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エールフランス、日本就航70周年。2023年夏は増便、羽田は新ビジネスクラス搭載の777-300型機を投入

2022年11月29日 実施

エールフランス航空が2023年夏ダイヤの計画などを説明した

 エールフランス航空は11月29日、日本就航70周年の発表会を開いた。同社は今から70年前の1952年11月に、日本とフランスを結ぶ初の定期便として羽田~パリ間の運航を開始している。この日は2023年夏ダイヤの運航計画や新ビジネスクラスの紹介、ファーストクラス再開などの発表があった。

 その冒頭、エールフランス・KLMグループ取締役執行役員 副社長 コマーシャルセールスのアンリ ドゥ ペイルロング氏が現在の同社の状況について報告した。

日本路線70周年イベントのために来日した、エールフランス・KLMグループ取締役執行役員 副社長 コマーシャルセールスのアンリ ドゥ ペイルロング氏
日本路線70周年を象徴する花として選んだという「さざんか」の花

 ペイルロング氏は「コロナ禍で航空業界は大きな影響を受けたが、2022年夏は国際線の需要が活発となり、2019年の70%まで回復してきた。国内需要は2019年の90%にまで回復している」と報告。アジア圏の現状については「2021年は上回ったもののコロナ前の水準には戻っていない」としながらも「徐々に回復基調である」と期待感を示した。

ポスト・コロナにおける戦略についてのスライド

 そして、引き続き機材やラウンジへの投資を続けていくと述べ、パリ・シャルル・ド・ゴール空港に2021年にオープンした新ラウンジを紹介。床面積3000m2、570席を備える2階建ての新ラウンジは利用客から高評価を得ており、ほかの地域でも展開していきたいという。

「パリはラグビーワールドカップが2023年、2024年にはオリンピックと大きなスポーツイベントも控えているので、日本からの需要は高まってくると期待している」と締めくくった。

会場では昔の写真やポスターなどのパネル展示も

2023年夏ダイヤでは羽田、関空路線で増便

エールフランス航空/KLMオランダ航空 日本・韓国・ニューカレドニア支社長 ボリス ダルソー氏

 続いてエールフランス航空/KLMオランダ航空 日本・韓国・ニューカレドニア支社長のボリス ダルソー氏が登壇。2023年夏ダイヤや日本路線に導入を計画している新しいプロダクトに関する説明などを行なった。

 エールフランス航空は現在、日本~パリ間を成田が週3便、羽田は週5便、関空は週3便でそれぞれ運航している。2023年夏期スケジュールでは、羽田~パリでは定期便の運航数を増やし、1週間に10便まで予定しているという。夜便はデイリー運航となる。

 また羽田線は、新しいビジネスクラスを装備したボーイング 777-300型機を導入予定で、しばらく休止していたファーストクラス(ラ・プルミエール)も再開する。ちなみにエールフランス航空のファーストクラスは、堅調な成長が見込める限られた路線のみに戦略的に導入しているとのこと。

 関空~パリは週5便に増便して、エアバス A350型機を導入する。なお、成田便は週3便を継続する。

羽田~パリ線は新ビジネスクラスを導入
関空~パリ線は週3往復から週5往復に増便
フルプライバシー、フルフラット、フルアクセスの3つの「F」が特徴の新ビジネスクラス
新ビジネスクラスのアメニティキットもデザインを一新し、再生素材を使うなど環境に配慮したものに
2023年夏ダイヤより羽田便で再開するファーストクラス「ラ・プルミエール」。4座席のみのプライベート・スイートで、ミシュラン星付きシェフによる美食が楽しめる
日本においてのエールフランス航空の歴史は1952年(昭和27年)にはじまり、羽田に到着したエールフランス日本路線の初号機はロッキード L749コンステレーションだった