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HIS Mobile、120か国以上で利用できる「Trip SIM」

2023年6月6日~

Trip SIM

 HIS Mobileは6月6日、海外渡航者向けのデータ通信サービス「Trip SIM」をスタートした。当初はeSIMのみの対応だが、7月にはプラスチックSIMも選択できるようになる。

 対応エリアは世界120か国以上で、北米、アジア、ヨーロッパ向けの周遊プランも用意されている。利用料は地域によって異なり429円(1GB/日)~。

 H.I.S.Mobile 代表取締役社長の猪腰英知氏は、訪日外客数が4月時点で2019年比で66.6%、海外に渡航する日本人も2019年比で33.6%まで回復しており、東京都のパスポート申請窓口の混雑状況などからも、夏休みの海外渡航が盛況になる見通しだとした上で、これにあわせて新サービスを開始することにしたと説明する。

 同氏は、「これまでeSIMかプラスチックSIMのどちらかということが多かったが、Trip SIMでは両方を提供できる。利用日数やデータ容量も細かく選べる」と自社のサービスをアピールする。

 ドメイン名やサービスサイトのクレジットなどから、ベースとなっているのはワンストップ・イノベーションHRの「きもちeSIM」であると見られるが、同氏によれば、価格体系に違いがあるとのこと。

 同社では、モバイルWi-Fiルーターをレンタルする「HIS Wi-Fi」というサービスも提供しているが、HIS Wi-Fiが家族や複数人での利用を想定しているのに対し、Trip SIMは元々使用しているSIMで音声ローミングしながら、データ通信だけ安く利用したいというニーズに対応する。eSIMであれば、モバイルルーターやプラスチックSIMカードの受け渡しの手間も省け、海外渡航後でもその場で利用を開始できる。