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世界最大級のアート作品を日本初披露! スターラックス航空の「AIRSORAYAMA SILVER」を見てきた

2026年7月12日 就航
成田空港に初就航したスターラックス航空の「STARLUX AIRSORAYAMA SILVER」

 スターラックス航空は7月12日、アーティスト・空山基(そらやまはじめ)氏とのコラボプロジェクト「STARLUX AIRSORAYAMA」の特別機を成田国際空港で日本初披露した。

 プロジェクトでは、空山氏を象徴するメタリックカラーを全身にまとった「シルバー(銀メタ)」と「ゴールド(金メタ)」の2機を制作。その第1弾として、機体全面を銀色で仕上げた「STARLUX AIRSORAYAMA SILVER」が先行して運航を開始した。

同社の最新鋭フラグシップであるエアバス A350-1000型機がベースとして使用されている(写真は展示モデルプレーン)

台北からの初便、JX800便として成田に到着。張会長自らが操縦を担当

台北からのJX800便として成田に到着した「STARLUX AIRSORAYAMA SILVER」

 この日、成田空港に初お目見えしたのは、台北・桃園発~成田行きのJX800便。台北時間8時43分に桃園を出発し、12時43分に成田へ到着した。

 成田周辺はあいにくの曇天だったため、太陽の光を美しく反射するようなシルバー機の本来の輝きを完全に見ることはできず、その点だけは少し残念だったが、空山氏の代名詞であるクロームメッキ調の特殊塗装が施され、光沢とメタリックな輝きを放っている機体が姿を現わすと、第2ターミナル62番ゲートの現場では、あちこちからシャッター音が響き渡った。

 この記念すべき初便では、スターラックス航空の創業者であり、現役のA350機長でもある張会長自らが機長として操縦桿を握り運航を担当した。

 というのもプロジェクトの始動当初、張会長と空山氏の間で「完成した機体を、自ら操縦して空山先生本人へ届ける」という約束が交わされており、今回のフライトでその約束が果たされた形となる。

 成田空港では空山氏自らが機体を出迎えて到着を見守ったが、実はこれに先立ち、空港へ駆けつけていた同氏に、JX800便が到着する前のタイミングでお話を伺うことができた。

完成した実機を初めて目にするのを前に、「自分でもワクワクする」と笑顔で心境を語る空山基氏

 実は空山氏自身も、完成した実機の姿を目にするのはこの日が初めてとのことで、「“作品”を見るのが自分でもワクワクする」と到着を心待ちにしている様子が印象的だった。

「機内もアメニティや安全ビデオなどで空山色が満載になる予定だと聞きましたが、オススメのポイントはありますか?」と尋ねると、「機内は興味ないね。外観だけ。乗ってしまうと(外観が)見えないし(笑)」と、巨匠らしいユーモアとシャイな一面を交えてはぐらかされてしまったが、62番ゲート前で展開されていた機内限定アメニティの先行展示は、まさにその言葉をよい意味で裏切るように、見ているだけでワクワクする内容だった。

ゲートで先行展示されていた機内限定アメニティ

 10月1日から本格スタートとなる機内サービスや限定アメニティは、すべて空山氏のデザイン監修によるもの。機体デザインのコンセプトである「シルバー」と、今後登場する「ゴールド」を基調とした未来的なカラーリングで統一されている。

 先行展示していた搭乗券をはじめ、ネームタグ、紙コップ、ペーパーナプキンなどが特別仕様となるほか、長距離路線ではエコノミークラスおよびプレミアムエコノミークラス向けに限定アメニティキットも用意するという。さらに実際の運航便では、限定オリジナルカクテル「AIRSORAYAMAスペシャル ― 鏡空(クロームスカイ|Chrome Sky)」も提供する予定だ。

