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首都高 羽田線、明日27日5時から2週間通行止め。前田社長「最大150分の渋滞予測、湾岸線へ迂回を」

高速大師橋リニューアル

2023年5月27日~6月10日 実施

首都高速道路株式会社 代表取締役社長 前田信弘氏が定例会見で羽田線通行止めについて説明

 首都高速道路は5月26日、霞が関の本社で定例会見を開き、代表取締役社長 前田信弘氏が明日27日から始まる羽田線の通行止めについて説明を行なった。

 既報のとおり、高速大師橋リニューアルに伴い5月27日5時~6月10日5時の2週間、大規模な通行止めが実施される。

 多摩川渡河部に位置する高速大師橋は、建設から50年以上が経過しているうえ、1日あたり8万台の激しい交通量により老朽化が進んでいる。今後の長期的な安全を確保するため、橋梁約300mの架け替え工事が必要となった。対象区間は以下のとおり。

通行止め区間

上り: 横羽線 大師入口~羽田線 平和島出口、羽田線 昭和島JCT~湾岸線 東海JCT
下り: 羽田線 平和島入口~横羽線 大師出口、湾岸線 東海JCT~羽田線 昭和島JCT

閉鎖出入口

上り: 大師入口から平和島出口までの出入口
・横羽線(上り) 大師入口
・羽田線(上り) 羽田出入口、空港西入口、平和島出口
下り: 芝浦・勝島入口および平和島入口から大師出口までの出入口
・羽田線(下り) 芝浦入口、勝島入口、平和島入口、空港西出口、羽田出入口
・横羽線(下り) 大師出口

 また通行止め期間中は、首都高および周辺の一般道路で通常以上の渋滞が予想される。特に生麦JCTから大師出口へは最大150分の渋滞予測(平日)が出ており、前田社長は湾岸線への迂回や混む時間帯を避けての移動を呼びかけた。

通行止め期間中、既設橋を現在の位置から上流側にスライドして移動させ、新設橋を既設橋が元々あった位置までスライドして架設する

 現在の工事進捗は、下流側での新設橋組立および標識や照明の設置(ステップ2)まで進んでおり、明日27日からの通行止め期間中に、既設橋の上流側への移動(ステップ3)と新設橋架設(ステップ4)が行なわれる。

 安全確認が済んだのち、6月10日5時の通行止めを解除。その後、既設橋の解体・撤去作業が行なわれ、2025年度に完成となる。

 前田社長は「傷んだ橋を撤去し、同じ場所に新しい橋を架けるためには多くの場合、横に仮設橋を架けて取り換えが行なわれる。しかしその方法では多摩川の自然保護や用地買収の問題から工事期間は数年にわたってしまう。首都圏全体の交通への影響を鑑み、さまざまな工夫を凝らし、通行止め期間を2週間に短縮した。やむを得ない通行止めではあるがご理解賜りたい」と説明。

生麦JCTから大師出口へは最大150分の渋滞予測(平日)。迂回ルートである湾岸線の利用や時間に余裕を持ったお出かけを

 なお工事の詳細情報や渋滞予測については、高速大師橋リニューアルの特設サイトを確認いただきたい。