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Workman Colorsは2032年に400店舗体制に。WORKMANはEXILE TAKAHIROコラボなどで強化し海外進出も狙う
2025年2月20日 19:05
- 2025年2月20日 発表
ワークマンは、2月20日にWorkman Colorsの新製品発表会を都内で開催した。本稿では「#ワークマン女子」から「Workman Colors」への改名の理由や、WORKMANの海外進出、EXILEとのコラボについて紹介する。
#ワークマン女子からWorkman Colorsへ。迷走ではなく消費者への声に応えた進化
発表会には専務取締役の土屋哲雄氏が登壇し、店名変更の理由や今後の展開など説明した。#ワークマン女子からWorkman Colorsへの改名を同社が発表したのは1月23日。改名の理由は大きく3つで、1つ目は既存店との違いを性別でなく専売品で出すため。
2つ目は、「#ワークマン女子」だとメンズアイテムも扱っているイメージがわかないためだ。先んじて改名し、Workman Colors製品を扱っている「イグジットメルサ銀座店」(東京都中央区銀座5-7-10 イグジットメルサ5階)では、改名しただけで男性売り場を拡大しない状態でも男性客が10%増加した。
3つ目は、2025年春からの「快適普段着」シリーズの大量投入により、男性客のニーズに応えるため。女子店で女性製品は高評価だったが、男性向けは一部アウトドアウェアなどデザインがハデすぎて買いにくいという声があったという。ベーシックな男性普段着市場に参入することでハデなアウトドアウェアを半減させ、女子店で女性:男性製品比率が3:2だった状態をColors店では1:1を目指すという。
土屋氏は、「ワークマンは顧客の声に対して進化する社風。仮説検証し、小さな成功事例を拡大して業態を進化させる。今回の改名は業態の進化に伴うもの」と語った。また、「Workman Colors」はトレンドのプライベートブランド品(専売品)のブランド名も兼ねている。
2月20日には新店のWorkman Colors 桜井店(奈良県桜井市東新堂361-1)と、既存店の#ワークマン女子浜松市野、コスパ新下関、くりえいと宗像の3店を改装して4店同時に開業した。2月20日~6月中旬までにWorkman Colors新店を25店舗オープンする予定。
なお、営業中の女子店は順次Workman Colors店に改装し、Workman Colorsの新店は毎年40店舗出店、7年半後の2032年中には400店舗体制を目指すという。3月7日には、#ワークマン女子の1号店だったコレットマーレ桜木町店をWorkman Colorsに改装して開店する。
WORKMANとWORKMAN Plusを“強靱化”して海外進出を狙う
近年、#ワークマン女子やWorkman Colorsの施策を行なってきたが、土屋氏は今後WORKMAN、WORKMAN Plusの“強靱化”も行なっていくという。その第1弾として、4つの取り組みを行なう。
1つ目は、ベストセラーと言えるワンダーストレッチシリーズをこれまでの価格より1000円値下げし、上下で3400円に改定。50万点を販売する。
2つ目は、冬季に新発表した新素材「XShelter」を使用し、断熱することによって着ないよりも着ている方が涼しいという夏用ウェアを47万点販売する。
3つ目は、半導体を利用した酷暑用ファン付きウェア「ペルチェベスト」のペルチェを5か所に増やし、15万点を販売する見込み。
4つ目は、建設業界を応援するプロジェクト「LDH MEETS WORKMAN」として、LDHとコラボした新ブランド「ZERO-STAGE」の商品を3月5日に展開する。モデルにはEXILEのTAKAHIROさんを起用した。芸能人とのコラボレーションは今回が初めてで、26万着を販売する予定。機能はそのままにファッション性の高い作業着を展開することによって、建設業界の人材募集に寄与する狙い。
これらの取り組みによりワーク系列のプライベートブランドを刷新し、機能性とワークカジュアルスタイルの強みを活かして海外へ進出するという。