イベントレポート
【関空旅博2018】タイは歴代王朝の歴史、世界遺産、豊富なビーチリゾートを抱える多様性が魅力
タイ国政府観光庁による海外旅行セミナー
2018年5月24日 00:00
- 2018年5月19日~20日 開催
関西国際空港で5月19日~20日の2日間開催した「関空旅博2018」。タイ国政府観光庁 大阪事務所は、関空に隣接するホテル日航関西空港で海外旅行セミナーを行なった。
登壇したのはタイ国政府観光庁 大阪事務所の森井英二氏。まずはタイおよび首都バンコクの基本情報を紹介しつつ、“日本のタイ国政府観光庁職員でも私しかできない”というバンコクの正式名称をそらんじてみせた。(タイから見た)外国人の間では「バンコク」という名称が定着しているが、タイ人はバンコクを「クルンテープ」「クルンテープ・マハーナコーン」と呼んでいる。その正式名称は非常に長く、次のようになる。
バンコクの正式名称
クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック ポップ・ノッパラット・ラーチャターニー ブリーロム・ウドムラーチャニウェート マハーサターン・アモーンピマーン・アワターン サティット サッカタッティヤ ヴィッサヌカムプラシット
森井氏は「国土のわりには少ない」と前置きして、世界遺産の紹介に移った。
アユタヤはバンコクからクルマで1時間半ほどで行ける遺跡で、1991年に世界文化遺産に登録。現チャックリー王朝の前はここにアユタヤ王朝(1351年~1767年)が築かれていた。アユタヤはバンコクの海から50km程度北上した位置にあるにもかかわらず貿易都市として繁栄し、日本との交易記録も残っている。海から離れた都市が貿易都市として栄えた理由について森井氏は、「海賊に狙われにくかったからでは」と話す。また、当時は日本と交易があっただけでなく、3000人ほどの日本人が暮らした記録も残っており、アユタヤには日本人街跡という資料センターもある。
スコータイはアユタヤのさらに北、バンコクから1時間ほどのフライトで行くことができる。同じく1991年に世界文化遺産に登録された。スコータイは1238年~1438年にタイの王朝が始まった場所で、タイの宗教や文化、タイ文字発祥の地でもある。スコータイ歴史公園は1.3×1.8km程度の範囲に数多くの遺跡が立ち並び、「悠久の歴史という言葉がピッタリ」と森井氏。
スコータイで有名なのは11月ごろに行なわれる「ロイクラトン(灯籠流し)祭り」で、遺跡群をステージに見立ててライト&サウンドショーが展開される。
一方、南部に目を向けると、タイは東南アジアのビーチリゾートとしても名高い。バンコクからはパタヤやホアヒン、南部に直接行くならプーケットやサムイ島、クラビがよく知られているエリアだ。新興ビーチとして挙げたのは、プーケットの北に位置するカオラック。アンダマン海のシミラン諸島に面するカオラックは人気のダイビングスポットでもあり、クルーズ船で洋上泊、好きなときに潜るという気ままな旅が楽しめることで人気が高まっている(関連記事「【マリンダイビングフェア 2018】タイ国政府観光庁、タイ湾タオ島付近はジンベエザメの遭遇率アップ」)。
バンコクから陸路で訪れることができるのはパタヤ。タイを代表する都市型のビーチリゾートで、遊歩道が整備されるなど環境も整っている。そのパタヤから1時間ほどの漁村ラヨーンから船に25分乗ると、南北7km程度の小さな島、サメット島がある。島の東側に広がる真っ白なビーチはいわゆる“鳴き砂”で、近年開発が進んでいるという。
もちろんプーケットも忘れてはいけない。「アンダマン海の真珠」と呼ばれるタイのビーチリゾートの代名詞的存在で、バンコクからは空路で1時間強。長い海岸沿いにビーチが広がり、非常に豊富なホテルが揃っている。プーケットを中心にアンダマン海の島々を巡るのもお勧めとのこと。