イベントレポート
【関空旅博2018】中国観光代表処と中国の航空会社は一体となってブース出展
インバウンドニーズ堅調で関空と30都市以上を結ぶ
2018年5月21日 00:00
- 2018年5月19日~20日 開催
関西国際空港で5月19日~20日に開催されている「関空旅博2018」。中国からの出展者である在大阪中国観光処や中国の航空会社は1つの島にかたまってブースを出展した(ブース番号:N68~77)。
在大阪中国観光処は中国各地の観光情報を提供するほか、中国茶のもてなしやショー、抽選会などを定期的に実施。中国へ興味を持ってもらい、旅行を促すブース演出をしている。
一方、4月に訪日外国人数が史上最速で1000万人を突破し、留まることなく増加傾向にあるインバウンドを牽引しているのが中国からの訪日客。特に関西地方は中国人からの人気が高いこともあり、関空と中国とは30都市を超えるネットワークで結ばれている。
ブース出展している各社とも、インバウンド需要もあって搭乗率は堅調という。ある航空会社は搭乗率が9割を超え、さらにそのうちの9割が中国発旅客という状況という。さらに、そうした需要により中国発の航空券も単価も高めになっているそうで、関空発着の中国路線が拡大する理由が見えてくる。
中国国際航空はテーブルで観光案内パンフレットを配布する以外に、パンダと一緒に撮影できるコーナーを用意。そこで写真撮影した子供(SNSへのアップなどは必要なし)は、的当てゲームに挑戦でき、的にボールが当たれば、モデルプレーンやクリアファイル、ステッカーなどから好きなグッズをもらえる。
モデルプレーンは2014年に1974年9月29日からの「通日就航40周年」を記念して配布されたという、旧「中国民航」時代のボーイング 707型機のもの。記者が訪問したときも3~4名の子供たちがゲームに挑戦し、みんなモデルプレーンを選択していた。ゲームは投げる位置なども決まっておらずルールはゆるい。大人は写真撮影は可能だがゲームへの参加とグッズをもらうことはできず、「子供向けのサービス」とのこと。写真を撮って、ゲームを楽しんで、好きなグッズをゲットと、楽しい時間を過ごせるコーナーとなっている。
現在、関空から現在5都市へ運航する春秋航空。中国初、そして関空~中国本土を結んだ初めてのLCCでもある同社は、関空を日本でのベースとして中国へのネットワークを展開している。
ブースではマスコットキャラクターのパイロくんが出迎えてくれ、就航先の観光パンフレットなどを配布。不定期に、周囲にいる来場者に声をかけて抽選会を実施し、当選者にモデルプレーンなどをプレゼントしている。
関空と成田から成都への路線を運航する四川航空。成都にジャイアントパンダの反曲研究基地があることから、パンダをキャラクターにアピールしている。現在、成田路線はエアバス A330型機、関空路線はエアバス A320型機で運航している。同社は2018年中にもエアバス A350XWB型機を受領する見込みとなっているが、おそらく欧米路線での使用が中心になるだろうとのことだった。
中国南方航空は、日本地区独自に開設している公式Twitterアカウント(@csn_jp)へのフォロワー獲得を推進中。アカウントをフォローしたうえで、対象ツイートをリツイートすることで、抽選で無料航空券が当たるキャンペーンを実施している。関空旅博2018の開幕日である5月19日にスタートした第3弾は、6月30日までにフォロー&リツイートすることで、抽選で1組2名に関空~上海の往復航空券が当たるものとなっている。ブースではフォロー&リツイートをした人にボールペンもプレゼントしている。
厦門航空は現在、関空から厦門と福州の2路線を運航。福州路線はインバウンド需要が強いが、厦門路線は日本からのビジネス利用も増えてきているそうだ。ブースでは福州や厦門の観光情報や、厦門航空を利用するツアーのパンフレットなどを配布。そのほかにも、子供用制服を着用しての撮影コーナーを設けたほか、厦門航空の会社概要を読めば回答できるクイズ抽選会を1日1回実施。飛行機型枕やモデルプレーンなどをプレゼントしていた。
山東航空は現在、関空から青島経由のウルムチ線を含む4路線を運航。ウルムチ路線にフォーカスし、人気が高まっているシルクロードツアーの紹介を中心に観光スポットを紹介。また、本社の済南にある同社のショップ以外では販売していないという、山東航空グッズを販売。モデルプレーンやトラベルポーチ、キーホルダーなど、「日本ではここでしか買えない」というレアな販売コーナーを展開した。