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東京アウトドアショー2026で見つけたエアコンから電気調理器、車中泊メシまで注目アイテムを紹介【ギア編】

2026年6月26日~28日 開催
幕張メッセで開催した「東京アウトドアショー2026」。車中泊をテーマとした展示も多く、アウトドアレジャーの多様化が感じられる内容だった

 6月26日~28日の3日間、千葉・幕張メッセで「東京アウトドアショー2026(TOKYO OUTDOOR SHOW 2026)」が開催された。「自然に優しく、自然を楽しむ。アウトドアを通して多様性のある生活をもっと楽しむ」をコンセプトに、アウトドアレジャーに関連するさまざまなメーカーやブランドが集結するイベントとなっている。

 本稿では東京アウトドアショー2026に出展していたメーカーやブランドの製品のなかから、トラベル Watchで連載している「車中泊の拠点 RVパークを訪ねる」に関連するような、クルマを使ったアウトドアレジャー向けのアイテムを中心に紹介していく。

ポータブルエアコンの決定版!? コロナ「ブリーズボックス」

 ここからは会場を歩いて見つけたアイテムを紹介していこう。まずは夏の車中泊で使ってみたい装備のナンバーワンである「エアコン」からだ。

 車中泊、テント泊ともににニーズが高まっているポータブルエアコン。今回は本当に多くのポータブルエアコンが出展されていた感覚だったが、そのなかで筆者が注目したのは空調・家電機器、住宅設備機のメーカーであるコロナのブースで展示していたポータブルエアコン「ブリーズボックス」だ。

コロナのポータブルエアコン「ブリーズボックス」。コロナオンラインショップ限定品で価格は5万9800円。車載しやすい形状で、折りたたみの足がついてるので車内での設置もしやすい

 ブリーズボックスはコロナオンラインストア限定で発売している製品で、最大冷風能力は800W~850W。消費電力は180W~200Wで、1000Whクラスのポータブルバッテリーであれば、5時間程度は稼働させることができる。

 肝心の冷却能力は、冷風能力の数値だけ見ると他社製(主に海外製品)のポータブルエアコンの方が高くなっていることが多いものの、実際に使用してみると数値ほどの差はないという。

 理由としては、多くの日本製品がそうであるように、一部の数値だけを求めるのではなく、機器全体の作りで性能を高める設計を行なっているため。

 カタログに表記する数値の基準の違いもある。ブリーズボックスはJIS規格に則った試験を行なっているが、海外製品は社内試験の結果をそのままデータとして記載しているケースも多いので、単純な横並び比較はしづらい。

 そもそもの話として、コロナは家庭用のエアコンも製造しているメーカーなので、冷風を効率よく送り出す内部構造のノウハウを持っている。実際ブリーズボックスは家の窓に取り付ける縦型エアコンを横にして使ってるようなものなので、その効率・信頼性の高い技術がそのまま活かされている。

車内の冷えた空気を吸い込んで再び冷やして送り出す仕組みを採用。熱交換器を冷やす空気は別のホースで車外から取り込むので、数値以上に冷房の効率が高い
内部構造。冷風側と排熱側を完全に分離した作りで、それぞれが独立して空気の吸い込み吹き出し、熱交換を行なうシステム。これはコロナ製家庭用エアコンの技術やノウハウが詰まったもの
こちらは「ECHOES」という企業のブースに展示されていた室内機と室外機が別体となっているポータブルクーラーの「クールキューブ」。排熱があり、騒音も発生しやすい室外機を車外に置くことができるところが特徴

エレコムが作ったアウトドア用品

 PC用品でおなじみのエレコムは、アウトドア用品の企画、開発も手がけていた。それが「NESTOUT(ネストアウト)」で、アウトドアシーンで使える防水・防塵・耐衝撃性に優れたモバイルバッテリーを軸に、LEDランタンやサーキュレーターなどの電気エネルギーを使う製品を展開している。

 今回はそのラインアップから電気調理器の「クッカー1」にスポットを当てたい。

 クッカー1は内釜を電気で温める調理器で、お湯を沸かしたり、スープやシチューの煮込みを行なったり、お米を炊いたり、蒸し料理をしたりできる。内釜の容量は最大800mLで、炊飯は最大1.5合まで対応する。温度設定は40℃、70℃、100℃、それに炊飯のモードを用意している。それぞれダイヤルを回すだけのシンプル操作で設定が可能だ。

 こうしたアウトドア用調理器では、海外製品に自社のブランド名を入れたものもあったりするが、ネストアウトは自社で設計・デザインを行ない、独自の金型を作って製品化している。それだけに性能や品質が高いだけでなく、「趣味の道具」としての所有欲を満たすだけの作りのよさや質感を持っている。

