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ANA総研、地元推奨のモデルコースをまわるガストロノミーツーリズムの新施策発表

ツアー中に訪日外国人向けコミュニケーションアプリ「LocoBee」の実証実験も

2017年3月10日 発表

ANA総研が訪日外国人誘客事業の新たな取り組みとして、3月13日~14日にガストロノミーツーリズムをテーマにしたツアーを実施する

 ANA総合研究所は3月10日、訪日外国人誘客事業に関する新たな取り組みを発表した。山形県庄内地方で、ご当地の食文化を地域の人とのふれあいを通じて体験するガストロノミーツーリズムをテーマとしたツアーをANAセールスと企画、実施する。

 このツアーは3月13日~14日に行なわれ、出羽三山(羽黒山山頂)の参拝や致道博物館、出羽ノ酒造史料館見学のほか、鶴岡のソウルフードである「あんかけ」や雛菓子作りを通じて、山形県鶴岡市の市民とともに伝統の食文化を体験する交流イベント「お雛様クッキング」を実施する。夜は湯野浜温泉 亀やに宿泊する。

 ANA総研は、日本観光振興協会やぐるなびらとともに、温泉地にある食や文化を体験する事業を推進する「一般社団法人ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構」の設立にも関わっており、本ツアーのチラシにも「ONSENガストロノミーツーリズム in 庄内」の題が付けられている。

 ツアー中には、UNWTO(国連世界観光機関)事務局長のタレブ・リファイ氏が一部行程を視察するほか、外国人旅行者の困りごとや質問に答えるコミュニケーションアプリ「LocoBee」の実証実験も行なう。

 ANA総研では、東北、山陰、北海道、四国などの自治体や地元企業と連携し、新しいガストロノミーツーリズムを核とした5000名規模のモニタリングツアーの仕組みを検討中で、日本各地の魅力発掘や訪日外国人旅行客の地域への誘客につながる施策を展開していくとしている。