【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2016
日本各地の伝統工芸品を多数展示・販売、実演も盛況
山鹿灯籠ブースでは山本寛斎さんが登場
2016年9月30日 14:27
- 2016年9月22日~25日 開催
「ツーリズムEXPOジャパン2016」において、伝統的工芸品産業振興協会は、各地の伝統工芸を紹介するブースを設けていた。通路の両側に、各工芸品が並ぶという構成で、工芸品の販売や手作り体験を行なっているコーナーも多い。
「山鹿灯籠(やまがとうろう)」―熊本県山鹿市
和紙と糊だけで立体構造に組み上げる、室町時代からあるとされる工芸品。置物、お土産、インテリアなどに利用されている。山鹿灯籠を女性踊り手の頭上に乗せ踊る灯籠まつり(2016年は8月15日~16日開催)は有名。
9月23日には、ファッションデザイナー 山本寛斎さんがブースに現われ挨拶があった。山鹿市の魅力を発信する「山鹿元気プロジェクト」のアドバイザーとして、PRポスターの制作などを手がけている。山鹿灯籠をイベントで使うなど、今後もさまざまな取り組みをする。
「近江上布(おうみじょうふ)」―滋賀県愛荘町ほか
室町時代から続く代表的な麻織物産地の近江で、17世紀に彦根藩の振興により発展した織物。着尺や甚平といった夏用の上質な着物の地物として、近江商人によって全国に広がった。
「樺(かば)細工」―秋田県仙北市
18世紀後半に下級武士の副業として始まった、樹皮特有の美しさを表現する細工。山桜の樹皮を木地に貼ったもの、貼り重ねて彫刻したものなどがある。実用的な堅牢さも兼ね備えている。
「波佐見焼(はさみやき)」―長崎県波佐見町ほか
16世紀末大村藩主が朝鮮出兵の際に連れ帰った陶工により開窯。大村藩の保護を受けて栄えた。良質の天草陶石にコバルト色の呉須下絵を染め付けた磁器。全国的に人気があり、多くの家庭で愛用されている。