週末駅弁
岡山駅「黄ニラの肉むすび」
2022年4月29日 11:00
岡山駅は駅弁の種類が多く、筆者の場合選ぶのも楽しみの1つだったりするのですが、そのなかでひときわ異彩を放つパッケージの駅弁が今回紹介する「黄ニラの肉むすび」です。
まるでデパ地下に並ぶシャレたチョコレートのようなパッケージに「Niku-Musubi」の表記。中身の主役は国産牛肉のローストビーフと岡山特産の黄ニラを使った小ぶりなおむすびで、きれいに区切られたスペース並ぶさまも美しく、パッケージ同様こちらもオシャレな感じがします。
このお弁当のご飯には酢飯を使っていますが、食べた感じは寿司というよりは、その名のとおりおむすびです。一口で食べるにはちょっと大きく2口で食べるのも少々食べにくいサイズではありますが、その味はなかなか新鮮で、ローストビーフや黄ニラと酢飯の間にはほんのりと柚子胡椒を使っていて、とても爽やかな感じがします。
このおむすびに瀬戸内レモンのジュレを付けながら食べるので、その爽やかさが一層引き立ちます。黄ニラは甘みもあり、柔らかいのにシャキシャキ感もあってとても美味しくいただけます。個人的には安定の美味しさのローストビーフより、この黄ニラの存在感の方が主役だと感じるくらいです。黄ニラだけのおむすびも入っていますが、普段からなじみ深い緑のニラ(青ニラ)とはかなり違う味わいがあります。
あとで調べてみると、岡山の特産品だけあって黄ニラを使った料理を出す飲食店は岡山市内に数多くあるようなので、次に岡山に立ち寄る機会には駅弁以外の黄ニラ料理をぜひ食べて見たいものです。
実は以前、岡山駅で購入した駅弁に入っていたことがきっかけで岡山の郷土料理えびめしを知ったのですが、駅弁ってそういう地域地域の料理を知るきっかけにもなるのだなぁ、と再認識しました。
ちなみにこの「黄ニラの肉むすび」は、2019年12月19日に開催された第1回「地域を届ける。せとうちおみやげグランプリ」で、準グランプリを獲得して商品化されたお弁当とのことで、パッケージにデザインしている赤は日の丸=和牛、ゴールドは金メダル=黄ニラをイメージしたそうです。
全体的に爽やかな味わいというのはめずらしく、オリンピックイヤーに向けて開発された駅弁というのも時代性を感じさせてくれ、駅弁1つでいろいろと楽しめました。
「黄ニラの肉むすび」
価格: 1280円
販売駅: 岡山駅
購入場所: JR岡山駅 新幹線改札内 おかやま駅弁
購入日: 2022年3月11日