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首都高通行止め1日目の現場を見てきた。閉鎖された料金所の傍らで大師橋の架け替えが始まる

29日以降の平日は激しい渋滞予想も

2023年5月27日 公開

通行止めがスタートした1号羽田線の大師橋

 首都高速道路は5月27日、橋梁更新工事が進行中の1号羽田線の大師橋(東京都大田区~神奈川県川崎市)の工事現場を報道公開した。

 既報のとおり1号羽田線は、この更新工事のため「羽田線平和島出入口」「東海JCT」~「横羽線大師出入口」間において、5月27日5時から6月10日5時までの2週間の通行止めが行なわれている。取材日はその初日となった。

 首都高速道路 更新・建設局 事業推進部長(神奈川・埼玉地区)の野網孝之氏は、今後の工程について27日~28日に「端部の橋桁を5~6mずつ切断して撤去」、28日夕方以降に現橋をスライド、29日に新設橋を本線位置にスライド。その後、6月4日の午前中あたりをめどに端部の処理や位置調整、橋脚への溶接固定を行ない、舗装、区画線、検査、点検、安全確認ののち、6月10日5時に通行止めを解除する予定だと説明した。

 同路線は東京と神奈川を結ぶ幹線となっていることから、事前にかなりの渋滞が予想されていたが、初日は土曜ということもあり意外なほどスムーズに流れている印象を受けた。その点を野網氏に尋ねてみると「事前に多くの報道をしていただいた効果もあって予想より若干渋滞は少なめ」としたものの、平日となる29日以降に激しい渋滞が予測されていることもあり、引き続き(迂回や公共交通機関の利用などの)ご協力をお願いしたいとコメントした。

首都高速道路株式会社 更新・建設局 事業推進部長(神奈川・埼玉地区) 野網孝之氏
大師料金所から横浜方面の眺め
横浜方面からは大師出口を利用するか6号川崎線を利用して湾岸線方面に迂回することになる
大師料金所(出口側)
大師料金所(入口側)
奥に見えるオーバーパスは6号川崎線からの流入路
無人となった大師PA
大師料金所から東京方面の眺め
大師橋
右側に見えるのが新設橋桁
閉鎖となっている大師入口

 報道公開された大師料金所付近は橋桁から離れていたため、並行する一般道の大師橋に移動して眺めてみた。野網氏のコメントどおり油圧ショベルを使い既設の橋桁を切り離す工事が進行中。この時点では見た目にはあまり変化がない作業であるものの、注目度は高いようで通行中の多くの人がスマートフォンなどで写真を撮っている姿が見られた。

多摩川緑地(殿町)方向から
「羽田」の看板から奥が撤去される部分
撤去順部が進む既設橋桁
工事用のシートが被せられているのが切り離される部分。移動を前に6mほど切断して撤去される
油圧ショベルにより撤去が進行中
スライド用の桁
スライド用の油圧ジャッキとケーブルが既設橋桁下のスライド設備につながっている
橋の中央部。左は既設橋桁用、右は新設橋桁用の桁。中央は新設された橋脚
東京側から
東京側の切断部。こちらは5mほど撤去する
既設橋桁下にスライド設備がセットされている
東京側の工事現場の掲示
詳細な予定表が貼られていた