PC用品でおなじみの「エレコム」はアウトドアギアも作っていた。ブランド名は「ネストアウト」で、今回注目したのは電気調理器のクッカー1。カラーはブラックとサンドベージュの設定。価格はオープンで実売1万2000円前後
300mLのお湯を沸かすのには約35Whを消費。時間は約5分。実際の車中泊では数回行なうと思うが、700Whクラスのポータブル電源を使えば、車内照明やポータブル冷蔵庫と併用してもバッテリー容量が足りなくなることはないだろう
デザインや設計はエレコムが行なっている。制作陣にこだわり派がいるようで、細部の作りにも力が入っている。つまみもローレット加工されているし、数値の表示の入れ方も計測機器のようなデザイン
モバイルバッテリーで駆動する「サーキュレーター ファン1」。5000mAhバッテリーで最大15時間以上使用できる。写真の三脚のほかにクランプと収納バッグも付属。価格はオープンで実売1万円前後
こちらの本体やスイッチ類も機械的というか、ミリタリー的というか、道具好きな人に刺さるであろう魅力的なデザインで構成されている
IP67等級の防塵・防水性能を持ったモバイルバッテリー。右から1万5000mAh、1万mAh、5000mAh。カラーはブラックのほかサンドベージュがある。5000mAhのみマスタードとオリーブも設定
防塵・防水仕様なので車外で使用中に雨に降られても問題ない
こちらは一酸化炭素アラームの3in1。日本のセンサーメーカーのセンサーを使った製品で計測の正確さが最大の特長とのこと。自己診断機能もあるので、もしセンサーが故障してもそれを検出してアラートで知らせる機能もある。温度計と湿度計も備えている

車中泊で備えておきたい便利アイテム

 RVパークは原則トイレを備えているが、サイトによってはトイレから遠かったり、トイレの数が利用者に対して不足していて、時間帯によってはとても混雑していることもある。

 そして女性の車中泊ユーザーに聞いた話では、トイレがあっても、夜間は利用しにくかったり環境によっては昼間でも使いにくかったりするそうだ。

 そんなときに便利なのがポータブルトイレだが、トイレの場合、使用後の処理という問題がある。そこで紹介したいのがクリロン化成というメーカーが発売している「驚異の防臭袋 BOS(ボス)」という製品。

 これは介護の現場でのおむつ処理などにも使われているもので、特徴は驚異的な防臭力にある。

 実は筆者もこれは以前から所有していて、犬の散歩のときに排泄物をボスに入れ、鼻にくっつけるようにして臭いを嗅いだことがあるが、結果は「まったく臭わなかった」。

 車中泊ではまだ使用したことがないが、もし使用することになっても、排泄物をボスに入れてしまえば、帰宅するまで車内に置いていても臭いに悩まされることはないはず。車中泊以外でも、災害時のポータブルトイレ利用の際も役に立つので、アウトドアしない人でも、これは備えておいていいものだと思う。

クリロン化成の「驚異の防臭袋 BOS(ボス)」。Amazonなどでも購入できる。サイズも各種揃っている
クーラーボックスサイズもある。生モノを入れたあとに大きなボックスを水洗いするのは大変。そこでこの袋を使うことで本体を洗わず袋だけ洗えば済む
湯煎ができるポリ袋のモフ。3層構造になっているモフは外側の融点が約230℃と高いので、鍋の底に直接付くような使い方をしても問題ない。車中泊では湯煎をする機会もあるので、これも備えておくと便利だ
モフの構造はこのようになっている。耐熱性があるだけでなく臭いや酸素を通しにくく、入れたものの水分や風味を逃しにくいという特徴もある
オートバックスのブランド「ゴードンミラー」のシートカバー。アウトドアレジャーでは着ているものが汚れることも多いので、移動時にシートを汚さないためにもシートカバーを付けるのは有効
裏側。多くのベルトを使用しているので、乗り降りを繰り返していてもシートカバーがずれにくい。筆者も実際に使用していて、ここが一番気に入っているポイントだ
ハイエースやNV350、キャラバン、NV200などの窓枠にぴったりはまるスクリーンサッシ(網戸)。これからの季節に重宝する装備だ
静岡県の南杜が販売する「進化する五徳」。写真はイワタニジュニアコンパクトバーナーなどに対応するソロサイズ。鍋などしっかり乗せることができる。折りたたむと左側にあるようにコンパクトになる

車中泊アイテムを部屋まで楽に運ぶ

 車中泊の現場では積んできた荷物を遠くに運ぶことはないが、自宅に帰ってから、さまざまな道具を部屋まで運ぶ手間がある。そのときに便利なのが電動ワゴン。

 オーティサンという香港発の電動ワゴンブランドが発売している「e-Wagon Lite」は、最大で75kgの荷物を運べて、1充電の走行距離は最大で7km。モーターはホイールに内蔵していて、バッテリーは着脱式。

