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日本旅行業協会、「“食”と“アート”と“元気なフランス”フェスタ」を開催
アートのライブパフォーマンスやトークショーを実施
2016年6月5日 08:01
- 2016年6月3日 開催
JATA(日本旅行業協会)は、フランスへの観光需要増を図るイベント、「“食”と“アート”と“元気なフランス”フェスタ」を6月3日に丸の内ビルディング(東京都千代田区)で開催した。フランス好きの著名人によるライブパフォーマンスやトークショーなど、フランスの魅力が凝縮。
フランス観光開発機構をはじめ、航空会社、旅行代理店など14社がブース出展し、フランスの魅力を紹介しながら、ツアーの案内や現地の最新情報などの提供を行なった。また、花絵師の藤川靖彦氏と来場者による5000本の花を使用し巨大な花絵「インフィオラータ」の制作、「ローラーアート」を生み出したペイントアーティスト、さとうたけし氏のライブペイント、パティシエでフランス観光親善大使の鎧塚俊彦氏とフランス農事功労章を受勲した料理評論家の山本益博氏のトークショーなど、見どころも多いイベントとなった。
2人のアーティストによるライブパフォーマンス
ヨーロッパを中心に幅広い活動を行なっている花絵師の藤川靖彦氏と、ペイントアーティストのさとうたけし氏が「花咲くフランス」の世界観をテーマに描き上げた作品を巨大な花絵「インフィオラータ」を制作し再現するパフォーマンスを行なった。
インフィオラータは、イタリア語で花を敷き詰めるという意味であり、藤川氏は大地をキャンバスに花びらで描く花絵「インフィオラータ」の日本の第一人者。
また、フランス、ニューヨークなど国内外で活躍し、ローラーだけで描く「ローラーアート」を生み出したペイントアーティストのさとうたけし氏によるパフォーマンスでは、クラフトマンシップの要素をアート界に持ち込んだ斬新なスタイルと、ローラーだけで描かれるスピード感とパワー溢れるタッチで短時間で描くライブペイントの間、誰もその場を離れようとしないほどの注目を集めていた。
鎧塚氏と山本氏が語る「フランスの食の魅力」
2013年にフランス観光親善大使に就任した鎧塚氏と、2014年にフランス農事功労章を受勲した山本氏が、舌で味わうフランスの食のアートの魅力をテーマにしたトークショーを行なった。
山本氏が「1973年にフランスのフェルナン・ポワンの三ツ星レストラン『ピラミッド』に最初に行ってからフランス料理を追いかけてきているが、天才と名人に分けられると思っている」と言うと、複数のフランス料理店の名前なども含め、互いの持論を語った。
トークショーでは日本とフランスの違いなどが2人から紹介され、フランスではミシュランで3ツ星の店でも自分に合わなければ関係ないという人が多い、最近の日本人の食事は写真を撮っていて美味しく食べるタイミングを逃す、日本人の料理のシェアのやりかたでは味が混ざってしまう……などが話題にのぼった。
ブース出展航空会社に聞いた、オススメのフランス
このイベントはフランスへの観光客を増やすことが目的。会場内にブース出展していた航空各社に“オススメのフランス”について聞いた。
ANAセールスの海外旅行商品部のツアーディレクターである住吉誠氏は「オススメはANAハローツアーの『フランス アルザス ふれあいウォーク』です。日本語を学ぶ現地の学生さんたちと一緒に歩いて、現地の人たちとのふれあいも楽しめます」と教えてくれた。また「7月から9月まで、ANAザ・バーゲンとしてヨーロッパ周遊の旅を安く提供するプランも取り揃えてますので、ぜひご利用ください」とのことだ。
JALパック海外企画商品第4事業部 ヨーロッパグループのマネージャーである宮原亜希子氏は「JALパックの人気商品は、やはりオペラ地区。パリの中心なので、オペラ座やルーブル美術館も徒歩圏内で、有名なレストランやカフェが近いのはもちろん、JALパックのパリ支店も近いので、何かお困りごとがあったらすぐご相談いただけます。次に人気は、世界遺産のモン・サン・ミッシェルです。ここの砂浜を歩くツアーは日本ではJALパックだけです」とおすすめをアピールした。
エールフランス航空のマーケティングオフィサーである吉谷哲子氏は、「弊社は現在、観光局と一緒にプロモーション活動していますが、南フランス地区がオススメです。日本の方はフランスというとお洒落な街、芸術の街としてパリを思い浮かべられることが多いのですが、南フランスは広大な自然もありますし、地方に行けば地方の食と文化に触れることができます」とパリ以外も提案した。