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「ジャングリア沖縄」7月25日開業決定。入場料大人6930円、巨大恐竜迫るアトラクションなどパーク全貌明らかに

森岡毅CEO「沖縄の観光・経済が変わる」、石破首相「かつての日本の賑わい取り戻したい」

2025年1月28日 発表

沖縄北部大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」の開業日は7月25日に決定。都内で記者発表

 株式会社刀とジャパンエンターティメントは1月28日、都内で会見を開き、沖縄北部で推進中の大型テーマパーク「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」を2025年7月25日に開業すると発表した。

 これまで詳細未定としていた開業日のほか、入場料、アトラクション含むパークの概要、および経済波及効果について、株式会社刀 代表取締役CEO 森岡毅氏らが説明を行なった。

 また同時に、JTBがジャパンエンターティメントとのオフィシャル・マーケティング・パートナーシップ締結を発表。施設入場チケットを含む旅行パッケージを、ジャングリア沖縄公式サイトでの販売に先駆け、明日1月29日からJTB商品取扱店および旅の予約センターで先行販売する(7月24日~10月31日発分)。

 ジャングリア沖縄のコンセプトは「Power Vacance!!(パワーバカンス)」。神秘と生命力に満ちた世界自然遺産「やんばる」を擁する沖縄北部の圧倒的な大自然を舞台に、都会にはない興奮と贅沢を体験できるテーマパークを謳う。敷地面積約60ヘクタールに展開するのは、22のアトラクション、15の飲食施設、10の物販施設など。

JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)

パーク所在地: 沖縄県国頭郡今帰仁村字呉我山553番地1
パーク敷地面積: 約60ヘクタール(敷地総面積約120ヘクタール)
アトラクション数: 22
飲食施設: 15
物販施設: 10
※アトラクション・飲食・物販施設は1月28日時点の数

 注目のアトラクションは、熟練ドライバーが運転する12人乗り大型オフロード車でジャングル奥地を冒険し、迫りくる巨大恐竜たちに対峙する「ダイナソーサファリ」をはじめ、気球に乗って遮るものがない360度の絶景とエメラルドグリーンの海を見渡す「ホライゾンバルーン」、ジャングルの上空を約280mにわたり滑空する「スカイフェニックス」、高さ約20mのタワーに立ち覚悟を決めた瞬間、足元の床が外れて急落下する「バンジーグライダー」など、大自然を活かした迫力やスリルにこだわる。

 飲食施設は、パークの景色を一望できる「パノラマダイニング」が目玉のひとつ。全面ガラスの開放的な店内に、鳥かごに見立てたオープンエアーの“ネスト席”などを有する。沖縄県産食材をふんだんに使った料理とともに、大自然の景色や南国の夜を彩る花火も楽しめるという。

 そのほか、世界最大級のインフィニティ風呂を備えた「スパジャングリア」を併設。屋外には南国リゾートらしい植物に囲まれたサウナや岩風呂、屋内には美肌効果のある天然温泉や洞窟風呂など、バラエティ豊かな癒やし体験をラインアップする。

パークマップ全体
迫り来る巨大恐竜たちに対峙するアトラクション「ダイナソーサファリ」
気球に乗って360度の絶景を楽しむ「ホライゾンバルーン」
大自然の上空を約280mにわたり滑空する「スカイフェニックス」
高さ約20mのタワーから急落下のスリル「バンジーグライダー」
飲食施設「パノラマダイニング」には鳥かごに見立てた絶景席
世界最大級のインフィニティ風呂を備えた「スパジャングリア」

 入場チケットについては“フリーパス制”での運営となり、アトラクションやレストラン、ショップなどの体験をすべて楽しめる「1Dayチケット」を販売する。今後は、アトラクションをスムーズに楽しめるチケットなども販売予定。国内在住者とそれ以外で価格を分ける“2部料金制”を導入しており、1Dayチケット大人の場合、一般より国内在住者が1870円安い設定となっている。

 なお、前述したJTBの旅行パッケージ商品「沖縄を旅しよう!JUNGLIA(ジャングリア沖縄)への旅」では、入場チケットに加え、航空などの選べる交通と宿泊先が含まれる。国内旅行業ではJTBのみの限定プログラムとして、パークオープン15分前に入場可能な「アーリー・パークイン」、パーク内「パートナーラウンジ」の利用特典も展開する。

入場チケット(国内在住者)

1Dayチケット: 大人6930円、子供4950円
スパチケット: 大人2640円、子供1540円

入場チケット(一般料金)

1Dayチケット: 大人8800円、子供5940円
スパチケット: 大人3080円、子供1870円

※国内在住者・一般ともに大人は12歳以上、子供は4~11歳、3歳以下は無料

 ジャングリア沖縄の経済波及効果について関西大学 名誉教授 宮本勝浩氏は、開業からの15年で約6兆8080億100万円、雇用創出は88万1531人と試算。「地元沖縄県に非常に大きな経済効果をもたらすと同時に、初年度で約7万人、開園後15年間で約88万人の雇用を確保するという雇用促進にも多大な貢献をすることになるプロジェクト」と見解を述べている。

 登壇した森岡毅CEOは、開業によって沖縄の観光・経済が変わると強調し、「本物の大自然を体験できる施設。日本にいるのに日本じゃないみたいな施設」であると、改めて「ジャングリアは沖縄の観光体験を最高にする」と意気込みをみせた。

 また来賓として出席した第103代 内閣総理大臣 石破茂氏は、「沖縄の経済を“ザル経済”と言う人もいるが、地元の人の雇用・所得につなげることがザル経済克服には不可欠」と話し、インバウンド・雇用創出への期待感を示しつつ「もう一度かつての日本の賑わいを取り戻したい」とした。

株式会社刀 代表取締役CEO 森岡毅氏らが都内で行なった発表会に登壇
第103代 内閣総理大臣 石破茂氏が祝辞を述べ、沖縄の旅から「もう一度かつての日本の賑わいを取り戻したい」と期待感