【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2016

「フランスはパリだけじゃない」、フランス観光開発機構のブースはアルザスやロワールなど各地方の魅力をアピール

2016年9月22日~25日 開催

フランス観光開発機構のブースでは、フランス各地方の観光地を紹介する「フランスセミナー」を行なっていた

「ツーリズムEXPOジャパン2016」のフランス観光開発機構のブースでは、フランス各地方の観光地を紹介する「フランスセミナー」をブース内で実施したほか、2016年の秋~冬に向けた新しい観光冊子「フランスの旅 秋冬コレクション」をはじめとした観光パンフレットの配布や、相談窓口での観光案内などを行なっていた。

フランス観光開発機構 プロモーションチーム・マネージャー金田レイラ氏(左)と、エールフランスの客室乗務員(右)
フランスセミナーでは「アルザス地方」「サントル=ヴァル・ド・ロワール地方」「ラングドック=ルション=ミディ=ピレネー地方」などを紹介するプログラムが用意されていた

 フランス観光開発機構としては、パリを擁する「イル・ド・フランス地方」はもちろんのこと、そこからインバウンドでフランス国内の各地方への誘客をより活性化させたい狙いがあり、ブース内で開かれたフランスセミナーでも、各地方を紹介するプログラムに加え、「パリから先のフランスへ。」のキャッチコピーのもと、レイルヨーロッパによる効率のよい鉄道旅行を紹介するプログラムも用意されていた。

 フランス観光開発機構のプロモーションチーム・マネージャーである金田レイラ氏に話を聞くと、「アルザス地方」「サントル=ヴァル・ド・ロワール地方」「ラングドック=ルション=ミディ=ピレネー地方」などが特にお勧めとのこと。

フランス観光開発機構としては、パリだけでなく、フランスの各地方への誘客をより促していきたいという

 アルザス地方はフランスの北東部、ドイツと接するエリア。フランスではパリに次いでミシュランの星付きレストランが多く、ワインの名産地としても知られる「ガストロノミー」を象徴する地方の一つ。さらに2500kmの自転車専用道路や、1万7000kmのハイキングのための遊歩道も整備されていて、豊かな自然を自分の足で直接感じられる環境があるという。

 サントル=ヴァル・ド・ロワール地方はパリから見て南西部に位置し、2000年にユネスコの世界遺産に登録されたロワール渓谷の自然豊かな絶景や、シャンボール城、ショーモン・シュル・ロワール城、アンボワーズ城、クロ・リュセ城など数々の古城が見どころ。クロ・リュセ城はレオナルド・ダ・ヴィンチが生涯の最後(1516年~1519年)を過ごした場所として知られており、2016年から2019年はその500周年として、さまざまなイベントが予定されている。

 ラングドック=ルション=ミディ=ピレネー地方はフランスの南部、スペインと国境を接するエリアで、「バラ色の街」で知られるトゥールーズには、エアバス A380型機の組み立て工場や、アエロスコピア航空の博物館などもある。また、JATA(日本旅行業協会)による「ヨーロッパの美しい村」に選ばれたサン・シル・ラポピーがあり、断崖絶壁のなかに中世の村が存在する不思議な景色を楽しむことができる。また、キリスト教・カトリックの巡礼地として知られるルルドがあるのもこのエリアだ。

 金田レイラ氏は、「1回の旅行ではとてもすべての魅力を味わいきれないフランスなので、何度でも訪れてほしいです。今日の会場でも『フランスはもう行ったから』という人が多かったのですが、パリやモン・サン・ミッシェル以外にもぜひ足を延ばしてください」と話してくれた。

「フランス写真展」と題して、フランスの名所やエールフランスの歴代のポスターのほか、エールフランスを利用した過去の有名人の写真などが展示されていた
フランスの各地方やイベントを紹介するパンフレットが配布されていた
フランスの観光案内窓口も設けられていた