旅レポ
就航70周年の八丈島線、まだ知らない東京離島がここにある。「ANA Pocket」で楽しい絶景&グルメ旅へ!
八丈島空港スタッフが語る“島愛と復興への想い”
2025年12月22日 12:30
- 2025年12月 時点
ANAの羽田~八丈島線は、今年で就航70周年の節目を迎えました。羽田空港からわずか約55分で行ける八丈島。東京都に属しながら、温暖な気候や豊かな自然に恵まれ、かつては「東洋のハワイ」としてレジャー人気を集めたのどかな町です。2025年秋、二度の台風被害に遭い、今も生活への影響が続いていますが、徐々に復興に向かって進んでいます。
今回は、“すべての移動で”マイルが貯まるスマホアプリ「ANA Pocket」(Android/iOS版)を活用しながら八丈島を巡る、ANA X主催のモニターツアーに参加。活火山が生んだダイナミックな地形や透き通った八丈ブルーの美しい海、島食材を使ったグルメを堪能してマイルを貯めつつ、人々の暮らしを支えてきた八丈島空港のスタッフにも、八丈島の今を取材してきました。
「ANA Pocket」フル活用! 八丈島の1泊2日モデルプランを紹介
八丈島は、面積約69.11km2、人口約6700人ほどの島。ドライブやサイクリングで周遊するのにうってつけの規模で、夏は海水浴やアウトドア、冬はホエールウォッチングや満天の星を楽しめるなど、一年を通じてアクティビティが多彩。しかも島内には、絶景を眺めながら温泉に浸かれる公共施設の露天風呂や足湯が点在しています。
スマホアプリ「ANA Pocket」の仕組みは、飛行機・電車・クルマ・自転車・徒歩などでの移動距離に応じて自動でポイントが貯まり、日常のなかでも気軽に“ポイ活”できるというもの。また、訪れた先々でアプリを開き“チェックインチャレンジ”に挑戦したり、移動手段と距離に応じた「徒歩で1km移動しよう」などの移動チャレンジに事前に参加表明して達成すれば、さらに多くのポイントを獲得。こうして貯まったポイントを使って“ハズレなしのガチャ”を引くことでマイルが増えていきます。
今回訪れたのは、主に以下のスポット。ANA羽田~八丈島線は1日3便(朝・昼・夕)を運航しているので、搭乗する便によっては1泊2日でたっぷり滞在・観光することができ、その分ポイント・マイルも貯まります。
1日目
07:25 羽田空港発(ANA1891便)
08:20 八丈島空港着 ✔
09:00 レンタカーで絶景スポット「八丈富士7合目」へ ✔
10:00 「八丈島歴史民俗資料館」を見学 ✔
11:30 「あそこ寿司」でランチ ✔
13:00 手ぶら釣り体験
16:00 地酒「坂下酒造」見学 ✔
17:00 ホテル「リードパークリゾート八丈島」到着 ✔
19:00 夕食「梁山泊」で郷土料理を堪能
22:00 ホテル屋上で星空鑑賞。大浴場で疲れを癒やす
島のシンボル「八丈富士」。クルマで行ける7合目には牧場展望台も
八丈島の北西部にそびえる八丈富士(東京都八丈町大賀郷)は標高854m、東京諸島のなかでも最も高い山です。その名のとおり、富士山のような円錐形が特徴で、中央にぽっかり空いた噴火口のまわりを一周する「お鉢巡り」も有名。
山の中腹、7合目付近にある町営牧場「ふれあい牧場」(東京都八丈町大賀郷5627-1)も展望スポットになっていて、まるでジオラマのような八丈島の街並み、空港から飛び立つ飛行機、太平洋を一望できます。
ここではジャージー牛や肉用牛の黒毛和種が放牧されており、のんびり草を食む牛たちの姿を間近で見ることも可能です。GW・夏休み・年末年始などの連休には、牧場内でジャージー牛のソフトクリームやプリンも味わえますよ。
八丈島は江戸時代“流刑の島”だった。歴史民俗資料館で成り立ちを知る
続いて訪れたのは、10月1日にリニューアルオープンしたばかりの「八丈島歴史民俗資料館」(東京都八丈町大賀郷1186)。旧東京都八丈支庁庁舎(国登録有形文化財)を活用した資料館で、耐震工事による一時休館を経て、展示内容もパワーアップした新しい施設へと生まれ変わりました。
見どころは、迫力ある3面映像で島の成り立ちを紹介する没入シアターや、島にある遺跡と出土品(土器や人骨レプリカなど)を中心に縄文時代の暮らしを学ぶコーナー、伝統工芸の絹織物「黄八丈」の巨大な織機やサンプルを見られるコーナーなど。
また、かつて“流刑の島”として流人を受け入れていた八丈島。江戸幕府の流人制度と歴史について学ぶこともできます。
