5~10分ほどで着くと同時に、すぐ手前に「BIKE SHARE KONA HAWAII ISLAND」のステーションもあったので初訪問でもかなり利用しやすい立地となっている。
BASIK CAFE
営業時間:8~15時(平日・土)、9~15時(日)
所在地:75-5831 Kahakai Road, Kailua-Kona, Hawaii 96740
Webサイト:BASIK CAFE
8時30分頃に朝食を終え、次は「KTAスーパーストア」へ。創業100年以上の老舗スーパーでハワイ島で6店舗を展開し、まさに地元密着型スーパー。前日、初便到着時にプレゼントされたものの中にもエコバッグが入っており、絶対にハワイ島滞在で訪れるべきショップと言えるのだ。パラニロード沿いの「KONA COAST SHOPPING CENTER」内に「KTAスーパーストア」のカイルア・コナ店を目指し再び出発。
店内に入ると地元産のフルーツや食材がぎっしり。生産地の表示が一目瞭然なのでハワイ以外の食材かどうかも分かりやすい。ハワイ語の表示もありサイドのQRコードを読み取ると発音が流れるシステムでとても勉強になる。
生鮮食品だけではなく、デリ関連も充実。ポケは種類も豊富で新鮮。御飯と一緒に買えばささっとボリューム満点のポケ丼のできあがり。
さらに、KTAスーパーストアでは地元の企業との連携で地元の誇りと持続可能性を追求しハワイ産の食材を使ったオリジナルブランド「Mountain Apple Brand」を提供。現在50社ほどのローカルベンダーと契約し200種類以上もの製品を店舗で購入することができる。目印は「Mountain Apple Brand」ロゴ入りのシール。ドリンクなどはもちろんサンドウィッチにデザートなどのデリでも見つけることができるので、手に取ってみてはいかがだろう。
KTA Super Stores(KTA Kailua-Kona)
営業時間:5時~23時
所在地:Kona Coast Shopping Center 74-5594 Palani Road Kailua-Kona,Hawaii 96740
Webサイト:KTA Super Stores
ほかにも地ビールやコナコーヒー農園など訪れたい場所は目白押しだったが、タイムリミットが近づき2時間40分ほどでホロホロは終了に。次回訪れるべき場所の目星をつけながらホテルへと向かい自転車を返却&チェックアウト。そのまま10時に空港へと出発した。なお、コナ名物のサンセットは前日ホテル到着時に少しだけ。次回は完璧な状態で楽しもうと誓った。
日本語表記の案内板でスムーズにチェックイン&移動。開放感溢れるオープンスペースで搭乗待ち
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港のJALチェックインカウンター付近には、鶴丸ロゴのボードがあり、タクシーなどで移動した際もすぐに見つけられるようになっている。ボードの目の前がチェックインカウンターとなっており、大きな鶴丸マークもカウンターのバックに掲げられているので一目で分かる。
オープンエアタイプの建物ながら、高い屋根の内側にはシーリングファンが設置され、外は気温30℃ながらも想像以上に快適だ。なお、カウンターには、日本語表記で次に向かうターミナル1の保安検査場への行き方も説明されていた。また、保安検査場手前にも案内ボードがあるので安心感も。
保安検査などに時間がかかり、11時45分に搭乗ゲート付近へと入ることができたが目の前に広がる開放感にびっくり。オープンスペースのため、暑い場合はスーベニアショップでお土産を探したり、売店でトロピカルフレーバーで人気の「FrutStix Creamy Coconut」(3ドル:約336円)を頬張ってみたりして、最後までリゾート気分を満喫してみては。フルーツバーは、100%ナチュラルな成分のみを使用。Creamy Fruit Barsシリーズのココナッツ味を食べたが口溶けなめらかでココナッツファインがほどよく入っており、とにかくボリュームもあるのでクールダウンに最適だ。
なお、搭乗ゲート付近にはレイ・メイキングをするブロンズが鎮座。今回の滞在中無料のレイ・メイキングを体験し、制作方法を学んでいたため親しみも感じた。体験では糸を通した約20cmほどの長さのレイニードルに小振りのオーキッドを60個ほど使い制作。さらにティーリーフを使ったお守りにもなる難しいレイにも挑戦。ティーリーフをひたすらねじってねじって重ねて重ねてを繰り返し、かなり力を使う作業であったことを思い出した。
ゆったりシートの「新・間隔エコノミー」で疲れ知らず。就航記念限定クッキーでハワイ島に思いを馳せる
