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JR西日本、岡山県北エリア巡る観光列車「SAKU美SAKU楽」デビュー。車内サービスを体験してみた

沿線の景色、名物弁当など楽しみ満載

2022年7月1日~9月30日 運行

7月1日より津山線の岡山駅~津山駅間を運行する観光列車「SAKU美SAKU楽」

 JR西日本(西日本旅客鉄道)岡山支社は7月1日より、観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」の運行を開始する。このデビューは2022年夏に開催される「岡山デスティネーションキャンペーン」に合わせたもので、津山線の岡山駅~津山駅を走る予定。これに先立つ6月22日、専用列車の車内とアテンダントの研修が報道公開された。

金~月曜までの週4日、岡山駅~津山駅を1日2往復する
車内にはアテンダントが1名乗務。沿線の名所や見どころを車内放送で案内する。この日は3名のアテンダントが研修のため乗り込んだ

 使用する車両はキハ40系気道車(キハ40 2049)1両編成(座席定員44席)で、外観はすでに発表されているとおり、岡山県北エリアの名所に点在する桜をイメージしたピンク色をベースに「風に運ばれた四季折々の花びら」がデザインされている。今回初めて報道陣に公開された車内は「岡山県北エリアの山や森の自然のなかで過ごしていただくイメージをした」という、グリーンやブラウンの落ち着いた色合いでまとめられている。

岡山駅に入線する「SAKU美SAKU楽」。淡いピンクの車両がなんとも愛らしい
ロゴは「旅を贈る、旅を包む」がテーマ。リボンのやわらかな曲線で旅への優雅さと高揚感を表現
シートはグリーン、床や壁面はブラウンの落ち着いた色合いでまとめられている

 また車内には、津山線沿線を描いた6枚の水彩画をポスターにしたものが掲示されている。これは地元、岡山建部町出身の水彩画家・おかだ美保氏が実際に津山線沿線を訪れて描いたもの。そのほか岡山名物「ばら寿司」をはじめ、特製弁当やスイーツなど車内で提供されるサービスも合わせて紹介された。運行区間ではアテンダントが乗務し、沿線の見どころや名物を車内放送で案内してくれる。

岡山建部町出身の水彩画家・おかだ美保氏による津山線沿線を描いたポスター
アテンダントが案内してくれる沿線の景色も必見。7月1日のデビューに備えて研修が重ねられている
津山線は県北エリアに向けて山あいを走る。自然豊かな風景を車窓から楽しめる

「SAKU美SAKU楽」の運行期間は7月1日~9月30日。金~月曜の週4日間、1日2往復する。金~日曜は臨時列車として1両編成にて、月曜は定期列車に連結して運行予定。なお車内で提供される特製弁当やスイーツは運行列車によって内容が変わる。

特製弁当やスイーツの一例。提供される内容は運行列車によって異なる
JR西日本 岡山支社 ふるさとおこし本部 原拓也氏

 本企画に携わったJR西日本 岡山支社 ふるさとおこし本部の原拓也氏は、「岡山デスティネーションキャンペーンはコロナ禍でなかなか移動ができないなかでの開催となったが、いろんなところから岡山の魅力を知っていただきたい。その目玉である観光列車『SAKU美SAKU楽』を利用して、岡山県北エリアの魅力を存分に味わっていただきたい」と豊富を語った。

 JR岡山駅から約1時間半の風光明媚な鉄道旅。この夏の思い出にぜひ「SAKU美SAKU楽」に乗ってみてはいかがだろうか。