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ワークマン、リカバリーウェア価格破壊で「市場No.1」目指す“コモディティ化戦略”。春夏新作も加えて2100万着販売へ

WORKMAN 2026春夏 新製品発表会

2026年2月9日 発表
ワークマンが2026年春夏リカバリーウェアのフルラインアップを公開

 ワークマンは2月9日、東京国際フォーラムで「WORKMAN 2026春夏 新製品発表会 ~Colors&MEDiHEAL~」を開催し、主力商品であるリカバリーウェアのフルラインアップを公開した。また、同社の専務取締役 土屋哲雄氏が登壇し、コンセプトを「圧倒的な低価格による“リカバリーウェアの大衆化・普段着化”」として市場1位を目指す戦略を語った。

 今シーズン、ワークマンが展開するリカバリーウェア「MEDiHEAL(メディヒール)」はシリーズ全36アイテム。そのうち定番人気の長袖シャツ・ロングパンツは各1900円、春夏向けの半袖シャツ・ハーフパンツは各1290円、インナー類は990円という価格設定で、依然として業界最安値を維持している。

春夏リカバリーウェア全36アイテム。“部屋着用”だけでなく、外出やアクティブシーンに特化した素材で“フーディタイプ”などの新作も
定番ルームウェアはすでに発売中で、2月~5月にかけて順次新作が展開される
株式会社ワークマン 専務取締役 土屋哲雄氏。改善しきれなかった昨年の欠品状態を猛省し、生産体制をさらに増強して「市場No.1宣言」
春夏リカバリーウェアをファッションショー風にお披露目

 リカバリーウェアとは、生地に練り込まれた特殊鉱物が人から出る体温(遠赤外線)を吸収・輻射することで血行を促進し、着るだけで疲労や筋肉のコリを改善するという衣類。ルームウェアやワンマイルウェア、旅行の移動着として人気が高まっており、母の日やクリスマス、誕生日などの“ギフト”としても需要が高い。

 他社が高価格(上下セットで2~3万)な贈り物として展開するなか、ワークマンはこれを「コモディティ化」(日用品的な位置づけに)して差別化を図り、「ちょっと安いから使ってみるか」という気軽なトライアル・日常使いを促す戦略だという。

 昨年ワークマンは、発売から実質20日間でシリーズ累計約319万枚のリカバリーウェアを売り上げた。当初の生産計画(219万着)から増産も行なったものの、消費者からは「在庫不足で手に入らない」不満の声はなくならなかった。この秋冬シーズンに掲げた「ワークマン45年ぶりの本気」として在庫を積んだにもかかわらず、圧倒的な需要に対し供給が追いつかず、「カスタマーサティスファクションが地に落ちている」状況を招いたという。

 また、市場分析の誤算として、高齢者よりもむしろ「若い人の方が疲れている」という実態や、女性のニーズを低く見積もっていたためにレディース向けサイズ・商品が即完売してしまったことにも触れ、今回はこれらをカバーするため海外での生産体制を見直し、専用倉庫にも5億円投資するなど、欠品を防ぐ万全の体制を整えたと説明。“誰もがほしいタイミングで手に入る”よう10倍の生産計画に引き上げ、昨対比約7倍にあたる2100万着を2026年中に全国1088店舗で販売するとした。

なめらかで肌触りのいい天竺生地を使用したルーム半袖シャツ・ハーフパンツ
柔らかいタオルのようなパイル生地を使用したルームパイル半袖シャツ・ハーフパンツ
汗をかいてもべたつかないメッシュ生地の半袖Tシャツ・ハーフパンツ(左)、ストレッチ性に優れたジャージー生地で移動着やお出かけにも適したアクトフーディ・ジョガーパンツ(右)
日常生活や仕事中、アクティブシーンに幅広く使えるインナー
アンバサダーは武井壮と吉田沙保里

 このほか春夏シーズンは、世界初の新断熱材「XShelter」を用いた“着たほうが涼しい”暑熱対策アパレルなども一般客向けに強化していく。新成長ビジョンとして、従来の多品種少量生産だった「工務店業」から、少数の重点商品で売上の大部分を作る「マス製品業」への転換を図り、小売業としての地位向上を目指す。