ボーカリスト琴音の音楽旅
夏が来た! 南仏のような宿からの海鮮、海水浴と暑い夏を楽しむ千葉の旅
2024年7月27日 08:00
毎日毎日暑過ぎて溶けてしまいそうな日本列島。昔は冷房があまり好きではなく、ギリギリまで使わなかった私も今ではほとんど冷房を付けっぱなしです。そのくらい暑いけれど、嘆いていてもしょうがない! むしろ、暑いからこそ海水浴など楽しめる遊びもあるぞ、と水が冷たくて気持ちよい千葉の海に行こうと宿を検索。
海近くの民宿もいいな~と思っていたら、館山にすごく素敵な南仏風のオーベルジュ(ホテル+レストラン)を見つけました。早速、朝食&夕食付きで予約して、しまい込んでいた水着や浮き輪を引っ張り出して準備万端。お天気に恵まれることを祈りながら、当日を迎えました。
南仏に来たとしか思えない素敵なオーベルジュで美味しい食事を満喫
夫と2人で愛車に乗り込み出発進行。この日は夕方から天気が崩れる予報で、夕食に間に合うように到着して翌日に海水浴に行く予定でした。天気が少し心配でしたが、悪天候でもオーベルジュなら食事や宿を楽しめるので今回は素敵な宿を取って大正解。
都内からクルマを走らせること約2時間、オーベルジュ「オステルリー・アヴァンソワ」に到着しました。エントランスから南仏感がすごくて、千葉にいることを一瞬忘れそうに。受付ではかわいいワンちゃんがお出迎えです。チェックインを済ませてお部屋に向かうと、かわい過ぎる内装にノックアウト~~!
夫とヨーロッパ旅にも行きましたが、またフランスに来たような気分になりました。ジャグジー付きの白いお風呂もあり、どこをとってもかわいい。ドライヤー、部屋に冷蔵庫もあり設備も申し分ないです。少し部屋で休憩したら、もう夕食の時間になりました。
地の食材を使ったフランス料理のコースにオーナー厳選ワインに舌鼓
オレンジのクロスで明るい雰囲気のダイニングにて、まずは食前酒を注文。もしかしたらクルマで出かける可能性も考えて夫はまずはノンアルコールドリンク、私はフランス産シャルドネのスパークリングワインをいただきました。ワインリストもリーズナブルなものから高価なものまであり、オーナーのワイン愛がうかがえます。
まずはアミューズ(先付け)として香草クリームチーズと薄くスライスされたバゲットが。爽やかな香草の香りとスパークリングワインが相性抜群です。続いて、スープはだるまイカの冷製ガスパッチョ(トマトのスープ)。暑い夏に飲むガスパッチョってなんでこんなに美味しいんでしょう、トマトのみずみずしい甘味も疲れた体に沁み渡ります。このタイミングでパンが2種類、プチフランスとカンパーニュが登場。こちらもフカフカでめちゃくちゃ美味しい! ガスパッチョをキレイにさらっていただきました。
お魚料理1品目はアワビのコライユソース、オマール海老と夏野菜とともに。柔らかく調理されたアワビに肝を使ったコライユソースが爽やか&ほのかな苦味が舌と鼻をくすぐります。付け合わせのお野菜も、とうもろこしの甘味とオマール海老のソースがお互いを引き立てあっていて真夏の夜の夢のよう。オマール海老の身もホロホロで美味しかったです。
2品目は真鯛のポワレ、マスタードソース。ピリリとして少し酸味のある粒マスタードとホクホクの真鯛の食感が楽しめます。ここでお口直しのシャーベットに、レモンのシャーベットが。レモンの皮も使っているのか、少し苦味があって大人のお味です。そろそろお肉料理ということで、このタイミングで赤ワインを注文。ブルゴーニュのピノ・ノワールということで飲みやすいけれど、しっかりとしたお味です。
お肉料理1品目は牛タンの白ワイン煮。トロトロに煮込まれた牛タンが、お口の中で溶けていく~。私の舌だか牛の舌だか分からないくらい溶け合っていきました。
2品目は仔羊のロースト、マデイラソース。マデイラワインを使った甘酸っぱいソースは脂のある仔羊にピッタリ。ロースト具合も絶妙で、ジューシーだけれどしっかり噛みごたえがあり仔羊の旨みを堪能できました。
フルコースをしっかりいただいても甘いものは別腹、ということで名物のチーズケーキ、紅茶のアイス、チョコレートムースの盛り合わせを最後にいただきました。フランス料理のコースを楽しんで、夜はジャグジーで泡風呂にして入浴したおかげでぐっすりと眠れました。
翌朝の朝食はイチゴとヨーグルト、フランボワーズのジュースから始まり、生ハムとポーチドエッグのリヨン風サラダ、アサリとムール貝のリゾットと朝からめちゃくちゃ豪華!