ほかにも1955年(昭和30年)ころ、のちにANA(当時は日本ヘリコプター輸送)に吸収合併される藤田航空(前身は青木航空)が八丈島線を開設したときの写真が展示されていました。
当時は今のようなジェット機ではなく、小型のヘロン機でしたが、民間の航空路線が誕生したことで、それまで定期船で14時間だった東京~八丈島間が、1時間20分に短縮。昭和40年代には名古屋便も就航し、空港は活気にあふれていたそうです。
とにかく魚が美味い! 釣って、食べて、買って、八丈グルメを堪能
八丈島に来たらマストで食べたいのが「島寿司」。島の近海で獲れた新鮮な魚を醤油ベースのタレで漬けた“漬け寿司”が伝統で、主にカンパチやシマアジ、メダイ、トビウオといった白身魚を使用します。シャリは甘めで、ワサビの代わりにカラシを塗るのも大きな特徴。ぷりっと引き締まった甘くて濃厚な白身の漬け握りに、ツーンとした辛さが効いて、やみつきになるお寿司です。
例えば、ランチで訪れた「あそこ寿司」(東京都八丈島八丈町三根361)は、地元の人に愛される昭和31年(1956年)創業の老舗。その日の仕入れによってネタは異なりますが、今回いただいた島寿司9貫セットでは、カンパチ、メダイ、そして甘辛く煮た岩海苔が提供されました。特産・岩海苔のめずらしい握り寿司が食べられるのも、八丈島ならではです。
夕食で訪れた居酒屋「梁山泊」(東京都八丈島八丈町三根1672)も島随一の人気店。島唐辛子醤油でいただく地魚のお造りをはじめ、くさやチーズや古漬けの島たくあんといった郷土食をアテに、地酒を味わうことができます。なかでも名産“明日葉”の天ぷらは揚げたて絶品!
また、八丈島は釣りスポットとして知られ、この店では客が持ち込んだ魚を捌いて提供してくれるサービスも。さっき我々が昼間の堤防釣り体験でゲットしたばかりの“オジサン(ヒメジ)”も、刺身にしてもらい美味しくいただくことができました。
一風変わって、本格ピッツァの店「PIZZA PARADISO」(東京都八丈島八丈町大賀郷4981-1)もオススメ。海外リゾートに来たかのようなおしゃれな店内では、八丈島産のモッツァレラチーズや肉厚しいたけを使った石窯焼きピッツァを味わえます。ドリンクは、自家製の八丈島産レモンがごろごろ入ったレモンスカッシュがイチ推しです。
オーシャンビューが自慢のホテル「リードパークリゾート八丈島」
今回は「リードパークリゾート八丈島」(東京都八丈島八丈町三根5392)に宿泊。八丈富士の山麓、太平洋を見渡す高台に建つ全74室の島最大規模のホテルで、八丈島を舞台にしたアニメ映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」の劇中に登場したことでも有名。
露天風呂付き大浴場やレストラン、ショップなどを併設し、朝食ビュッフェでは新鮮なジャージー牛乳を使ったフレンチトーストやヨーグルト、カレーなども。また、夜にはホテル屋上で星空鑑賞も楽しめます。
“日本一難しい空港”のスタッフが語る、島愛と復興への想い
半世紀以上にわたり島と本土を結び、人や物資、そして島の暮らしを支えてきたこの路線は、八丈島にとって欠かせない“生命線”。全日本空輸 八丈島空港所 所長 塩入康夫氏をはじめ、空港で働くスタッフたちに話を聞いてきました。
ひょうたん形をした八丈島の、ほぼ中心に位置する八丈島空港。ANAが独自に定めた飛行場区分において、国内空港で唯一「カテゴリーD(デルタ)」に属しており、複雑な地形の山々から吹き下ろす風によって常に気流の乱れにさらされています。
「ANA八丈島線は、今年4月に就航70周年を迎えました。その70年もの間、大きなトラブルなく、安全運航を諸先輩たちが支え続けてきました」と、塩入所長。「その先人たちが培ってきた並みならぬ安全運航への強い想い、これを確実に受け継ぐべく“一機入魂”の精神で、この先も支え続ける使命があります。そんなイズムが、現在のスタッフに浸透しているところが、八丈島空港の強み」だといいます。
八丈島は小さな島であり、空港スタッフと利用者とのあいだで“顔が見える近しい関係性”も特徴。そう語るのは、ANAが現地グランドハンドリングを委託する八丈島空港ターミナルビル 受託業務責任者 村川陽亮氏。
搭乗客のなかには顔見知りも多く、毎朝、八丈島路線を利用して病院に通う島民もいて、「まるで自分の身内が搭乗しているような意識で接しており、生活路線としての意義を担っている」のです。