 ハンドルボタンを押し続けることで走行。ハンドルから手を離すと駆動が止まるだけではなく、ブレーキがかかったように停止するので、坂道でもずり落ちて行くこともない。

 準備と片付けの手間が軽減できると「出かけよう」という気持ちも湧きやすいので、あちこち行きたいなと考えている人は、こうした便利グッズを導入してはいかがだろうか。

オーティサンの電動ワゴン「e-Wagon Lite」。こちらは発売したばかりの新製品だ
バッテリーは着脱式。1回の充電で約7km走行できる。モーターはハンドル側の2輪に内蔵している

これからの季節に必須の虫除けグッズ

 ここからはこれからのアウトドアレジャーに必須の虫除けグッズを紹介していく。体に拭きつける虫除けもいいが、アウトドアではその場にいる虫の量が多いことがあるので、二重三重の虫除け対策を用意していた方がいい。殺虫剤も必要だ。

電池式蚊取りの「canox(カノクス)」はキンチョーの薬剤を使用するもので、効果は約240時間。カラビナ式なのでパンツのベルトループなどに引っかけて使用する
内蔵のファンを回して薬剤を周辺に噴霧する仕組み。電源は単4形電池を2本使用。薬剤の寿命と電池の寿命サイクルを合わせてあるので電池が切れたときが薬剤の交換時期となる
キャプテンスタッグのアブやブヨに効く虫除けスプレー。テーブルやチェアを置いた付近の地面にスプレーすることで強力な効果を発揮する。効果は約4時間持続。このほかにもヤブ蚊やマダニ用の虫除けスプレーもある
こちらは蚊取り線香タイプ。ヤブ蚊用とアブ・ブヨ用の2種類がある。蚊取り線香スタンドも用意している。これからの季節のアウトドアレジャーでは蚊取り線香も必須のアイテム

車中泊の夕飯は高級レトルトカレーで決まり!?

 最後に車中泊時の食事についての話。「TOKYO OUTDOOR SHOW 2026」では、カレーのキッチンカーが多く出店していたが、その仕切りを行なっていたのが日本のカレー文化啓蒙活動を行なう「ポケットカレー」という企業で、東京カレーカルチャーというイベントを全国で展開している。

 会場ではキッチンカーのほかにさまざまなレトルトカレーを展示販売してたので、覗いてみると普段スーパーなどでは見かけないようなめずらしいものばかり並んでいた。価格も500円以上のものが多かったが、それだけどれも美味しそうなのである。

ポケットカレーは「カレー細胞」の名前で、カレー文化啓蒙活動を行なう松宏彰氏が代表を務める会社。そのイベント名が東京カレーカルチャー
スーパーなどでは見かけないようなめずらしいレトルトカレーを展示販売していた

 そこでピンと来たのが車中泊での夕食のこと。車中泊やキャンプでは夕食は1つのイベントなのだが、1人分の料理をするというのは材料代も割高になるし、いざやろうと思うと手間を感じてしまう。そんなことから、筆者の場合、普段はスーパーの惣菜やお弁当などを食べていた。確かに手間はかからないが、味気ないものだ。

 そこにちょっとお高めのレトルトカレーである。高いと言っても500円~1000円で収まるので、お弁当や惣菜を買うのと出費は似たような感覚に収まる。それでいてレトルトカレーでは「高級」な部類なのでお弁当にはなかった特別感を味わえるし、おそらく美味しいはずだ。ご飯についてはレトルトでもいいし、ちょっと手間をかけて炊いてもいいかもしれないという気にもなってくる。

 とにかく、「高めで美味しそうなレトルトカレーを食べる」という目的を持った車中泊も楽しそうなので、今後しばらくそれをやってみようと思った次第である。

これも初めて見るもの。なんとトンカツとゆで卵まで入ったレトルトのカツカレー。カレー研究家の一条もんこ氏が監修するもの
スパイスセットというものもある。旅先のブランド牛などを使用したカレーを作りたい場合、具材を自分で揃えて調理して、最後にスパイスセットを入れることで、オリジナルカレーを作ることができる。こういう楽しみ方もアリだ
先に紹介したスズキのブースでもレトルトカレーを販売していた。それがスズキの食堂でも販売しているインドベジタリアンカレーシリーズ。インターネットでも購入できる
スズキはインドにも工場を持ち、インドでのトップシェアを持つ自動車メーカーなので、本社にもインド人の従業員が多い。そのためのメニューとのことだ

 以上、東京アウトドアショー2026の会場で見つけた車中泊関連のアイテムを紹介した。車中泊仕様車から車中泊での食事ネタまで、予想以上にいろいろなものを発見することができた。

 ひと言で車中泊といっても、宿泊地に凝る、クルマの装備に凝る、道具に凝る、食事に凝るといった感じで楽しむポイントはいろいろあるので、今回の記事やRVパーク訪問記事を読んで、車中泊に興味を持った方は、ぜひ一度車中泊を体験していただきたい。