優しい味付けで、朝でもしっかり食べられました。最後にローズマリーのアイスクリーム、エスプレッソをいただいて1日のよいスタートを切れました。
館山の海鮮の名店「味処あさみ」で絶品アジフライ、なめろうを食す
美味しい朝食をいただいたあとは、午前中あまり天気がよさそうじゃないので少しドライブしてランチに地の魚を食べに行こう、と地元の食堂「味処あさみ」に向かいました。11時半前でも名前を書いて数十分待ちの人気で、ブザーを渡された人々が自分のクルマの中で待機したり、近くのショッピングセンターで買い物をしたり……。
我々もブザーが鳴るまでクルマで待機しつつも、少し雨が降ったり午後に海水浴に行けるのか怪しい雰囲気になっていました。30分ほど待ってブザーが鳴り、アジフライ定食とアジたたき定食を注文。お通しとして、まずはアラ煮が出てきてサービスのよさにびっくり。
手作りのタルタルが付いたアジフライは魚自体がフワッフワで、アジってこんなに美味しい魚だった!?と今までのアジが覆されるほどの美味しさです。アジのたたきも、生姜とシソの風味でサッパリといただけます。こっくり醤油味のアラ煮も、白ご飯と相性抜群。このタレをアジフライに付けてもめちゃくちゃ美味しかったです。
午後からまさかの快晴、日焼けした肌に温泉が効きました
お腹いっぱいになったところでお店を出たら土砂降りの雨。これは海水浴は厳しい?と思いつつも、よさそうな海水浴場までクルマを走らせて見つけたのが名倉海水浴場。こちらは駐車場も無料で、波も穏やかで砂浜がきれいということでここにしました。
移動中に少しずつ晴れてきて、これなら海水浴行けるのでは!?とクルマを停めた時点では人っ子一人おらず。貸切のビーチにシートを広げて、浮き輪を膨らませて海に入ったらめちゃくちゃ冷たい! 暑いビーチと冷たい海で涼が取れて、なんてエコなんでしょう。
しかも、誰もいない海で遊べるのは贅沢過ぎですよね。すっかり快晴となった頃には、地元の方々もやってきてにぎやかなビーチになりました。少し日焼けして、帰りに温泉に浸かろうということで日帰り温泉「南総城山温泉 里見の湯」に向かいました。
日焼けした肌に温泉はしみましたが、心地のよい刺激でサッパリ。リフレッシュして高速に乗る前に富浦ICのすぐそばにある「房総の駅とみうら」の天ぷら屋さん「うしおや」で腹ごしらえして帰ることにしました。
地のお魚と野菜を使ったとみうら天丼と、とみうら天ぷら蕎麦を注文。ここでもまたお魚がやたらと美味しい! 東京からそう遠くないのに、旅行に来たーッと思わせてくれます。海で遊んでペコペコだったお腹を満たし、充実した千葉館山の旅になりました。
以前はキャンプでもよく訪れていた館山ですが、夏の房総半島は海水浴場も多いし水がきれい&冷たくて猛暑を乗り切るにはよい旅行先ではないでしょうか。
暑過ぎる日本の夏ですが、楽しいアクティビティを見つけて元気に乗り切りたいものです。