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アクタスがデザインしたホテル「ザ ベースメント ホテル 大阪本町」開業。秘密基地がテーマの全119室を見てきた

2025年4月18日 開業
「ザ ベースメント ホテル 大阪本町」に行ってみた

 ロイヤルホールディングス傘下のアールエヌティーホテルズは4月18日、新ブランド「THE BASEMENT」の1号店となる「THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi(ザ ベースメント ホテル 大阪本町)」(大阪府大阪市西区西本町1-11-8)を開業した。

 ブランドの設計・デザイン・施工は、インテリアショップで知られる「ACTUS(アクタス)」が担当。“秘密基地”をテーマに、感性を刺激する空間づくりが随所に施されているのが特徴だ。

THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi外観。大阪市内を東西につらぬく中央大通に面し、Osaka Metro 四つ橋線本町駅からもほど近い立地
ホテルスタッフ着用の制服もアクタスがデザインを手がけた
コンセプトカラーである“ダスティピンク”と差し色の“ロイヤルブルー”が基調のホテルエントランス

 ホテルのコンセプトカラーはダスティピンクとロイヤルブルー。ユニセックスで落ち着いた色合いが、温かみのある雰囲気を演出している。エントランスから客室フロア、最上階のラウンジまで、アクタスならではのインテリアが統一感をもって配置されており、細部にまでこだわりを感じる。

最上階のTHE BASEMENT LOUNGEのゲスト専用ラウンジ

 14階の「THE BASEMENT LOUNGE」は、“VALUE&GATHER”をテーマにしたゲスト専用ラウンジ。朝食の提供に加え、14時以降はカフェ、夕方からはイブニングカクテルの時間として自由に利用できる。

ラウンジ内もコンセプトカラーであるダスティピンクとロイヤルブルーがあしらわれている。このラウンジはパーティなどにも利用が可能
見た目にも楽しい料理が数多く並ぶ。どれも一口サイズ程度の大きさなので、お好みに応じていろいろな味を楽しめる

朝食(7時~10時)

 発酵食品やグリル野菜を使った目にも楽しいメニューをビュッフェ形式で提供。キッシュやタルト、おにぎり、味噌汁、パン、スープ、サラダなどを揃える。朝食時間帯では、朝食付きプラン以外のゲストは大人2000円、小学生1000円、未就学児無料で利用できる。

パンやキッシュ&タルトに加え、創作おにぎりも充実。まるでお寿司のような見た目にも楽しい
一番だしを使った味噌汁、日替わりスープをはじめ、カップに入ったかわいらしいサラダなども提供する

ソーシャルアワー(14時~22時)

 14~17時はケーキ&タルトのアフタヌーンティー、17~22時はアルコールや軽食でくつろげるカクテルタイム。アルコールの提供は21時まで。なお、ソーシャルアワーではゲストはすべて無料で楽しめる。

14時~17時の間提供されるケーキ類、この日はマカロンやカヌレが並んでいた
冷蔵棚には数多くの種類のドリンクやサラダ、フルーツが並ぶ
17時~22時のイブニングカクテルでは手軽なドリンク、アルコール、ドライフルーツやチーズなどを提供する。クラフトビールや定番ドリンク、そしてソフトドリンクなど充実している。ただしアルコールの提供は21時まで

全199室の客室カテゴリーを紹介

 客室は2階~13階に全119室。「SMALL COMFORTABLE」をテーマに、滞在に必要な要素をコンパクトかつ快適にまとめた仕様だ。全室に独立型バス・トイレ・洗面台、Wi-Fi、加湿機能付き空気清浄機、シモンズ製ベッドを備える。

 主な客室タイプは以下のとおり。料金はすべて税込み。支払は完全キャッシュレスとなっており、現金は使用できない。

2 Beds Room

面積: 15.5m2
定員: 1~2名
ベッド: 90cm幅×2台
部屋数: 70室
料金: 8000円~(1室2名利用時1名あたり)

 全館で一番多い客室数の2Beds Room。一般的なホテルのツインルームにあたる。バス・トイレは全室共通仕様で完全独立タイプ。またバスルームに大きな鏡があるのはうれしい。

2 Beds Room

2 Beds Room w/sofa

面積: 16.5m2
定員: 1~3名
ベッド: 90cm幅×2台+ソファベッド
部屋数: 24室
料金: 6400円~(1室3名利用時1名あたり)

 こちらは24室あるソファ付きの2Beds Room。ソファ以外の仕様は同じ。

2 Beds Room w/sofa

1 Bed Room

面積: 16.5m2
定員: 1~2名
ベッド: 160cm幅×1台
部屋数: 12室
料金: 9500円~(1室2名利用時1名あたり)

 160cm幅のベッドが1台の1Bed Room。一般的なダブルに相当する。このタイプは12室。独立洗面台も全室共通仕様。

1 Bed Room

1 Bed Room w/wide view

面積: 16.5m2
定員: 1~2名
ベッド: 160cm幅×1台
部屋数: 12室
料金: 1万500円~(1室2名利用時1名あたり)

 1Bed Roomのワイドビュー仕様。大きな窓が特徴的な部屋。それ以外は通常の1Bed Roomと共通仕様。このタイプも12室。

1 Bed Room w/wide view

Universal Room

面積: 31.0m2
定員: 1~2名
ベッド: 160cm幅×1台
部屋数: 1室
料金: 8000円~(1室2名利用時1名あたり)

 車椅子での利用を想定したバリアフリータイプの部屋。動線が広くとられている。この部屋のみバストイレ一体。

Universal Room
ベッドは160cm幅のものが1台。車椅子からの乗り降りがしやすいようにベッドの足側は広くとられている

 ホテルはOsaka Metro 四つ橋線「本町駅」から徒歩2分、千日前線「阿波座駅」から徒歩11分とアクセスも良好。駐車場はないが、公共交通機関での利用を前提としており、旅の拠点としては申し分ない立地だ。

完全キャッシュレス対応のため、現金での支払いはできない
エレベーター前に用意されたアメニティ
エントランス横に掲げられたシンプルながら主張の強いブランドロゴ

ホテルを「アクティブな活動の発信基地(ベースメント)」に

ホテルのブランドデザイン・設計・施工を手がけた株式会社アクタス 取締役会長 休山昭氏
ホテルを運営するアールエヌティーホテルズ株式会社 代表取締役社長 本山浩平氏

 デザインを担当したアクタス 取締役会長の休山昭氏は、「さまざまな議論を重ねてコンセプト設定からデザイン決定にいたった。ベースメントというと地下室というイメージがあるが、宿泊する方々がこの場を、アクティブな活動の発信基地、拠点としてもらえることを願って『BASEMENT』とした」とホテルのコンセプトについて語った。

 また、アールエヌティーホテルズはTHE BASEMENTブランドの全国展開を視野に入れており、リッチモンドホテルに次ぐ新たな柱として注目される。代表取締役社長の本山浩平氏は、「市場はさらに拡大すると予測している。ニーズも多様化しているので、今回のような他社との協業は不可欠」とアクタスとの協業の意義を語り、今後3年で一定数の開業を予定していることを示唆した。

THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi

所在地: 大阪府大阪市西区西本町1-11-8
客室数: 119室
構造: 地上14階建て(2~13階客室、14階ラウンジ、1階フロント)
アクセス: Osaka Metro四つ橋線「本町駅」徒歩2分

左から株式会社アクタス 取締役会長 休山昭氏、アールエヌティーホテルズ株式会社 代表取締役社長 本山浩平氏、企画開発部 部長 宗像興一氏
空室・料金チェック