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ティンカー・ベルの世界観そのまま! ビギーバジーに乗って妖精の谷の四季を体験しながら配達を手伝おう!

2024年6月6日 開業

「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」(提供:オリエンタルランド)

 東京ディズニーシーで6月6日に開業する新テーマポート「ファンタジースプリングス」。

 そのエリアの1つ「ピーターパンのネバーランド」の新アトラクションが「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」だ。「ピクシー・ホロウ」(妖精の谷)の四季をめぐりながらライドを楽しめる。

ゲートまわりが非常に凝っていて、岩の左にはティーポットを利用した妖精の家が。映画のエンディングロールで描かれたものだろうか
夜もライトアップも幻想的。アトラクションの名前が光るまで待ってみよう

「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」の世界観は、ディズニー映画「ティンカー・ベル」(2008年)に沿ったもの。もちろん映画「ピーター・パン」のスピンオフ作品として作られたものだが、最初の作品である「ティンカー・ベル」が人気になったことでシリーズ化され、結果的に長編CGアニメだけでも6作品が作られている。

 現在も動画配信サービスの「Disney+」では6作品すべてが視聴できるので、まだ見たことがなければファンタジースプリングスを訪れる前にぜひ視聴しておきたい。事前に見ておくかどうかで、アトラクションの満足度がかなり変わるはずだ。

 映画「ティンカー・ベル」で描かれているのは、妖精たちが暮らす様子やピクシー・ホロウの四季。妖精たちは「メインランド」と呼ぶウェンディたちのいる世界の四季を切り替える役割を担っており、生まれながらに持つ自分の才能を活かして日々季節を切り替えるための作業をしている。ティンカー・ベルは「ものづくりの才能」の持ち主で、妖精たちが使う道具作りや修理ができる。

 このピクシー・ホロウには春・夏・秋・冬の四季が共存。それぞれの季節を担当する妖精がいて、別のエリアで暮らしている。このアトラクションでは、ティンカー・ベルが作った配送車両「ビジーバギー」に乗って、四季それぞれのエリアへの配送を手伝う。

 大きな岩でできたアトラクションの入り口も、見どころがたくさん。アトラクション名は植物のつたや声だだけでなく、ボタンや糸巻き、鈴やフォークなど、メインランドからのさまざまな漂流物が使われている。左側にはポットを利用した妖精の家もあり、ときどき家から出てきては、アトラクションの名前のまわりを飛んでキラキラと輝かせてくれる。

妖精がアトラクションの名前に沿って飛び回り、最後に全体がキラキラと光る
キャストの衣装も「ものづくりの妖精」風でかわいらしい
入り口にも急ぎの荷物が置かれていて、配送する人手が足りていない様子が伝わってくる

 入り口を通ると、巨大な花やキノコが出迎える「妖精の隠れ家」だ。小さな妖精たちと同じサイズになり、妖精たちが暮らすピクシー・ホロウに迷い込んだ体験ができる。途中にはティンカー・ベルが描いた配送車両の作り方の設計図や、メインランドからの漂流物である“迷い物”が点在している。映画に出て来たアイテムが次々に巨大なサイズで表われて楽しめる。

入り口から一歩入ると、自分が妖精サイズに小さくなったのが分かる
夜は花々が明かりになり、雰囲気がさらにアップ。「妖精の隠れ家」の看板もよく目立つ
ビギーバジーの作り方やスケッチも
メインランドからたどり付いた、ウェンディの飼い犬ナナのスコップや、フック船長のくしも
映画のなかにも出て来た、イギリス硬貨も目の前に
巨大な鳥かごを通って配送センターへ。鳥も大きく感じる

 妖精たちは迷い物がもともと何に使われていたかが分からないので、本来の目的とは違う使い方がされていることもしばしば。配送車両に乗り込むエリアは、荷物を積み込む「配送センター」になっていて、どうやらクレヨンの箱を屋根に、クレヨンを柱に作られたようだ。壁にはチーズの箱だったらしきものが使われていて、待機列のロープを固定しているポールは縫い針や安全ピンだ。隅々まで迷い物で作られているので、元が何だったかを想像するのもおもしろい。奥にはアトラクション全体の地図が広がり、これから巡る四季を“予習”できる。かわいらしいイラストが隅々まで書き込まれているのでぜひ見て楽しもう。

クレヨンを柱に、箱を屋根に利用しているようだ
拡大鏡や、ミントキャンディの箱……などいろいろな迷い物で道具作り。拡大鏡は実際に拡大できるので写真を撮っても楽しい
配送車両の模型と「ドライバー募集中」の貼り紙。あちこちにあって、配達員不足で本当に困っているようだ
ネジやボタン、切手などいろいろなものを使って模型が作られていて楽しい
壁一面にアトラクション全体の地図で四季を予習しておこう。ネズミのチーズがかわいい!

 配送車両はのビジーバギーは2人2列の4人乗り。それぞれの列にボタン形のハンドルが付いている。配送車両が動き出すと、ティンカー・ベルが登場。いつも配送しているネズミの「チーズ」の代わりに配送をしてほしいと頼まれ、ピクシー・ホロウへ。

ゲストたちが乗り込むビジーバギー(提供:オリエンタルランド)
座席の前にあるボタンがビジーバギーのハンドル代わり
スタートすると右奥に忙しそうなティンカー・ベルが見えてくる
右の壁には妖精たちが書いた配送ルートの地図が
チーズが休みの日、配送を手伝うゲストをティンカー・ベルが歓迎

 暴れ者の「走りアザミ」が柵に入れられていたり、縄でつながれているのが見えて一安心。最初に登場するのは「夏の湿地」で、巨大なヒマワリやミツバチが登場。次は「秋の森」で、巨大なカボチャやどんぐりの貯蔵庫で雰囲気抜群。

暴れ者の「走りアザミ」は捕まっていて、一安心だ
最初に現われるのはヒマワリやミツバチがいる「夏の湿地」。迫力いっぱいだ
「秋の森」には巨大なカボチャやどんぐりの貯蔵庫など実りでいっぱい

 その先には「冬の森」が広がり、凍った地面でビジーバギーがくるくる滑る。洞窟のなか光っているのは、映画「ティンカー・ベルと流れ星の伝説」に出てくる「ネバービースト」だろうか。最後が「春の谷」で、色づけされている途中のチョウや、模様が描かれている途中のテントウムシも。

「冬の森」では凍った道にビジーバギーがスリップ!洞窟のなかには光る目も
鮮やかな「春の谷」ではチョウやテントウムシなど色づけで大忙し

 最後に登場するのがネズミのチーズ。ティンカー・ベルから贈られた大好きなチーズに囲まれて楽しそうだ。今日はチーズの誕生日を過ごすための休暇だったと分かって納得!

最後にネズミのチーズが登場!今日が誕生日だったと分かる。大きなチーズはティンカー・ベルからの贈り物
最後には配送のお礼が書かれたメッセージも。配送センターに戻ってお手伝いは終了

「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」は、待機列のピクシー・ホロウに迷い込んだ体験ができる楽しさと、ビジーバギーに乗り込んでからのピクシー・ホロウの四季を体験するワクワクの両方が楽しめるアトラクションだ。ビジーバギーの動きは速いものの、酔ったりすることはなく、誰でも終始楽しく世界観が楽しめる。妖精の世界を思い切り楽しもう。