旅レポ

全面リニューアルしたシェラトン・ワイキキ内の「JALPAKアロハラウンジ」を訪ねて

安心&頼れる現地のサービスが充実

2017年1月12日 リニューアルオープン

「シェラトン・ワイキキ」内の「JALPAKアロハラウンジ」

 ジャルパックは、2017年1月12日に「シェラトン・ワイキキ」内の「JALPAKアロハラウンジ」をリニューアルオープン。同施設は、ジャルパックの商品購入者を対象にしたハワイ滞在をより便利にサポートしてくれるラウンジで現在オアフ島(ワイキキ)に5カ所。ハワイ島、マウイ島に各1カ所ずつ設置されている。今回リニューアルオープンしたラウンジはそのなかでも最大級の面積を誇り、より多くの利用者が滞在を快適に過ごせる工夫が満載だ。同ラウンジが2月17日に報道公開されたのでリポートする。

利便性の高さを追求した構成で、滞在時のお手伝いからお土産までを網羅

 今回リニューアルオープンした「シェラトン・ワイキキ」内の「JALPAKアロハラウンジ」は敷地面積約430m2で、「受付カウンター」「タブレットステーション」「ギフトショップ」「キッズスペース」「ロッカールーム」「パウダールーム」に「授乳室」。そして「フリースペース」からなるジャルパックの旗艦ラウンジだ。営業時間は8時から21時まで。なお、ジャルパック利用者の早朝便の集合場所としても開放している。

 ラウンジは無料Wi-Fiの提供や緊急時の連絡、タクシー呼び出しなどの対応、オプショナルツアーや人気レストランの予約受付にお土産の購入などをはじめハワイでの滞在をより豊かにするサービスが揃う。

 場所はジャルパックが取り扱う旅行客が一番多い「シェラトン・ワイキキ」内にあり、トロリーの停留所が徒歩で約1分ほどであるなど利便性の高さが強み。また、雨に濡れることなくホテルから移動できるなど、使いやすさが増し利用者の数も以前より増加傾向にある。

「シェラトン・ワイキキ」のエントランスの右側のスロープを上がると「JALPAKアロハラウンジ」に到着。ボードが出ていると営業中だ。外からも分かるように窓にも大きくロゴが掲げられている

 まず入り口横のモニターにはジャルパック利用者が搭乗する翌日の出発案内を掲載。フライト便、到着空港とともに、モーニングコールの時刻と荷物回収時刻、そしてラウンジの集合時刻を表示。ツアーや団体で利用した際の時刻確認がスムーズにできる。今後は、トロリーバスの運行時刻の変更案内や現地情報なども掲示予定だ。

 ラウンジ内に入って左側に進むと受付カウンターがあり、通常は5名、混雑時は最大10名のスタッフがオプショナルツアーの申し込みや支払い、質問などを受け付けてくれる。右側は到着時のブリーフィングや帰国時の集合場所となるフリースペース。壁にはグループ利用者向けのスケジュールが張り出されている。次のスケジュールが分からなくなったときに訪れればすぐに確認ができるのは心強い。現在は紙を貼っての対応だが、今後はモニターにて案内予定だ。

エントランスにはロゴが掲げられている
入口の扉横には帰国時の案内を表示。左は受付カウンターを設置
右はレッドを基調としたカラーリングとデザインの集合場所となっている。団体向けにスケジュールも掲示。今後はモニターにて対応

 到着した利用者向けのブリーフィングエリアには、ズラリと椅子が並べられ最大で120人が一度に説明を受けることができるほどの広さ。また、フリースペースには、3人で使える机と椅子が6セット並べられており、ゆっくりとオプショナルツアーの検討や「アロハライブラリー」のハワイ関連書籍から情報収集なども可能。“SEASONAL”“DINING”“BEAUTY”“ACTIVITY”“SIGHTSEEING”など目的別に分かれてガイドやパンフレットが揃っているので探しやすい。

 また、「タブレットステーション」も併設されiPadを4台設置。ネットを使った情報収集にも対応している。見つけた情報はWi-Fi対応のプリンターで即プリントアウトが出来るのもうれしい。なお、利用者のタブレットやスマホからのプリントもできる。

