イベントレポート
【ツーリズムEXPO 2019】海外初進出。「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」を台湾・台中で2020年2月開催
ランタンフェスティバルや温泉、グルメ、地元の人との触れ合いを楽しめるツアー発売
2019年10月25日 09:45
- 2019年10月24日~27日 開催
ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構は10月24日、ツーリズムEXPOジャパン2019(10月24日~27日開催)で記者会見を開き、初の海外展開となる台湾でのイベント開催を発表した。
ANA総合研究所が事務局を担うONSEN・ガストロノミーツーリズムが、主なイベントとして実施しているのが「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」で、温泉地を歩いて「めぐり」、その土地ならではの食材を「食べ」、そして温泉に「つかる」という三位一体の旅行スタイルを提供している。
2016年のONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構設立以来、2019年9月末時点で全国での開催が54回、参加者数は1万3000名を超える人気イベントに発展。参画自治体も4県、40市町村が入会している。
そして今回、初の海外開催となる、台湾・台中でのイベント実施を発表した。
ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構 理事長 兼 ANA総合研究所 取締役会長の小川正人氏は、台湾観光局 東京事務所やANA(全日本空輸)、クラブツーリズム、ANAセールスの尽力によって海外実施につながったことに感謝を述べたうえで、台湾観光局 東京事務所 所長の鄭憶萍(テイ・イーピン)氏と台湾の魅力についてトーク。
台湾・台中でのONSEN・ガストロノミーウォーキングは、2020年2月に開催されるが、台湾で毎年、元宵節(げんしょうせつ:旧暦の1月15日)に実施されている「台湾ランタンフェスティバル」が台中で行なわれ、その時期に合わせた開催であることを説明。日本で人気を集めているタピオカミルクティー発祥のお店も台中にあることなども紹介した。
テイ氏は「台湾には美食や温泉がたくさんあり、人情味がある。すごく親日で、言葉が通じないときは、笑顔や、身振り手振りで通じる。安全なので心配せずに台湾をたっぷり味わってほしい」とアピール。
さらにテイ氏は、これまでの台湾での温泉を楽しむツアーとの違いについて、「地元の人と触れ合い、『めぐる』のが特徴。新しい商品として『めぐる』『美食』『ハイキング』といったコンテンツを組み立てたい」とコメントした。
小川氏は「台湾の皆さまにONSEN・ガストロノミーウォーキングを主催していただき、そこに日本人観光客が参加するスタイルになる。これから台湾各地で開催したい」と、継続的な開催に意欲を示した。
この台湾で開催されるONSEN・ガストロノミーウォーキングイベントを組み込んだ旅行商品として、クラブツーリズムのツアーと、ANAセールスのツアーがすでに発売されている。
会見に同席した、クラブツーリズム 代表取締役社長の小山佳延氏は「我々は旅行業を営んでいるが、本当の意味での交流事業は、体験型のツアーでしっかりと台湾の方と交流することが大切だと考えている。そのきっかけとなるイベントを開催できることを本当に楽しみにしている。すでに50名ぐらい申し込みをいただいており、お客さまに楽しんでいただけるのでは」と期待を寄せた。
ANA(全日本空輸)代表取締役副社長 執行役員の志岐隆史氏は、「このイベントは、地元の方が一生懸命おもてなししていただけるのが特徴で、参加されたお客さまにも深く感じていただけるところがある。地元の方も『また来てね』と何度も同じ土地でやっているのも特徴。今回初めての海外、台湾での開催となるが、お客さまに対する『来てほしい』『よいところを見てね』という熱を感じるので、きっと成功すると思う。食も美味しく、人柄も親しみやすい。そういうところがお客さまに響いて、何度も実施できるツアーになればよいと思っている」とコメント。
ANAセールス 代表取締役社長の宮川純一郎氏は、海外で現地の人と一緒に自然のなかを歩いて文化交流する「ふれあいウォーク」を実施していることを紹介したうえで、新たにONSEN・ガストロノミーウォーキングイベントの商品を販売することを紹介。「11月に別府で開催予定だが、こちらのツアーは満員御礼で完売。来年はいよいよ台湾開催ということで楽しみにしている。今の旅行はオンライン化、FIT化ということで、簡単・便利・効率的が主流だが、このように手作りでみんなが参加して、国・エリアを越えて文化交流、触れ合いを楽しめるツアーも重要なのではないかと考えている」とコメントした。