そんな使命感を背景に、ここでは全国でも類を見ない、きめ細やかなオペレーションを行なってきました。例えば、八丈島特有の気象現象である“島曇り(島全体を覆うような低い雲)”などで視界が急変した際の着陸支援業務に特徴があります。多くの航空会社の場合、視界不良時は1時間ごとに更新される気象情報を基に、出発地への引き返し(エアターンバック)を判断します。
しかし八丈島空港では、地上スタッフが自ら滑走路の端までクルマで走り、実際の風の変化や霧の動きをその目で確認し、アプローチのタイミングを具体的にパイロットに助言します。飛行機は上空で待機しますが、その時間はわずか10~20分。
「八丈島ではどういった風が吹いていても気流が乱れる。悪天候の場合にはなおさらパイロットの操作技術が必要になる」そう。だから、蓄積したデータや基礎分析、航空気象情報だけではなく、「実際の目でみたタイムリーな情報を伝えることが重要」と村川氏。
「あと10~20分待てば降りられるチャンスがある」と考え、安全を最優先しつつも、観光客の期待や島民の生活の足を確保するための一瞬のチャンスに賭ける。「ここまでやるのは全国で私たちだけかと思いますが、“一機入魂”のオペレーションこそ一番大事にしている」と強調していたのがとても印象的でした。
「ぜひ八丈島に来てほしい!」。でも復興途上にある今「なんだこの島って思われちゃうのは悔しい」と、複雑な心境を明かしたのは、同じく八丈島空港ターミナルビル 受託業務課の岩本友花氏。
台風の影響による倒木で、一部道路が通行止めになっていたり、断水はすでに復旧したものの節水のため温泉施設が休止になっていたり、飲食店がディナー営業を控える自粛ムードが残っていたりと、「せっかく来てくれた観光客が万全ではない状態の島を見て“残念だね”と思ってしまうのはやはり本意ではない」といいます。
しかし今、温泉施設やホエールウォッチングなどのアクティビティは徐々に再開し、ホテルでは客足が戻り始めており、観光客を迎える準備が進んでいるとのこと。年が明け、春のベストシーズンには、また思いきり島旅を満喫できそうです。
八丈島の推しポイントを1つ挙げるなら?という質問に、「私はダイビングをやってるので海が好きですが、同率一位で譲れないのがご飯です!」と岩本氏。「どこの飲食店に行っても、まるで知り合いの子供かのように接してくれ、どこに行っても美味しいし楽しい。あの時間も大好き」と島愛を語ってくれました。
さらに同課の安形光希氏は、「自分のナンバーワンはもう、八丈富士ですね。八丈島は天気が悪いときが多いのですが、スカっと晴れた日の空港から見る八丈富士は最高です! ぜひそれを見に来てほしい」とイチ推し。確率にして週に1〜2回ですが、この快晴のチャンスは「特別な日」だと教えてくれました。
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今回八丈島を巡ったように、飛行機の搭乗だけでなく、全国どこでもすべての移動方法でポイント&マイルが貯まる「ANA Pocket」。2021年12月のサービス開始から4年が経ち、ユーザー数は270万人以上に成長。スタンプラリー的な楽しさで、ゲームのようなやりこみ要素も少々あって、旅や日常のマイル生活がより捗るというのが「ANA Pocket」活用のメリットです。
徒歩や自転車での移動なら、ほかより多くポイントがゲットできる仕様になっていて、地域の観光促進とともにエコで健康的な移動のきっかけづくり、という側面も担っています。
月末までに貯まったマイルは翌月1日にマイル口座に積算される仕組みで、使いたい分のマイルを「ANA Pay」にチャージすれば、空港ショップはもちろん、コンビニや飲食店など、全国の店舗(iD加盟店とVisaのタッチ決済加盟店)でタッチ決済手段として利用可能です。
最後にお得な情報を。ANAトラベラーズでは、八丈島旅行のダイナミックパッケージ(航空券+宿泊)が1人につき1万5000円引きになる「ANA八丈島クーポン」を2026年2月27日まで配布中。八丈島観光では必須のレンタカーもまとめて予約できるので、ぜひチェックしてみてください。

































































