「STARLUX AIRSORAYAMA」仕様の機内免税品用のショッピングバッグや機内アメニティ類
搭乗券やネームタグ、スリッパなども
ビジネスクラス
プレミアムエコノミークラス
エコノミークラス
62番ゲート前に設置された「STARLUX AIRSORAYAMA」の記念バナー。右下には空山基氏によって書き入れられた直筆のサインが
向かって左が今後登場予定のゴールド機、右が本日就航したシルバー機のモデルプレーン
モデルプレーンの機体底部。地上から見上げた際に目に入るお腹の部分にも「STARLUX AIRSORAYAMA」のロゴが大きく塗装されている

2年をかけて制作された機内安全ビデオにも注目

空山基氏の代表作である「セクシーロボット」が、救命胴衣の着用デモンストレーションを行なっている機内安全ビデオのワンシーン(画像提供:スターラックス航空)

 機内で放送する新たな機内安全ビデオにも注目だ。約5分間にわたるフル3DCGIの映像では、空山氏の代表作品がスターラックス航空の客室乗務員の制服を身にまとい、モーションキャプチャーによる自然な動きで機内安全のデモンストレーションを行なう。映像内の客室座席や電子機器にいたるまで、すべてが今回のプロジェクト仕様にカスタムデザインされており、徹底的なこだわりが感じられる映像となっているようだ。

折り返しの台北行きJX801便が出発。成田発の初便乗客には限定ノベルティを配布

折り返し便(JX801便)の搭乗口にて、乗客へ初便限定のノベルティを配布

 成田空港に到着したJX800便は、このあと折り返し便である台北(桃園)行きのJX801便として出発。その記念すべき成田発の初便の搭乗客には、初便限定のオリジナルノベルティがプレゼントされた。

折り返し便の出発を前に、駐機場で特別横断幕を掲げるスタッフの輪に加わるスターラックス航空の張会長(左から3人目)と空山基氏(中央)

 また、出発前の駐機場では、この日の初便を自ら操縦してきた張会長と、成田空港で機体を出迎えた空山基氏本人がグランドスタッフの輪に加わり、プロジェクトの特別横断幕を囲んでの記念撮影が行なわれた。

気になる運航スケジュールは? 10月からは成田線で毎日運航へ

 最後に、この「STARLUX AIRSORAYAMA SILVER」を実際に見たい、あるいは乗ってみたいという人に向けて、現時点で判明している運航スケジュールをお伝えしよう。

 今後のスケジュールは、大きく分けて「7月12日~9月30日の先行投入期間」と、「10月1日からの正式就航期間」の2つのフェーズに分かれている。

・7月12日~9月30日(先行投入期間)
 この期間は、エアバス A350-1000型機で運航する路線・便のなかで、路線を固定せずにランダムに投入する。そのため、成田線で毎日運航するとは限らず、事前のスケジュール公開も予定していない。なお、この期間の機内サービスやアメニティは通常塗装機と同一の仕様となる。

・10月1日以降(正式就航期間)
 10月1日からは、いよいよシルバー機とゴールド機の2機による正式就航を予定。以下の路線・便名において固定運航がスタートし、機内では待望の限定アメニティやカクテルの提供が本格的に開始する。桃園~成田線(JX800/801便)においては毎日運航する計画だ。

 なお、ゴールド機はすでにフランスの工場でメタリックゴールドの塗装を完了しているが、具体的なデビュー日については、まだ正式な発表はない。

「STARLUX AIRSORAYAMA」運航スケジュール(2026年10月~)

桃園~成田線(JX800/JX801便): 毎日
桃園~米フェニックス線(JX025/JX026便): 火・木・土・日曜
桃園~チェコ・プラハチェコ線(JX101/JX102便): 火・木・土曜(※10月~11月の月曜は通常塗装機で運航)

 機体外観の美しさはもちろんのこと、機内の直筆サインやこだわりの安全ビデオにいたるまで、今回のプロジェクトはまさに「空山ファンなら一度は乗って体感すべき究極の動く作品」なのでは?

 曇天下での落ち着いた金属感も見応えがあったが、ぜひ次回は晴天下で、まぶしい光をツヤツヤと映し出した「AIRSORAYAMA SILVER」のボディを見てみたい。

手を振ってJX801便を見送る空山氏