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米Gogo、機内インターネット接続技術「2Ku」をJTA新規導入機に

2015年9月29日(現地時間)発表

JTAが2016年1月に導入を予定している737-800型機(写真はJALが使用している同型機体)

 機内インターネット接続ソリューションを提供する米Gogoは10月2日、同社の「2Ku技術」を使用したインターネット接続ソリューションがJTA(日本トランスオーシャン航空)に採用されたと発表した。同社によると、JTAが2016年1月に新規導入する「ボーイング 737-800型機」に2Kuバンドを使用したインターネット接続ソリューションが搭載されるほか、機内無線エンターテイメントサービス「Gogo Vision」の利用が可能になるとのこと。

 JTAによると、具体的なWi-Fi接続サービスの開始時期やサービス内容に関してはまだ調整中とのことで、後日発表が行なわれる予定。

 米Gogoによると、2Ku技術は、広域Kaバンドソリューションを含む現在市場で提供されているソリューションと同等もしくはそれ以上のバンド帯の使用を可能とするとともに、Kuバンドを提供する100以上の衛星による世界規模の通信が可能。最新の飛行試験では、2Ku用専用に設計されたアンテナにより、既存のジンバルマウント型衛星アンテナの2倍以上の性能を記録したとのこと。また、2016年には、エア・カナダやデルタ航空、ユナイテッド航空へ2Ku技術の導入が予定されているとのこと。

 米Gogoのプレジデント兼 CEO マイケル・スモール氏は、JTAへの2Ku技術の採用について「このたび、JTA とのパートナーシップにより、世界の航空業界に最良のコネクティビティを提供するソリューションを同機体に提供できることを喜ばしく思っています。Gogoは、民間航空会社8社から550機を超える 2Ku技術の提供契約を結びました。これは、2Ku技術の発表以降に業界で受注された航空機全体の半分以上にあたります。この採用率は今まで類をみないほど高い割合であり、航空会社が2Ku技術、および、Gogo とのパートナーシップがもたらすメリットに注目していると言えます」とリリース発表で声明を出した。

 また、同氏は2Ku技術について「2Ku技術は、信頼性の高い大容量のコネクティビティを世界の航空業界へ提供し、それぞれの航空会社で実際に非常によいパフォーマンスを実現していることに満足しています。Gogoは、マーケットリーダーとして、既存のあらゆる技術を評価し、既存技術のそれぞれに大きな欠点があることを把握しました。そして、私たちは2Ku技術が最良の技術となるべく開発を進めました。2Ku技術は、速度、信頼性、世界規模の提供能力において、現在、業界で提供されている、他のKaバンドもしくはKuバンドを使用したあらゆる技術を上回ると確信しています」とも語っている。

(編集部:柴田 進)