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サントリー白州蒸溜所がリニューアル、10月から一般公開

2023年9月15日 取材

蒸溜棟内にあるポットスチル

 サントリーは、山梨県北杜市にあるサントリー白州蒸溜所をリニューアルし、10月2日から一般公開する。

 白州蒸溜所は1973年に竣工し、今年で50周年を迎える。同社ではコロナ禍で施設の改修を行なってきたが、このほど第1期の改修が完了し、10月から一般向けの見学ツアーが再開されることになった。

 南アルプス甲斐駒ヶ岳の麓に立地し、豊かな森に囲まれていることから“森の蒸溜所”とも呼ばれる同蒸溜所だが、今回のリニューアルでは「LIVE!」をコンセプトに掲げ、人と自然のつながりを体感できるように随所に工夫が凝らされている。従業員と来場者の交流の場を設ける取り組みも行なっていくという。

ビジターセンター
敷地全体のジオラマ

 敷地の入口には「ビジターセンター」を設置。敷地内には蒸溜所のほかにサントリー天然水 南アルプス白州工場もあることから、両工場の玄関口として機能する形になる。ウイスキーづくりや天然水の製造に欠かすことができない花崗岩を通り抜けた水の重要性を示すように、同施設の入口や外壁には花崗岩が使用されている。

 中に入ると敷地全体のジオラマが展示されているほか、オリジナルグッズが購入できるようになっている。あわせて見学ツアーの受付業務なども行なう。

 白州蒸溜所では、竣工当時から周囲の自然保護や愛鳥活動に積極的に取り組んできており、今回のリニューアルでは森に生息する鳥たちの営みを感じられる「バードサンクチュアリ」が設けられた。鳥の声が聞ける集音機なども設置される。

 施設のリニューアルにあわせ、見学ツアーの内容もアップデートされている。

 参加費3000円、所要時間90分の「白州蒸溜所 ものづくりツアー」では、ウイスキーが生み出される現場となる蒸溜棟を見学できるほか、「サントリーシングルモルトウイスキー白州」や「モルトウイスキー原酒」、「白州森香るハイボール」のテイスティングも行なえる。見学終了後にはオリジナルのテイスティンググラスがプレゼントされる。

 参加費5000円、所要時間130分の「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」では、上記の体験に加え、貯蔵庫内でのテイスティング体験や、これまで一般には公開していなかったグレーンウイスキーの製造設備の見学などが行なえる。こちらでは「白州12年」のテイスティングも行なえる。

蒸溜棟の入口
ウイスキーの原料の説明
プロジェクションマッピングで製造工程を解説
仕込釜
発酵槽
貯蔵庫

 サントリー白州蒸溜所 工場長の有田哲也氏によれば、2024年4月をめどにバードサンクチュアリの遊歩道の整備を行ない、同年7月にはレストランも建設する計画。蒸溜所の見学ツアーは20歳以上が対象となるが、天然水の工場とあわせてファミリーでも楽しめる施設に生まれ変わっていく。

サントリー白州蒸溜所 工場長の有田哲也氏

 なお、見学ツアーへの参加は事前の予約が必要で、抽選制となっている。蒸溜所のWebサイトで申込を受け付けている。

 ちなみに、テイスティングラウンジがあるセントラルハウスにも売店が設置されており、こちらでは「サントリーシングルモルトウイスキー白州」も販売される予定。有田氏は、「極力購入できるようにしたいが、必ずしも買えるという状況ではないことをご理解いただきたい」としている。

セントラルハウスの売店では「サントリーシングルモルトウイスキー白州」のほか、さまざまなオリジナルグッズが販売される