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エールフランス、新ビジネスクラスシート公開。扉付きの個室型フルフラットは4Kモニター&Bluetooth対応

2023年9月12日 実施

エールフランスが新しいビジネスクラスシートを公開

 エールフランス航空は9月12日、長距離線の新しいビジネスクラスシートを公開した。ボーイング 777-300ER型機とエアバス A350-900型機に搭載するもので、3つの「F」をコンセプトに掲げる。

 1つは「Full Flat(フルフラット)」で、シートを完全に倒すと全長約2mのフラットな空間が生まれる。2つ目は「Full Access(フルアクセス)」で、すべての座席から直接通路に出ることができる。最後は「Full Privacy(フルプライバシー)」で、パーティションやドアを閉めることでプライベート感の高い個室にすることができるというもの。

エールフランス航空の新しいビジネスクラスシート

 シートは電動で3段階(通常、リラックス、フラット)に切り換えることができ、シートポジション自体も前後させることができる。普段は引いておいて、食事のときだけテーブルに近付けるよう前に出す、といった使い分けを想定している。そのテーブルは、据え付けのサイドテーブルのほか、食事やPC作業に使う折りたたみ式テーブルの2タイプを備える。また、据え付けの方は、スマホを置くだけで充電できるワイヤレス充電パッドを内蔵している。

 電源はユニバーサル仕様のACコンセントのほか、USB Type-A/Cを1系統ずつ装備する。特にType-Cはテーブルのすぐ脇にあり、身の回りの機器の充電に重宝しそうだ。

 同社のファーストクラス/ビジネスクラスに用いられている「翼の生えたタツノオトシゴ」を描く小物入れを開くと、バニティミラーと有線のヘッドフォン、個人モニター用のリモコンが現われる。なお、本シートの個人モニターはBluetoothに対応しているため、手持ちのヘッドフォン/イヤフォンを接続して使うことも可能だ。個人モニターは4Kタッチパネルを採用している。

 さらに、扉を閉めた状態で月アイコンのボタンを押すと「DO NOT DISTURB」状態になり、扉の外側にある座席番号の色が切り替わる。このモードでは客室乗務員が声がけしなくなるため、休みたいときや集中したいときに活用できる。

セパレータを上げて扉を閉めた個室状態。実際に座ってみるとプライベート感が高く、かなり閉じた空間に感じられる
据え付けのサイドテーブル。この下に折りたたみ式のテーブルを格納している
側面の小物入れ。なかにはヘッドフォンとリモコンが
スイング式の読書灯は明るさをボタンで調節できる
据え付けのサイドテーブルはワイヤレス充電パッドを内蔵。そのすぐ横にUSB Type-Cの充電ポート
折りたたみ式のテーブルを展開した状態
ACコンセントとUSB Type-Aポートは膝元に
4Kパッチパネルの個人用モニター
外の座席番号は、DO NOT DISTURBモードで色が変わってCAに知らせる仕組み
シートを1段階倒したリラックスモード
座面ごと前進する
フルフラットを真上から
フルフラットで枕付近からの目線。すっぽり覆われているのがよく分かる
セパレータを下げて隣のシートの顔が見えるようにした状態
ビジネスクラスで提供する機内食も展示していた
機内で提供しているシャンパーニュはポメリーの「ブリュット ロワイヤル」
同じく機内で提供するヴァローナのショコラ

 なお、同社は2023年末までにすべての長距離線ビジネスクラスシートをフルフラット化する計画を立てている。

 会場となった六本木ミッドタウン 地下1階 アトリウムでは9月12日~14日に体験イベントを実施しており、入場無料でこの新シートを体験することができる。

エールフランス航空 日本・韓国・ニューカレドニア支社長 ボリス・ダルソー氏
エールフランス航空 日本・韓国・ニューカレドニア コマーシャルダイレクター シモン・クラウトホフ氏
エールフランスの日本発の機内食を手掛ける株式会社ティエフケー 総料理長 渡邉直人氏