黒川紀章「中銀カプセルタワービル」を泊まれるカプセルに再生。長井海の手公園ソレイユの丘で今秋開業

中銀カプセルタワーを宿泊施設として再生

　エンジョイワークスは、2022年に解体された「中銀カプセルタワー」の5つのカプセルを宿泊施設として再生するプロジェクトを発表した。

　中銀カプセルタワー（中央区銀座8丁目）は1972年に建築家の黒川紀章が設計した集合住宅で、丸窓が象徴的な140基のカプセル型居住スペースを組み合わせたもの。老朽化などを理由に2022年に解体されたが、そのうち23基のカプセルが黒川紀章建築都市設計事務所の監修のもと、「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」として保存・修復された。このなかからさらに5基を本プロジェクトで宿泊施設として再利用する。

　カプセルは1基が2.7×4.2×2.55m（幅×奥行き×高さ）の寸法で、同社は現在、このカプセルをリノベーションするクリエイターの募集を行なっている。応募期間は4月9日～30日。エントリーはWebサイトのフォームから行なう。

　宿泊施設としての設置場所は「長井海の手公園ソレイユの丘」（神奈川県横須賀市長井4）で、2024年秋開設を予定している。

オリジナルのカプセル内部

解体後に保管されている23基のカプセル

過去には無印良品（良品計画）やウクライナ人建築家のヴォロディミール・デレズニチェンコがデザインしたカプセルも