机と椅子が並べられ、ゆったりと情報収集やオプションの検討が可能
「アロハライブラリー」にはガイドブックやパンフレットが並ぶ
タブレットを使った情報収集もできる。プリントアウトのサービスが便利。USBポートもあり手持ちの端末からの検索でもバッテリー切れの心配もない

 フリースペース横には、多目的スペースも完備。大型の団体の特別デスクの設置をはじめ、防音効果のあるパーテーションを使用することで中規模、小規模グループが同時に到着しても一度にブリーフィングができるようになっている。同時に利用者の要望に応える形でフラダンスのイベント時には練習スペースとして、また、催し物用スペースとしての利用も可能だ。

 現在同スペースにて「JALPAKアロハラウンジ 写真展」を開催中。ハワイのステーキをフィーチャーした写真が並ぶとともに被写体となった店舗でステーキをたっぷり味わえる「JALPAK ディナープラン」も紹介。「アズーア」「ルースズ・クリス・ステーキーハウス」「ハイズ・ステーキハウス」のメニューと、ハワイで味わえる絶品ステーキとその歴史が垣間見られる展示となっている。

広々とした多目的スペース
防音のパーテーションを使い利用者にブリーフィングが可能。現在はリニューアルオープン記念として写真展を開催中
最大で120脚の椅子を用意し、団体利用の場合も一度にブリーフィングが可能

 ファミリー層にもうれしい設備が整っているのが同施設のポイント。「キッズスペース」では、子供向けの映像作品が楽しめたり、ちょっとしたおもちゃが用意されたりと、チェックインまでの時間を楽しく過ごせるようになっている。また、個室タイプの「授乳室」も完備され、椅子とふんわり触感のマットが敷かれている。希望者にはおむつなども提供してもらえるので、急に必要になった際にはスタッフに声を掛けてみよう。

 また、ベビーカーなどの貸し出しも可能。基本的には日本でのツアー申し込み時に予約をする形となっているので忘れずに。3輪タイプの「AirBuggy mimi」または通常タイプのコンビのいずれかとなっている。「授乳室」近くには、「パウダールーム」も併設。夜通しのフライトでメイクを直してから街中に出掛けたい女子にはうれしい。

「キッズスペース」は原色を使い明るい雰囲気。常に目が届く部屋のサイズ感となっている
「授乳室」には椅子とマットの2種類が設置されている。おむつ類も希望者には提供
各施設の案内も文字が大きく視認性が高い
ベビーカーの貸し出しは基本的に事前予約が必要。「AirBuggy mimi」「Combi」の2種類
「パウダールーム」には左右にライトが付いた大きなミラーが。部屋に入るのを待たずにここでメイクを直せるのは便利

 フロアの奥には暗証番号式のロッカーを36台設置した「ロッカールーム」も。番号を忘れたときもスタッフの確認後、鍵を開けてもらえるので安心。比較的小さめサイズのため、大きな荷物はカウンターに預ける。不審なものが入っていないかをチェックできるよう大きな窓があり防犯対策も施されている。また、防犯カメラも設置してセキュリティ面も強化。部屋に入る前に一時的に預けたいという要望が非常に多かったため、効率化を計るためにも自分自身で入れるスタイルを採用。使い勝手のよさを追求している。

ロッカーは全部で36台。ちょっとした荷物や購入したお土産を保管するのに最適。営業時間内に利用が可能

 滞在中に意外と時間がかかってしまうのがお土産探し。自分用に、友人や会社へ、定番のナッツやチョコレート、コーヒー類から話題のスキンケアアイテムまで揃った「ギフトショップ」も併設。チェックインまでの時間が有効利用できる。到着日に限り10%オフになるうれしいサービスもある。時間に限りのある滞在を自分のためにたっぷり使うためのひとつの有効な手段だといえるだろう。

「ギフトショップ」にはジャルパックおすすめの人気アイテムが並んでおり、到着日は10%オフとなる

 なお、今回の「シェラトン・ワイキキ」内の「JALPAKアロハラウンジ」に関してJALPAK International Hawaii,Inc.の青木俊樹社長に話を聞いたところ、「リニューアルにあたり2015年よりプロジェクトチームを発足。プロジェクトメンバーは女性を中心とし、女性目線での施設構成を考えました。だからこそ、ファミリーやハワイ好きの女性のニーズに応えた授乳室や、パウダールームの設置に至ったと思います。