いよいよ搭乗ゲートが開き、JL779便に向かうことに。ランプエリアを歩いてタラップまで向かうと、初便到着時同様に操縦室から手を振る機長の姿を発見。帰国便の使用機材もボーイング 767-300ER型機(SS6)。エコノミークラスは、JAL SKY WIDERの「新・間隔エコノミー」となっている。機内に入ると初便同様に旅の手帳を発見。書き込みが増えていた。座席にはハワイ線限定のスリッパとともに枕、毛布を配置されていた。
離陸後に機長から「昨日就航しましたコナ~成田線直行便をご利用いただき誠にありがとうございます。ますます皆さまの利便性が高まるよう社員一同努力を続けて参ります」と挨拶。また、旅の手帳の紹介もあり、ハワイ島での思い出をぜひ綴ってほしいとのアナウンスがあった。
しばらくするとスナック&ドリンクのサービスが開始。ハワイ線で味わえる「スカイ・ロワイヤル」をオーダー。JALオリジナルドリンクスカイタイム“キウイ”とスパークリングワインをミックスした1杯で、ほんのりフルーティーな味わいにワインがベストマッチ。亀田製菓の「あられミックス」とともにいただいた。
機内食までの時間は機内Wi-Fiサービスを利用してみた。1時間10ドル15セント(約1137円)でスピードテストをしてみたがダウンロードが3.42Mbps、アップロードが0.12Mbpsに。数値は上記のように出たが、実際利用したところSNS関連の表示や画像アップロードにあまりストレスを感じることもなく利用できた。なお、専用サイトにログインすると画面に残り何分使えるかも表示される。プランは1時間、3時間、24時間でデータ使用量は無制限。フライト中はたっぷり時間があるので容量無制限はありがたい。
帰国便の機内食はメインが「シュレッドポークのパスタ トマトソース」または「鶏の生姜焼き風 ご飯添え」。「鶏の生姜焼き風 ご飯添え」をチョイスしたが、生姜の風味がほんのり大きめチキンと合わさりほっとする美味しさ。副菜の「ポテトサラダとプロシュート」は生ハムの塩気がポテトサラダの旨さを引き立たせる。「胡瓜と若布の酢の物」はさっぱり味で食がついつい進む。
ハワイ島のお土産の定番「ビッグアイランド・キャンディーズ」も提供される。「PINEAPPLE SHORTBREAD」と「GREEN TEA DIPPED BUTTER SHORT BREAD」の2枚が鶴丸ロゴ入りのボックスにイン。パイナップルの風味がきいたトロピカルな味わいのショートブレッドと、濃い味の抹茶とバターの風味が効いたショートブレッドがセットとなっている。
また、デザートとして「TROPILICIOUS ice cream & sorbet GUAVA RASPBERRY DREAM」も。グァバのジューシーな味わいにラズベリーが組み合わさりさっぱり。スッと食事の脂を流して、口の中をリフレッシュしてくれる。
さらに、コナ~成田線のコナ発の便では2018年3月31日までコナ線就航記念として「就航記念特別クッキー」を機内でプレゼント。「KONA」「アロハシャツ」「ハイビスカス」「ヤシの木」「カメ」の5種類をランダムに配布。印象的なハワイ島の風景などをアイシングで表現している。
なお、JALでは就航に合わせ「みんなのハワイ島 SHARE CAMPAIGN」を実施中。そのため、「コナの思い出を空の上からシェアしよう!」とフライト中1時間Wi-Fiが利用できるクーポンコードもクッキーとともにプレゼントしていた。もちろんクッキーを撮影するだけではなく、フライト中もSNS映えする1枚が撮れるイベントも開催。フォトプロップスやボードが機内に用意されており、とっておきの写真も撮ることができるのだ。撮影したい場合は客室乗務員よりクッキーが配られたタイミングで相談してみよう。
到着前には軽食の提供も。「ツナクロワッサンサンドイッチ」を中心に「UPSTATE FARMS」のラズベリーヨーグルトとドリンクを用意。バターの風味をしっかり感じられるクロワッサンに挟まれたツナサンドは安定の美味しさで、一眠りした体にちょうどよい量となっていた。
8時間弱のフライトを終え無事に成田国際空港に16時過ぎに到着したJL779便。到着時には「日本航空では9月15日より成田~コナ線の直行便を開設いたしました。皆さまにはハワイ島コナより就航2日目のフライトにご搭乗いただきまして機長、乗務員はじめ社員一同、心よりお礼申し上げます。オアフ島とはまた違った雄大な自然とゆったりと上質なハワイの旅を日本航空の翼がお届けいたします。ぜひまた次のご旅行もハワイ島コナへと足をお運びください」とアナウンス。搭乗への感謝と就航の喜びが込められたアナウンスだった。
9月15日から就航した成田~コナ線の往復直行便。今まで知らなかったハワイ島の魅力を短い滞在時間ながら感じることができた。同時にもっと知りたいと思うこともできた。
少し長めの滞在でゆったりとろける時間を、そして火山をはじめ雄大な自然のパワーを肌で実感しに、もちろん街歩きや地元ならではのグルメも一緒に味わって最高のバケーションを直航便で行くことのできるハワイ島で過ごしてみてはいかがだろう。