 他社のラウンジも見学するなど1年以上かけて使い勝手のよさを研究し、いろいろな意見を出し集約していった結果が今回のラウンジです。オプショナルツアーやトロリーの発着場所も近く立地的にもいい場所ですので、より多くの方に立ち寄っていただきたいです。ウォークインで来ていただていてオプショナルツアーも気軽に予約ができますし、滞在時のコンシェルジュ的な役割も担っています」と答えた。

 今回制服を一新し、JALグループ地上職スタッフと同じデザインとなったのも注目のポイント。それに関しては次のように話してくれた。

「制服が新しくなったことで、今まで以上にスタッフ自身もピリッとし、JALグループの一員であることをより意識したと現場からも好評です。実際にJALの制服規定はとても厳しく、着用したことで社員のモチベーションもかなり上がっています。さらに高品質のサービスを提供しながら、スタッフ自身ももうワンランク、ブラッシュアップしていきたいと考えています。

 個人に対するきめ細かいサービスを目指し、ソフト面で他社サービスとの差別化も図っていきます。現在、地上職スタッフの制服を着用しているのは、世界各地のラウンジの中でもハワイのみ。JAL、ジャルパック、JALPAK International Hawaii,Inc.と孫会社に我々はあたりますが、グループ全体でお客さまをおもてなししていく、そしてジャルパックとしてはハワイでは絶対に負けないぞという心意気の表れでもあります。高付加価値という部分に力を入れ、ホテルのフロアやお食事など独自の仕入れで、熟年層やファミリーに喜んでいただける戦略を打ち出していきたいですね」

JALグループ地上職スタッフの制服を新たに導入。利用者としては、見慣れた制服に安心感も

 また、JALPAK International Hawaii,Inc.のマネージャー白鳥俊司氏にもリニューアルオープン後の利用者の流れに関して話を聞いた。

「リニューアルにあたり、“使いやすい”“居やすい”“売り上げに貢献にする”の3本を柱に新ラウンジを構成しましたが、オプショナルツアーとともに「ギフトショップ」も好評で前年比を上回る伸びです。夜間ラウンジとしても場所的に利便性が高まったため、利用者の増加も肌で感じています。現在、到着のお客さまが120名ほどに加えて、問い合わせで毎日150~200名前後のお客さまが利用されています。ジャルパックのお客さまとJALを利用したお客さまを中心に「シェラトン・ワイキキ」の宿泊ゲストが6割です。

 窓もあり、開放感のある空間で、しかもホテルに近い場所。比較的ゆったりもできますし、時間をかけて旅の相談やお土産を検討したり、時間を有効に使える施設にパワーアップ。滞在中のちょっとしたご相談から、気になる話題のお店の予約まで、ぜひお気軽に立ち寄っていただけたらと思います」

JALPAK International Hawaii,Inc.のマネージャー白鳥俊司氏(左)とJALPAK International Hawaii,Inc.の社長の青木俊樹氏(右)

 なお、ラウンジは入り口から内部に至るまでジャルパックの色調を採用。赤を基調としながら、ブラック、グレー、ホワイトを使い清潔感ある空間が広がっている。滞在中幾度も訪れたが、オプショナルツアーの申し込みや相談のために利用者が常に訪れていたことが印象的だった。ラウンジでは無料のミネラルウォーターも提供し、買い物の途中で喉の乾きを潤せたり、突然の雨の際にはロゴ入りの長傘の貸し出しなども行なうなど、旅の途中の“欲しい”や“困った”を解決する強い味方となってくれる。

JALの機内で復路でも配布される「ハワイウォーター」を利用者に提供。ロゴ入りの傘の貸し出しもするなど至れり尽くせり

 滞在最終日には、ツアーの最終的な点呼や空港へ向かう際の移動案内、そしてお見送りもラウンジスタッフが行ない、到着日から帰国日までファーストタイマーやシニア、ファミリーと幅広い層に対し安心感がずっと続くサービスとなっている。楽しみが詰まったバケーションをより充実した時間にするとともに、もしものときに手助けをしてくれる「シェラトン・ワイキキ」内の「JALPAKアロハラウンジ」。一度利用したら、また使いたくなる場所だ。

新制服を着用したJALPAKアロハラウンジのスタッフ

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。